暮らしとペット
暮らし方

生きている限り環境に何らかの影響を与えています。自然の力の大きさ人間の小ささを認識させられる事もあります。毎日の生活の中でもっと真剣に取り組んでやらなければならないこともありますが、とりあえず日常で出来る暮らし方から実際の体験で書いてみます。

ペット(愛犬)たち

八ヶ岳に住むようになって私たちの暮らしにはペットが居ます。犬とは相性がよく数十年間いつも一緒。今は6代目のシェルティーと2代目のトイプードルと共に田舎暮らしを楽しんでいます。その間、愛犬やお友達犬との悲しい別れもありました。今では懐かしく、思い出すと寂しい気持ちになりながらも楽しい思い出として心の片隅にしまってあります。
廃食用油を利用した石けん作り
90度に温まった廃油のなかに苛性ソーダを入れかき回す。
ご飯が溶けて廃油が白くなって冷めてきたら熱湯を入れる。
食用油の廃油処分に頭を悩ましている方も多いと思いますが、廃天ぷら油で家庭でも簡単にできる石けんの作り方を紹介いたします。いろいろな作り方が有りますが、家ではずっとこの方法で作っています。かき回す作業に時間がかかりますが、本でも読みながらゆっくり行って下さい。ご飯の代わりに茹でたうどん等も利用できます。棄てれば環境汚染、再利用すれば立派な資源。誰でもできる手作り石けん。是非お試しを!

用意するもの

◆食用油の廃油 …1800cc〜2000cc(かなり汚れているものでも大丈夫です)
◆苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)…500g(薬局で販売しています。劇薬なので買うときには印鑑が必要です。)
◆残ったご飯………どんぶりに一杯分
◆オイル缶(ペール缶)や大きな金属製のバケツ
◆かき回す棒(70〜80cm位の長さで握りやすいもの。木か竹が作業がやりやすい)
◆熱湯……1800ccを5回分で合計9リットル

作り方

◆中華なべに廃油を入れて火にかけ、90度位までに温度をあげる。
◆温まった廃油をオイル缶に入れ、その中にそ〜おっと苛性ソーダを入れる。(吸い込んだり、肌に触れないようにしてください)
◆次にご飯を入れて棒でゆっくりかき回す。
◆ご飯がだんだん溶けて人肌位に冷めるまでかき回し続ける。
◆十分冷めたら熱湯1800ccを加え、また人肌位に冷めるまでかき回し続ける。手作業でゆっくりやりましょう。
◆熱湯を加えてかき混ぜる作業を5回繰り返して出来上がり。

この状態ではまだとろとろしていてすぐには使えないので、錆のでない容器に移し替えて2週間ぐらいそのまま放置しておくと、やや柔らかめの乳白色の石けんが出来あがります。我が家では主に油落としや浴槽を洗うときに使っています。硬めが嫌いな人は、容器などに入れてお湯で溶かして液状にして使うこともできます。またもっと硬くしたいときには小さな型か容器などに入れ放置しておくと硬くなってきます。

冬のトラブルあれこれ
原村で最近一番寒かったのは1996年の冬でした。雪の量こそ大した事はなかったのですが、本当に寒い冬でした。また例年ですと冬季はスキーを積んだ車がしょっちゅう走り回っていましたが、この寒さとは関係ないでしょうが、山荘を訪れるオーナーも少なく淋しい冬でした。マイナス15〜20度という日が一週間以上も続き、今まで思ってもみなかった所が寒さにやられて大騒ぎでした。茅野市の街中でも水道の凍結事故が続出し、水道業者は大忙しだった様です。当地でもマイナス20度以下の日が2週間近くも続けば、太い水道本管は大丈夫らしいのですが、地中の水道本管から枝分かれしている配管が凍結してしまうそうです。そうなればしばらくは水道は使えません。雪や氷が有ればそれを融かして利用する意外手はないようです。



●トイレの汚水管が凍ることがあります。

我が家も、2度凍ってしまいました。使用出来ない2日間は大変な思いをしました。最近は浄化槽が規制緩和され、その設置が認められています。が、その快適さや便利さの反面、年中通電していなければ使い物にならず、また、管理を定期的に行わない場合、高原の地中にたれ流し状態になり水源の汚染になりますのであまりおすすめしません。
ここでは一般的な簡易水洗を(浄化槽でも同じ事ですが)例に取ると、厳寒期に処理水を流した場合、いつもと音や流れが違うと感じたら、配管途中で凍結しているか便漕が満タンの時です。各家の設置状況は様々ですが、凍った場合、配管の中を解かすのは大事です。ほとんどが塩ビ管を使用しているので地中部分には氷解機も使えず、土が凍っていて大変ですが管を掘り起こし暖めて解かす以外に方法はありません。また、管が外れたりしない限り業者もなかなかやってくれません。万一のことを思えば、トイレの汚水配管にも水道配管用の凍結防止帯を取り付けることも考えなければならないでしょう。



