自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第35号》2006年9月27日発行
◆ いなかのSOHO(早い秋の訪れ)
◆ 今週の話題(煙突掃除とハチ)
◆いなかのSOHO


  ●早い秋の訪れ。

暦が9月になった日から数日前まで急に風や日射しが秋めいてTシャツの上にトレーナーを重ねるかどうか迷う日々が続きます。昨日はかなり冷え込みました。
なにやら10月の後半の気候だったようです。

そんな中、我が家の周りの雑木林では、秋の味覚のシロヌメリ猪口やカラカサダケ、ジコウボウといった美味しいキノコ類が本格的にとれはじめました。

以前住んでいた所に数年ぶりにちょっとキノコ狩りに行ってきましたが当時、ツボ(キノコが必ず有る場所)だった所は見る影もなく荒れ果てて、雑草や実生の木々がが生い茂りそしてこの夏の豪雨が山肌や路面などの土を削りとても入り込める状態ではありませんでした。

それでもどうにか丁度良い開く前のジコウボウを採ることができました。目的としたサマツこそは見つかりませんでしたが「灯台元暗し」とはこのことで次の日、家の周りの林で、出はじめのジコウボウとシロヌメリが大分採れました。


山栗の木も、今年はたくさんの実を付け今は緑色のイガが、やや茶色のグラデーションが掛かってきました。時折り、青いままのイガが落ちて来ますが中身はもう栗色の実が詰まっています。

成長の早い場所ではもう実が落ちて秋の雰囲気です。

一部、山桜やコナラなどが紅葉し始め、落葉も日に日に多くなりヤマハギも紫の花を一杯に咲かせています。

以前お知らせした、リスが完全に定着して毎日顔を合わせます。パートナーが出来たようで時々2匹で来るようになりました。来年が楽しみです。

カケスも家の横にあるどんぐりをしきりにくわえてどこかに運んでいきます。動物はみんな冬の準備に忙しそうです。

水が抜かれた近郊の田圃は、すっかり黄金色になった稲穂の海。一部は自家用米の稲刈りが行われ、天日に干されています。米作りはしたことがありませんが、「頭を深く垂れた稲穂」をみると素人が見ても今年は昨年同様かなりの豊作のように思えます。

数日後には近所の農家の稲刈りとハザカケの手伝いに駆り出されます。もうすぐ秋の収穫祭です。


◆ 今週の話題《煙突掃除とハチ》

冬に備え、薪ストーブの煙突を掃除しました。その日は午後から雨の予報。
屋根に登り急いで掃除していると、煙突のレンガの直ぐ側に小さなアシナガバチの巣がありました。毎年必ず巣を作るので、用心して探したのですが例年より小さいので気が付きませんでした。

もう十数匹が羽根を羽ばたかせ、警戒というよりも臨戦態勢です。こんな不安定な足場で、もし攻撃されたら当然逃げ場もなく一溜まりもありません。

ちょうど掃除機も担ぎ上げてあったので、注意深く近寄り、数十匹のハチを巣ごと吸ってしまいました。しかし、何処かへ出掛けていた一匹が戻ってきて、私の周りをぐるぐると回り始めました。

一匹のハチとの戦いです。掃除機のノズルを向けて追い払うのですが、巣のないこともあって、かえって興奮させたようでしばらく飛び去ってはまた向かってきます。

スズメバチよりは飛ぶ速度は速くないのでちょっと体勢を低くして近寄るのを待って、50センチぐらいに近寄ったとき必死で掃除機の吸い込み口を向けたら、
なんとタイミング良くスポ〜ッと吸い込まれていきました。

無事掃除も終わり、暫くすると冷たい雨が降ってきました。予報より大分早い雨です。

その日の夜は11月並の気温になり、早速火入れをしました。煙の吸い込みは好調です。キッチンストーブなのでいろいろな料理ができます。

熱が勿体ないので、早速トッププレートでお湯を沸かしオーブンでは鶏肉や根菜や玉ネギを焼いて夕食のおかずに。夏は暑くて出来なかったストーブ料理がこれからは楽しめそうです。



【編集後記】

地元にいてもなかなか行かない名所があります。先日、春には桜で有名な高遠に行って来ました。城跡公園があるのですが、そこには寄らずに南アルプス村という所と、人工湖の美和湖を見てきました。集中豪雨の後だったので人工湖周りや砂防壁には流木がうずたかく堆積しその棲ざまじさを物語っていました。行きの中央道からも土石流の跡が見られ、今も尚、復旧工事が行われています。此処も地元の人はそんなことは絶対にないとは行ってはいますが、我が家は裏山を抱えた山中なので安心は出来ません。


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