自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
創刊号 2005年12月3日発行
◆ いなかのSOHO
◆ ログハウスの冬のメンテナンス
◆ 今週の知恵袋
長野県八ヶ岳の西麓に住むこと16年。2001年同富士見町に移転し再びログハウスを造り、自宅横に2003年メンバーズコテージも新築。八ヶ岳の麓から、いつまでも大切にしたい自然と、SOHOの快適な田舎暮らしをお伝えします。

◆いなかのSOHO(住む場所の選択-その1)

今ではSOHOと言うと、スモールオフィス・ホームオフィスの略と言われていますが、以前の意味はSouth of Houston Street (サウス・オブ・ハウストン・ストリート)の略だったと思います。(間違ったらごめんなさい)

このハウスタン・ストリートは、ニューヨーク・マンハッタンの南部にあり、高級ブティックやギャラリーが多い地区ですが60年代にさまざまな前衛芸術家やファッションデザイナーたちが移り住んだところです。当時のデザイン誌にはアーティストの作品や活躍の仕事場の紹介などがよく載っていました。(わたしもGデザイナーですので興味が有りました。)
話がそれました、本題にもどります。

私の住むところは、集落から離れた里山のなかです。いまでこそ周りにぱらぱらと家が建ってきましたが、数年前は「落人の住む場所」と言われたくらいにすざましいところでした。

「何故こんな所をえらんだの?」と良く言われました。

土地は山梨県や長野県各地を一年以上かけて探し回り、やっと巡り会ったのがここです。あたかも古墳の様なぽっこりとした小さな山の南斜面。三方を森に囲まれ、下には小川が流れすぐ横に湧き水が、その横には使われていない畑が…。

これを、一目惚れとでも言うのでしょう。即、知人を通じて調べて貰い土地の売買交渉がはじまりました。情報誌にも載らず、不動産屋も知らない。でも、農家の人はこの山林を手放したがっている。話はトントン拍子に進み、次の日その場で手付けを払って即決です。

信頼関係で成り立っているので契約書もなく、簡単な領収書との交換だけ。
あとは、後日登記の名義を替えて終わり。簡潔!!田舎ってなんて良いんだろう。後で聞くと、近所の不動産会社が持っている土地は数倍の値段なそうな。
(つづく)


◆ ログハウスの冬のメンテナンス

私の今住んでいるログハウスは角ログと言って、丸太を製材して四面の丸い部分を落とし角材にした木を組みながら積み上げたキットのログハウスです。

建てて5年経ちますが、ログハウス特有のセトリングがまだ納まりません。山の中が原因かも知れませんが、未だに木が伸び縮みを繰り返します。

冬は乾燥のためログが縮むので、ログを繋いでいる屋外のボルトを締めなくてはなりません。当初は7センチ位でしたが、今年は1センチ位で、だんだん締め巾が減ってきて安心しています。そのうち落ち着くことでしょう。


◆ 今週の知恵袋

今年は農作物が豊作で、味も美味しい物が多く、感謝感謝です。近所の知り合いから柿を頂きました。渋柿ですが一工夫で美味しくなります。

柿を密閉できる容器か、ビニール袋に入れ、ホワイトリカーを全体にまぶし密閉して室内に一週間くらい放置しておきます。

たったこれだけで、あの渋かった柿が、おいしい甘い柿になってくれます。簡単手間いらず。お試し下さい。

【編集後記】

師走です。今年も最終月。なにかやり残したことはありませんか。わたしはと言うとまだまだ自分に課した宿題が一杯残っていて…。来年こそ頑張るぞ!と、もう諦めています。
集落のはずれにあるこんもりした山は標高903.1メートルの森山。山肌の沿った道を写真左に向かうと富士見町の我が家がある。

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