●高所で別荘利用なら水道ヒーター用節電器具を取り付けない方が無難です。

冬期にあまり別荘を利用されない方は、水道配管の凍結防止帯に、業者が勧める節電器具を取り付けない方が無難です。以前、あるオーナーが水道業者に勧められて費用をかけて節電器具を取り付けた所水道が凍結してしまったそうです。電気料は7〜9割位節約できますが、常日頃水道の水が動いていることが条件ですので、外気温がマイナス4度でも状況によっては装置が働かない場合が多く、1995年の冬のような暖冬の時でも凍結してしまいます。信用と実績の有る水道業者に聞いたところ「冬の利用が少ない別荘には節電装置は絶対に勧めません。」とのことです。なお、器具を取り付けて凍結してしまった場合は、中間の節電器具を取り外して凍結防止ヒーターを電源に直接接続し、凍結防止ヒーターだけに戻す事で、時間はかかりますが解凍出来ることもあります。通電しても時々凍る場合は、凍結防止ヒーターのサーモスタットが故障しているか、サーモスタットが凍結防止帯と一緒に巻かれていてその能力が発揮されていないことも考えられます。そういう間違った配管をする業者もいますので気を付けてください。



●ガラス窓の結露に要注意。

薪ストーブ等での暖房なら室内が乾燥するのでほとんど問題は無いのですが、暖房等により室内側のガラス窓が結露した時は要注意です。東側や南側で防寒対策が十分でない窓や、金属のフレームを使った窓、さらにシングルのガラスでは、結露した水分が夜間凍った後、翌朝そこに陽があたったりした場合、急に暖められるとガラスに亀裂が走ることがあります。今の建物のサッシは2重3重のガラスが主流ですので心配は無いようですが、古い別荘の場合は注意が必要です。

雪かきのあれこれ
2014年2月15日は雪が1.3m以上積もった記録的な日。建物奥まで積もって除雪に苦労し4日以上も外に出られなかった。
降る雪にも時期によってサラサラしたものからベットリとした重たい雪まで種類もいろいろ。原村では標高が1540mと高く気温も低いせいか綺麗な星形をした雪が多く、黒い紙で受けると肉眼で美しい結晶を十分見ることが出来ました。富士見では原村より標高が600m位低い860mなのでなかなかこのような結晶が見える雪は降りません。
樹枝状のこのような形の結晶は、水分の多い-15℃の大気中で生まれて降るといいます。
この条件を少しはずれただけで、まったく異なる形の雪片となるというので、綺麗な星形をした雪を見ることができるのは貴重な体験です。しかし、観察ばかりしているわけにはいきません。住んでいれば生活通路は確保しなければなりません。駐車場や裏道に出る通路や薪置き場にいく通路などの雪かきが必要になります。

●少ない雪は「竹ぼうき」と「雪はね」

冬の時期、普段は軽くてさらさらした雪で5〜10センチぐらい積もります。その時は庭掃除用の「竹ぼうき」が役に立ちます。通路ぐらいならあっという間に終わってしまいます。雪を数カ所に掃き溜めておき、あとで「雪はね」で除雪すれば完了。この作業は気温の上がらない雪の降った日の夜か、次の日の朝がベスト。そうしないと融けた雪が凍り地面がアイスバーン状態になり滑って危険。その場合は砂(墨の粉でもよい)を凍った面にまいておくと大分解消されます。
少ない雪の時の定番道具「雪はね」と竹ぼうき

●多い雪は「雪押し」と「ママさんダンプ」

日本海側のような大雪はめったに降りませんが、毎年多いときには一度に50〜60センチ位積もることもあります。気温が低くて軽い雪なら「雪はね」で十分ですが、重い雪だと腕が疲れてきて太刀打ちできません。そんなときに活躍するのが「雪押し」と「ママさんダンプ」。

この「雪押し」は幅50センチのカナダ製。強力な樹脂で出来ていて、すり減ることはあっても割れることはないようです。(日本で売っている物は押す部分の樹脂が割れるのが早いように思います。)ベトベトの雪でも楽々除雪できるし多少凍った地面でも氷をはがしながら押すことも出きるのですが、問題はスコップの様に雪を投げられないこと。

 「ママさんダンプ」は幅が60センチ位で「雪はね」の6倍くらいの除雪能力があります。使い方はただ雪が一杯になるまで押して歩くだけ。スチール製で丈夫なのだが下に雪がないと思うように滑ってくれないこと。また、雪を捨てる場所まで通路を最初に確保してから行わないと雪の捨て場に困ることがあります。除雪跡もかなり大雑把なので二度手間になり後で苦労しますが、とりあえずの通路確保には有効です。
ベランダの雪落としにも最適な「雪押し」(スノープラウ)
「ママさんダンプ」は商品名なので正式名はわからない

