自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第116号》2023年1月22日発行
◆ デッキ板のはり替え 
◆バーベキューハウスのリニューアル 
◆ファイヤーピット
こんにちは、またこの紙面でお会いできて感謝しております。
約11ヶ月ぶりの発行です。その間にも様々な出来事がありましたが
今回は一部をダイジェスト版でお届け致します。
気ままな発行になっておりますが本年もどうぞよろしくお願いいたします。



  ◆里山でのいろいろな出来事

《デッキ板のはり替え》

  21年前に家の南側にデッキを作った。幅8m出が4mのやや広いデッキだ。材質はウエスタンレッドシダーの2×6材で、手摺り以外は無塗装である。耐用年数は約20年と言われている。我が家のデッキも21年目になる。屋根に掛かる部分はまだ使えそうだが、一年中雨や紫外線でダメージを受けてきた部分は節が抜けたり表面が割れたり減ったりしてやや危険な場所もある。貼替えの時期は20年を過ぎたこういう時なのである。怪我をしてからでは遅いので4月初に貼替えることにした。

 今回は材料を現在のウエスタンレッドシダーからイエローシダーにしてみた。耐用年数は同じくらいだが価格は1割位高い。レッドシダーはヒノキ科ネズコ属の針葉樹、イエローシダはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹だが、主な違いは色が黄白色で年輪が細かくレッドシダーより25%位重いことである。芳香性はレッドシダーには及ばないが、ヒノキチオールが含まれているので独特の臭いがする。日本では米ヒバと呼ばれているようだ。実際にカンナもノミもスムーズに加工出来た。レッドシダーは意外と柔らかいのでノミの場合刃をよく研がないと潰れたりささくれてしまうことが多かった。

 2020年10月にデッキの東1/3を小さな部屋にしたのでそれ以外の貼替えになる。今回は14フィートの長尺は使わず7フィート材だけにして、家側と前部分の二分割で貼った。家側は屋根とオーニングで保護されており次に貼替えるときには前側だけで済むようにするためである。また板留に前回は亜鉛釘の90ミリを使ったが剥がすときに苦労したため、今回はステンレスのウッドデッキビス90ミリで行った。ビスなら1枚でも簡単に交換できるからである。

 ついでにデッキ手摺りや柱の一部も交換し、残った材料で手摺り外側に大きな物を干せるように物干し用のパイプを4箇所に固定した。板色が明るいので当初は太陽が反射して眩しかったが、今はやけて灰色になり落ち着いた感じになっている。もう少し日焼けしたら木材保護塗料(たぶんキシラデコール)を塗る予定だ。


《バーベキューハウスのリニューアル》

 デッ工事が終わって一週間後、バーベキューハウス周りの柵(東側と南側)を撤去して、デッキの剥がした2×6の板を利用し丈夫な柵を作った。ついでに東側の屋根を延長して1.2×3.0m位のスペースを作った。また剥がしたデッキ材のダメージの少ない裏面を表面にして板張りの床をつくり、イス2脚と小さなテーブルを配置した。

 雰囲気は屋根裏の感じで、柵の内側に小さなブリキ看板14枚を並べ開放的で楽しい雰囲気を演出してみた。南側の柵の手前に近所から頂いたヘラクレスカブトとオオクワガタの大きな(1m位)彫り物を黒く塗り配置したところ、コテージのお客さんや子どもたちもビックリしながらも喜んでいた。南側の柵の上に残りの材料で幅3.6m高さ25cmの棚をつくり中をに8分割し、各枠の中にはコンパネにジグソーで形取り開けた8種類の葉を嵌め込んだ。昼間は景色や木々が見える仕組みだ。

 また、風を防ぐため南側には3m×2mのシェードを利用しいろいろ考えながらロールカーテンに加工した。西側は1m×2mのシェード3枚を利用してスライドカーテンにした。隙間はあるが三方が塞がれるので風も軽減される。


