自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第40号》2007年1月15日発行
◆ 猿の大集団
◆ 初めて見たオオマシコ 
◆年末〜お正月は楽しく過ごせたでしょうか?
ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
とりあえず新年の初雪の画像です。


  ◆猿の大集団

新年早々、今年の干支ではない「猿」の話題からです。

近所の農家の人が農道を軽トラで走っていたときの事です。遠くから見てやけに田圃が黒く見えたので見回りに行こうとしたとき側の田圃のあぜ道を数頭の猿が走っていくのが見えました。

スピードを緩めて目的の田圃の方へそっと近づいていきました。すると、手前の田圃で数十頭が落ち穂拾いをしているのが見えました。

良く見ていると、次の田圃にも何か集団で動いている異様な気配がします。それは猿です。猿が背中を丸めて何かを拾って食べています。もっと近づいていくと、猿たちも気が付いて一斉に逃げ出しました。

ほとんど山梨方面の電気柵に向かって逃げていきます。あるものはのそのそと、中には走り回りながらゾロゾロと仕方なく移動している感じでその数はたぶん数百頭。

普通猿は50〜80頭くらいがひとつの群れだそうですが今回はそうすると2〜4群の群れが集まっていたことになります。猿は群れ同士のなわばり争いも激しいと言うのですがこのグループは仲良く落ち穂拾いをしていました。どうなっているのでしょうか、その理由は誰も判りません。

実際に、田圃が2枚猿で真っ黒になるくらいだったので数百頭は嘘ではないでしょうが、それにしても異常で奇妙です。

数日後、その猿の一つの群れと思われる集団が私たちの畑に現れました。やはり100頭近い群れです。

数頭が家の直ぐ横まできて、出来損ないの小さなシイタケを食べていました。他の猿たちは畑の玉ネギの苗や、山に生えているノビルを丁寧に掘っては食べていきました。

一部の電気柵が道路工事のため外されているので多数の群れがここに集結したようです。餌のない時期だったので、同類相哀れむでしょうか。

数日前から、害獣駆除ということでハンターが山に入っています。家の直ぐ前の林でも猟銃の音がしてきます。以前は鹿や野うさぎ、キジなどが標的だったようですが今年は県の許可が下りたそうで、この冬は猿狙いだそうです。

今年もこの話題は尽きそうにありません。



◆ 今週の話題《初めて見たオオマシコ》

スズメやシジュウカラは季節を問わず年中見かけますが、同じ所に留まらない鳥も多く、季節によって移動をします。白鳥やガンやカモ類は、冬におなじみの渡り鳥で、この近くでは諏訪湖でよく見ることが出来ます。このように、もっと小さな小鳥たちも同じように大陸から渡ってきます。

この時期に北の大陸から来る渡り鳥で「オオマシコ」という小鳥を家の西側の林で初めて見ました。

シベリアやモンゴルからサハリンなどで夏を過ごしたあと中国東南部や朝鮮半島そして日本にまでも越冬しに来るようです。そして、日本に来るのはかなりの少数らしいそうです。当然、見たことのある人も数少ないに違い有りません。

私もはじめて実物を見ました。

以前原村でよく見かけたベニヒワやベニマシコの様にも見えますが、もっとピンク〜赤色が鮮やかで大きさも一回り大きく、やけにふっくらとしてちょっと太っているように見えます。

オスが1羽で、メス(たぶん)が3羽でした。留まっているところは朝早いので山に遮られて陽もあたってきません。オスは数十分の間、ヤマハギの枝に留まって、たぶん実だと思いますが食べていました。メスは1羽がオスの傍らでじっとしていて他の2羽は近くの枝に留まったり地面に降りたりして忙しそうに何かをついばんでいました。

そのうち林の間から陽が射し込み、オオマシコ達を照らし出しました。暫くして北側の松林に飛び去りました。

数日後、散歩途中にある近くの竹林で妻がオオマシコ達を見かけたそうです。家の直ぐ近くにまだ居るんですね。なんだか嬉しくなってきます。来年もピンポイントで来てくれればと願います。



【編集後記】

2007年もあっという間に2週間が過ぎました。年末〜年始から鏡開きの頃まで、コテージのお客さんもあって多忙な正月でした。おまけに夫婦で風邪をひいてしまい、今は順調に回復に向かっているのですが未だに抜けていません。寒さのせいかもしれませんがちょっと散歩しても息苦しくなります。しかし、風邪にもかかわらず、食欲だけは衰えを見せません。おかげで体重は増加傾向です。運動はあまり出来ない、お酒はよく飲む、食べる方も良く食べる…。でも風邪気味。栄養対策は十分なのですがこの先が心配です。
約15センチ積もった初雪。
猿は何でも食べる。シイタケも好きなようだ。鹿も食べるが笠の部分が殆ど。猿は柄の部分が好きなようで笠の部分を捨ててあることが多い。
オオマシコ。初めて見たときには何という鳥か解らなかったが調べてみたら滅多に見ることが出来ない渡り鳥だったので驚いた。

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