メルマガバックナンバー

自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術

メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー

《第39号》2006年12月16日発行

◆ 自然流-信州の庭＜稲藁での防寒対策＞
◆ 今週の話題　＜畑の山の芋＞

◆この「八ヶ岳の里から」のメルマガも今号で創刊1年になります。当初の予定は週一回の発行でしたが、仕事や雑用でなかなか執筆の時間がとれず、現在は月2回位の発行予定になっています。時間と話題が有れば、また元の週一に戻したいと思っています。もしかしたら今年はこれで、良いお年をお迎え下さいになるかも知れません。もしそうなったら、この次は新年号でお会い致します。

　　◆自然流-信州の庭＜稲藁での防寒対策＞

毎日毎日大量の枯れ葉が落ちてきましたがやっと落ち着き、今は葉が付いているのは数本となりました。

八ヶ岳や南アルプスには雪が積もり里山では風花が舞いはじめました。今年は暖冬の様相ですが、どうやら本番の冬がきたようです。

この落ち葉、あまりにも多いので大半は畑で焼却しました。しかし、収穫を終えた畑は、寒中に地肌が出た方が害虫の卵などが発生しにくくなって良いのですが、

庭にある果樹やなどの周りの落ち葉を全てきれいに取ってしまうと地肌が直接外気に触れるので、冬の寒さに弱い木や越冬できるハーブ類は寒さに負けてしまいます。

そこで幹のまわりに、落ち葉をかき集めて堆く盛り上げて根回りの防寒対策をしてあげます。この防寒対策、稲藁で雪よけなどの対策をする豪雪地区もありますがここは今のところそこまでの必要有りません。でも心配な花苗があるので、妻が必死に見様見真似で稲藁をかけていました。

諏訪地区には伝統的な雪対策の稲藁の編み方が有るようですがとても真似のできない工芸的な方法だったので直ぐに諦めたようです、結果、束ねた稲藁の下の方を拡げてそのまま被せるいい加減な方法を取り入れていました。

見てくれはよくありませんが防寒効果は期待できます。

◆ 今週の話題《畑の山の芋》

いわゆる自然薯という、少し大きくなったものを毎年畑に植えています。この山芋の種芋はそのままでも食べられる大きさに育っていますが、畑に植えて一年もすると数倍の大きさに成長します。

山芋の一画は約7～10坪の広さで、畝は3通り。１畝に10本ぐらい植えてあります。

今年もムカゴ（山芋の種）が大分付いて落ちましたが、昨年落ちた種からもツルが伸びていてかなり混雑した感じでツル同士が絡み合っています。葉が黄色くなり枯れ始め、全部落葉したら山芋堀の時期です。

畑なので土中には山芋の成長を妨げる石や木の根がありません。養分も多いのですくすくと成長します。しかし、毎年のことですが、これを掘り起こすのが大変な作業になります。

とりあえずは、1本掘り起こそうと努力します。畝の一番端から、一番太いツルを目標にして堀りはじめます。スコップで50センチくらい離れたところから周りを堀ります。人が屈んで入れるくらいになったら、ツルの下の部分をたぶんこんな風にのびているのかなと、自分の勘を頼りに山芋があると思われる部分の土を丁寧に崩していきます。

深さで言うと60センチくらいでしょうか。ツルを持ちながら、細い棒で山芋の周りの土を取り除いていきます。表面を露出させる様にして、裏はまだ土に張り付いたままにしておきます。

今回の山芋は徐々にその姿が現れはじめましたが、30センチくらいの所で、手前から奥に入り込んで、曲がっています。もう一度スコップで残土をはき出し、その下を堀下げます。20センチくらい堀って、再度細い棒で山芋の周りの土を取ります。

やっと全容が明らかになり、曲がっていたところから10センチくらいでもう最先端なのがわかりました。最先端の裏の土を落としながら、ツルを持って土から剥がす様にして取り出しました。

この間約40分。大変な作業時間です。こんな事をしていたら全部掘るのに来年までかかってしまいます。

どちらにしても、種芋は一度掘って植え替えをするので、次の日バックフォーで全て山芋を掘り起こしてしまいました。

ムカゴから出来た今年の山芋は5センチくらい、昨年～一昨年の山芋は15～25センチくらいになっていました。太い山芋は早速食卓に、小さいものはまた畑に植え付けて来年以降の楽しみになります。

【編集後記】

あっという間に年末です。今年は暖かい日が多くてなかなか燻製に踏みきる気が起きません。今後冷え込む予報が出ましたのでそろそろ準備に掛かります。とりあえず、冷燻なので生ハム、ベーコン、サーモンなどが候補になります。サラミも乾かすには良い気温になってきました。冬の密かなアウトドア料理は地味ですが、じっくり熟成するので美味しさは抜群です。