《ファイヤーピット》

 下の駐車場の出入り口を広げるため道路沿いにあるブルーベリーの木を4本犠牲にして角を削った。出入りも楽になり並列で3台は停められる。削った土は以前伐採した桜の場所に置き平しておいた。削った道路部分には砂利を1車入れランマーで天圧した。法面は工事前に剥がしておいた野芝を貼って小さな杭で固定し大量の水を撒いてておく。後は成長を待つだけである。

 以前から焚き火をしたいとのお客さんの申し出があったので山桜伐採跡にファイヤーピットを作ることにした。我が家にある石だけでは足りないので近くの農家で農地から出た大きな石をもらい、下の小さな川の周りから石を集め、さらに釜無川沿いにある広大な石置き場から適当な大きさの石を集め重量買いして、その時見つけた棒石を運んでもらい作業をはじめる。

 盛り土を均し近所から要らなくなった砂利や小石を軽トラで数回運びベースを作る。棒石はとてつもなく重いので重機で釣り上げながら配置していく。やや扇状に2段重ねにして手前は一段で開口部にする。たりない部分はやや平らな大きな石を並べた。焚き火をする部分の下にベルギーレンガを60個を買ってきて敷き詰め、以前作ったレンガのバーベキューコーナーで使っていた大きなファイヤーグレートをその上に置いて完成。

 焚き火場は出来たが開放的すぎるので石積みの瓶を南側にファイヤーピットを囲むように作った。高さは南の一番高いところで60cm位、あとは左右にスロープ状に低くなっていく感じであるが石が足りないのでさらに石置き場から買ってきて積み上げた。河石なのでこれ以上そのままで積み上げるのは危ない感じがしたのでここで終わる。モルタルなどで固定すればまだ積めるが、いつか気が変わって取り壊すことも考えてのこと。

 全体のバランスはとれたが前方にまだ解放感があるためデッキを剥がしたレッドシダーを利用して柵を作ることにした。高さはセンターが180cm、左右に高さを減らして最後が70cmぐらいで石積みのスロープに合わせた。18枚使い間隔は2×6材と同じ14cmにする。間に4cm幅にカットした物を各同じ高さに合わせ取り付けた。

 地面への固定方法はプラスチックの4.5cm角長さ60cmの境界杭で行った。上部2箇所に穴を開け板にも同じ位置に穴を開けてボルトで固定する。それを地面に打ち込んでいく。最初はすべて垂直にはならないが、間に入れる4cmの板というより棒であるが、Z金物の90cmの帯金物を横に使い、柵と棒とを結束しながら垂直を出していく。棒の下方は30cm位空いている。板と棒の間は左右5cm位のスリットが空くが目隠しには十分である。後は水性多用途のペイントのミッドナイトブルーで塗り上げ完成した。しかしコテージから離れているためなのであろう、焚き火はコテージ前の駐車場で行う人達が殆どで、未だここでの利用者はいない。

【編集後記】…………………………………………………………………………………

昨年末から少しずつ間伐を行っている。再来年用の薪作りのためである。南の山桜はメインは15cm位の太さで3本立ち、高さも10m位で道路斜面にある。その向かいにもサクラやアカシデも道路方面に傾いた状態で立っている。夏には鬱蒼として景色を遮るのであまり高くならないうちに伐採した。その西側には谷側のヒノキ林に倒れ込むようにして形の良くないコナラとアカシデがある。これはウインチで山側に倒れるようにして伐採した。太さは20cm位で高さは12?15mぐらいの亜高層木である。伐採は晴れて気温が上がる午後から2時間ぐらいを利用して行っている。その場で枝払いをし玉切りして軽トラに積み込み我が家へ持ってくる。枝は焚き付け用に細かい枝を払い太さ1.5cm位までのものを長いまま持ってくる。丸ノコでカットして小枝専用の薪置き場につみあげておく。まだ足りないのでもう2,3本太い栗の木と山桜の間伐を予定している。20年以上続く冬場の恒例の作業である。
21年間雨風に堪えたレッドシダー
長尺の既存板を半分に切り釘を抜きながらイエローシダーを貼っていく。地上から2.3mの高さ。
手摺りの向こう側に直径28ミリのブラックパイプをメタルジョイントで固定した。
20年以上使ったラティスの塀

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