自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第44号》2007年6月15日発行
◆シジュウカラの巣立ち
◆野菜あふれる毎日
◆真夏のような日射しが続き今日は雨で梅雨入りが発表されました。ここの里山も湿度も上がり梅雨本番のような雰囲気です。今年の夏は「猛暑宣言」も出たようです。扇風機とうちわしかない我が家、想像しただけで汗が出てきました。


  ◆シジュウカラの巣立ち

前回お伝えしましたシジュウカラの巣箱掛けの続きです。

巣箱を掛けた時期がちょっと遅かったようで今回シジュウカラはこの巣箱には巣を作りませんでした。

このシジュウカラは、よぽど我が家のログが気に入ったようで、巣箱には目もくれず、今年も我が家のログの隙間に営巣をしてしまいました。と言っても、毎年巣を作る好みの場所は、私が今年初めに閉じてしまってシジュウカラ達はそこには巣作りが出来なかったのですが、

今回は、母屋のログハウスから増築した風除室との壁の隙間を子育ての場所にしたのです。とても狭い場所なのですが、気が付いたときにはもう作りはじめていたのでした。

この場所は、毎年作るところから2メートルくらい下の所にあります。そして今回掛けた巣箱とは3メートルも離れていません。人間が考えると外敵にはやや危険な場所のように思える所です。地上からだと1.5メートルくらいでしょうか。

巣箱の方が高くてヘビも来ないような所なのですが、やはり掛ける時期が遅すぎたようです。私がシジュウカラでしたら、すぐにでも巣箱の方に引越をするのですが……。

そんなこんなで今月の初めのことです。シジュウカラの親が巣の側の山桜の小枝に留まって切れ間無く鳴き出しました。私はヘビでも来たのかなと思い、デッキの上から周りを見渡しましたがどこにもヘビの姿はありません。

鳴いている方向に目をやると、シジュウカラの幼鳥が巣から出ていてログの隙間から顔を覗かせています。しばらくして器用にも、風除室外壁の石に足をかけながら出てきました。

親は木の上で数メートルの間を飛びながら往き来してその間も絶え間なく鳴きながら、幼鳥の巣立ちを促しています。

幼鳥が動いて落ちそうになりました。あっ!と思った瞬間、上手く羽ばたいて近くのバラの茂みに入りました。しばらくして、どうにか親のいる山桜の木に移りました。

親鳥たちは、まだ鳴き続けています。この幼鳥が一番最初の巣立ちのようです。
1時間ぐらいで全て巣立ちましたが、全部見ていなかったのでたぶん4〜6羽でしょうか、今年は皆無事のようです。

ここ数日、デッキの前の山栗の木に家族全員が集まって、捕食の練習や親に餌をねだっている幼鳥の姿が見られます。

子育ては今年もう一度有るかも知れないのでその時には、巣箱に入ってくれることを祈ります。



  ◆ 野菜あふれる毎日

ウドやフキ、ウルイなど山菜は山にまだあるのですが
今はそれどころではありません。大好きなんですが……

いま、畑の葉物類がドンドン成長し始めたので、大変なことになっています。大変と言っても大事件ということではありませんが2人という人数に見合わず供給が多すぎて消費が容易ではありません。

毎年計画して種まきや苗付けを妻がするのですが万が一のことを考えて、どうしても余分に植え付けをしてしまうようです。

今年は、葉物も順調で、間引きが欠かせません。成長が良いので間引きでも、かなり大きく、だんだん量も多くなってきました。ほうれん草や、春菊が主ですが、毎日大量のおひたしを食べています。

アスパラやブロッコリーも出始めると、ぐんぐん成長するのでこれもまた毎日食卓から無くなることはありません。

そら豆やサヤエンドウもスナップエンドウも大量に実を付けています。スナップエンドウは大きくしてグリーンピースみたいにして保存します。調理して冷凍できる野菜はなるべく旬の内に保存食にします。

そうこうしている間、今度はニンジンの間引きです。まだ5〜6センチぐらいですが、葉も根も十分利用できます。

さらにレタスも収穫、キャベツも大きくなり食べ頃です。穫りたて新鮮。これが柔らかくて美味しいの一言。

そして、追いかけるように玉ネギの収穫です。昨年暮れに今年の分の苗をサルに大分やられましたが、植え直して健在です。新玉ネギのような柔らかくて甘い玉ネギが、コンテナボックス一杯に収穫できました。まだ畑には半分以上残っていますが、これはもう少し大きくしてからの収穫になります。

以前は根物の野菜はほとんど食べなかったのですがここ数年で、ジャガイモやカボチャが食べられるようになる体質に改善されたようです。葉物も生野菜だけしか食べなかったのが、茹でた野菜も、煮た野菜も食べることができるようになりました。(いい年して子どもみたいですね)

もちろんその時々の気分でまた元の体質になるのかも知れませんが…。こう、野菜が豊富にあるとそうは言っていられません。来客に持っていって貰ったり、遠方に送ったり、保存食を作ったり……。収穫の後は、鮮度を落とさないために大騒ぎです。



【編集後記】

先日、この時期では発生が珍しいジコウボウが採れました。はしりでも通年は7月頃なのですが、いったいどういう訳なのでしょうか?はしりのはしりといったところになります。早速おろし和えにして酒のつまみに。発生本番の秋に比べて色もやや薄く、独特の香りも少なかったのですが、味はジコウボウそのまま。初夏に晩秋を味わった心境はやや複雑です。
風除室の南の壁に掛けた巣箱。
ログと風除室の石張りの隙間から出て来たシジュウカラの幼鳥。

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