自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第115号》2022年2月22日発行
◆ バックフォーの塗装 
◆キジの抱卵 
◆山桜の伐採
こんにちは、またこの紙面でお会いできて感謝しております。
11ヶ月ぶりの発行です。その間にも様々な出来事がありましたが
今回は一部をダイジェスト版でお届け致します。
気ままな発行になっておりますが本年もどうぞよろしくお願いいたします。



  ◆里山でのいろいろな出来事

《バックフォー(ユンボ)の塗装》

 今から26年前に中古で購入したバックフォーは、基礎掘りや整地、道路の整備、伐採の木出し、除雪など、我が家では今も欠かせないものです。
 長年酷使したため、サビや塗装の剥がれなどが目立ってきたので塗装することにしました。昨年4月初旬春休みでコテージの来客も多かった中、その合間をぬって、洗車し、サビを落としながら塗装を開始。サビの上からそのまま塗れるという油性高耐久鉄部用で燃料タンクカバー回りと屋根を支えるバーをライトグリーンで、オレンジだった車体やアーム全体をさび取り不要の油性シリコンタフのグリーンを刷毛で塗りました。 ボディ回りのバンパーはブラックで塗りました。ついでにライトをLEDに交換して約10日掛かって終了です。雰囲気は自衛隊の重機のような感じですが、運転席回りのひときわ鮮やかなライトグリーンが効いています。


《キジの抱卵》

 6月初旬、道路を隔てた知り合いの土地の草刈りを頼まれ、西奥の方から草や低木を刈っていきました。南と西は樹木で囲まれていて約650坪の広さがあり、8年前に赤松を皆伐したところです。オーナーは昨年から事情があって草刈りをしていないので、1m位伸びていて手間が掛かります。
 半分以上が終わり、途中1,2m位に伸びたタケニグサの群落があったので液が飛ばないように注意して刈っていきました。切ったときに中空の茎から出るオレンジ色
の乳液は猛毒でこの地区でもウジ殺しに使われていたと聞いています。ここから緩い
斜面を下りたところに駐車スペースがあります。その途中を刈っていた時、卵がある
のを発見しました。近付いてみると、枯れ草を集め直径20cmくらいの窪んだところに10個以上有ります。キジの雄や雌がが出入りをしているのをよく見かけたのでこれはキジの卵と直感しました。親はいません。ということで草刈り中断。
 4日後様子を見に行きました。ちゃんと卵を温めていて、警戒する様子はないように感じましたが、近付いてくとキジは頭をもたげこちらを凝視していたので退散しました。孵化には3週間以上かかるそうなので見守るしかありません。一週間後見に行きました。親はいませんが周囲の様子が違います。近付くと卵がありません。離れた処に殻が数個あります。巣の中は羽毛が散らばっています。何かに襲われたようです。夜に時々みかけるアナグマかキツネまたはハクビシンの仕業でしょうか。残念な気持ちになりました。


《山桜の伐採》

 9月初旬、電線や電話線に掛かりはじめた自宅の上の駐車場の山桜と庭の山桜を伐採しました。庭の桜は4本が根元で一本のようにまとまっており、母屋に掛かるほど枝が広がっています。いずれも高さは15-20mぐらいで太さは40-45cmぐらいです。
今まで頼んで木を伐ってもらったことは無かったのですが今回は原村の特殊伐採の業者に依頼しました。ツリークライミングをしながら上部から枝を切りロープで下げ落とし順番に下まで切りすすむという、ロープワークの技と体力がいる伐採方法です。
 最初は上の駐車場の山桜です。横はバーベキューハウス、上部や途中には送電線3本と電話線が2本、光ケーブルが1本横切っています。一人が木に上がりロープをかけながら枝を落としていきます。もう一人は下で指示を出しロープで降ろす作業と片付けをします。枝といっても2mから6m位はあり片付けも大変な作業です。そのあとの片付けは私が行い、細い枝や葉を落とし焚き付け用の枝にしていきます。枝葉だけで軽トラ山積みで3車分を畑に運びました。作業を始めて三時間、午前中で山桜は幹と太い枝だけになりました。
 午後、上部から幹を切っていきます。長さが150cm位で切られ滑車とロープで下ろしていき、最後は3mぐらい残して根元から40cmのところで倒して作業終了。
 この数週間前、我が家の伐採の件を近くの別荘の人に話したらうちもやって欲しいと頼まれ、道路際のウワミズザクラやコブシなどの木をこの業者に頼み、庭の木を近くの庭師に頼んでいました。我が家の庭の山桜は真下に横切る電話線を外すようにNTTに依頼してあったため工事待ちでした。
 そのため次の日は別荘の伐採に掛かり午前中作業が始まり我が家は午後遅くからの作業ですが下の枝を数本切り、上部に支持ロープを掛け終了。結局、NTTの工事はアナログの電話線を1本はずしただけ。光ケーブルの移動は管轄が違うため出来ないということで、一週間後に本格的な伐採が始まりました。2日間かかり、駐車場の桜の四倍の枝葉の量なので片付けも大騒ぎ。太い幹はその場で玉切りして重機で運び出しました。
 後片付けには10日間かかり、おかげで2年分の薪が出来ました。薪にする木は水分の少ない秋後半から冬に切るのが一般的です。今回は1ヶ月ほど早かったのですが割ったのが早く、すぐに低温の乾燥期にはいったので、カビも生えず上手く乾燥しています。ついでにナメコのホダ木用に近所の人の分も含め30本程つくりました。


【編集後記】…………………………………………………………………………………

畑斜面の山の植生調査をしました。100平米の枠の中での調査ですが日頃通り過ぎるだけの斜面にはさまざまな植物が生えているのが解りました。一番おどろいたのがアカシデです。今までは樹皮だけで判断していたホオノキだと思っていたのがアカシデだったことで自分でも情けなくなりました。近くにホオノキがありそれがアカシデのまわりに大きな葉を落としていたのです。下部分の樹皮だけを見てホオノキと思い込んでいたようですが葉を採取してわかりました。このアカシデは高木層に入り約22m位あります。ついでに亜高木層、低木層、草本層も調べ樹冠投影図や植生断面図も作成しました。この場所は森林のタイプとしては二次林です。10-15センチの太さのアカシデも8本あり密度は高いように思われます。以前炭焼きが多く行われていたところなのですが、近年その需要が無くなったため炭用に使われたアカシデが多く残っていると思われます。
塗装前のユンボ(上)
よく見ないと枯れ草のようにカモフラージュされたキジの雌は巣のうえで少しも動きを見せない。
20m位あった桜の木は枝葉が落とされ上部のみになった。(上の駐車場)
下の庭の山桜は4本がまとまっているので下は込み入っている。作業者は3人。

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