●凍った雪は「アルミの平シャベル」

積もった雪をそのままにしておくとだんだん締まったり表面が融けたりして氷状態になってきます。こうなると「雪はね」では先がプラなので刃が立ちません。そこで登場するのが「アルミの平シャベル」。雪を四角に切るように左右と奧に上からシャベルの先で突き、その下にシャベルを入れて持ち上げると上手く雪の塊が取れます。数年前はこの塊を積み上げて雪洞をつくりました。シャベルは軽いので作業性も良く金属なので耐久性にも優れています。(アルミのため使っている内に先が内側に巻いてきますがグラインダーで削ればわけなく取れます。)また雪のシーズン以外でも土混じりの落ち葉やカラマツの葉を一輪車に載せるときや薪ストーブやボイラーの灰(畑にまく)を袋に詰めるときなどに重宝します。
樹脂製のスコップの先にステンレスや金属が被せるように付いているものも有りますが先が丸いので摩耗は少ないのですが使いにくく作業性もあまりよくありません。
アルミ製以外のシャベルも試したが使いにくいものが多い
薪ストーブ
原村にログハウスを建て移住した時には薪ストーブと薪のボイラーがあり、夏でも薪が必要でした。薪ストーブは主に広葉樹の薪で時々火力のある唐松も使っていました。薪ボイラーはスエーデン製で耐久力があり何を燃やしてもよかったので唐松を細かく割った木や、廃材、紙類など何でも燃料になっていました。しかし松類はヤニが多く良く燃えるのですがタールが溜まりやすいので煙突掃除を頻繁に行わないと燃えが悪くなるのが難点でした。ボイラーは煤やタールの心配はなかったですが、横引にしたところの煙道に灰が多く溜まります。
原村では建築ラッシュだったこともあり工事前に切った唐松や、知り合いの住宅会社の造成時に切った雑木や解体した廃材、近くの建築現場からもらってきた材木の端材や残りなどで殆どまかなえました。
その後富士見町に角ログを建てて移転し、憧れだったキッチンストーブを入れました。煙突も曲がりを入れずにまっすぐにして屋外は二重煙突です。おかげで煙突掃除も年3回ぐらいで済みます。燃やす薪にも気を遣うようになりましたが、スターターの細かい木には木工端材や羽目板など針葉樹も混じります。建築廃材や端材などは乾燥していて良く燃え、太い薪に火が移るのが早いので重宝します。
STANLEY COOKSTOVE
焚口は小さいけれど40cmの長さの薪が入る燃焼室が有る密閉型。最大出力は7,619kcal/hあるので我が家のような小さなログハウスなら十分暖まる。トップのホットプレートは4カ所有り、一番大きな直火プレート(左側)で一番温度が高く、右に行く順に温度が下がる様になっていて、焚き口横は温度計が付いた大きなオーブンになっている。上の方には保温庫が有るので、発酵や保温、乾燥などが出来るように工夫されている優れものだ。

本体サイズ:幅902×奥行616×高さ1,486ミリ(オプションで左右にウォーミングシェルフを付けてあるので幅は1,342ミリ)クッキングプレートまでの高さは884ミリ
重量:235.86kg 煙突直径:152ミリ
製造元:アイルランド ウォーターフォード社

伐採と薪集め
借りている畑の周りは雑木林と杉林になっている。林の草刈りや整備を負かされているので間伐をしていけばまだ薪には困らない。時々知り合いの木を頼まれて切ったり、地元の人が切った木をもらうことも多い。薪は今のところ広葉樹だけしか使わないので、杉や檜、松などの針葉樹は他の人にもらってもらう様にしている。
近くの公共事業や間伐事業で伐採した木も、区長や業者に声を掛けておけばもらえることも多い。業者は有用材ではない木の後の処分に困るので大体の場合良い返事をもらえる。山から運び出すのが大変だが、やり甲斐はある。
様々な樹木が混じるが、贅沢を言わずもらえる木は全てもらうことが大切。
10cm太さのナラや山桜があるときはホダ木にする
愛用のチェーンソーは伐採用や玉切り用で使い分ける
ワイヤー、滑車、ハンドウィンチ、クサビ等は必需品
太い木の伐採はあせらずに慎重に行う
家の下にある畑の左右の斜面と写真左奥が間伐している雑木林。

薪作りと薪小屋
我が家では玉切りは長さ35cmと決めている。40cmでも薪ストーブに入るのだが太い薪は入れにくいからだ。太さは10cm位ならそのままで、それ以上は適当な大きさに割って使う。割る道具はまだ体力があるので斧で割るようにしているが。そのうち薪割りの機械が必要になってくるのだろうと思っている。細い枝などもそのままだが切るときは丸鋸か手鋸を使う。
一冬に使う薪の量は約10〜12立米。早い時は11月頃から4月頃まで、一日中では無いけれど部屋の気温が上がるまでは焚き続けている。薪は切って直ぐには使えないので、一年以上薪小屋で乾燥させて使うことにしている。そのため薪置き場と薪小屋はは3カ所有る。一番乾いている物は母屋の直ぐ裏の薪置き場に、次の冬に使う薪は風通しの良い西側のバタパイで作った小屋で乾燥をさせている。今年切った薪は母屋の南西にある小屋に積んでおく。薪が手に入らないこともあるので3年分はいつも有るようにしている。
冬の陽が良く当たる場所に今季使う薪がストックされている薪置き場。
薪作りの道具
一杯になった薪置き場
来年使う薪が置いてあるバタパイで作った薪小屋
今年切った薪を置いておく薪置き場
細い枝もよく使う
倉庫の奥にある細かく裂いたスターター用の薪

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