こんにちは、またこの紙面でお会いできて感謝しております。
約5ヶ月ぶりの発行です。その間様々な出来事がありましたが
今回もまた一部をダイジェスト版でお届け致します。
今年も残すところ10日余り、気ままな発行になっておりますが
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
◆里山でのいろいろな出来事
《畑に猿が来なかった》
先号の編集後記でお伝えしましたが、春頃から長ネギを抜かれ、人参を食べられたり
して猿の被害に困っていましたが、どう言うわけかこの夏秋は猿が来ませんでした。
夏野菜は高温が続いたり、いきなりの大雨などの天候不順でしたが、後半には順調に
育ちはじめました。枝豆や大豆は秋頃に穫れ始めシシトウやピーマンは鈴なりです。
ハウスの中のトマトも秋になっても実を付けかなりの量が穫れました。ナスも同様に
剪定をしなくとも秋なすが楽しめました。
露地なので猿たちには格好の餌場です。
猿対策で全面ネットで覆ったカボチャハウスは勢いが良く外にまで蔓が出てしまい実
を付けました。例年なら出た実はすべて取られたり囓られたり、ハウスの網の中にも
手を伸ばしてもぎ取ったりで、まともな収穫は4,5個ぐらいでした。
今年の夏は何があったかわかりませんが秋になっても猿の声も姿も一切ありません。
山に帰ったのでしょうか。張り巡らされた電気柵のおかげでしょうか。
いろいろと考えましたが、猿がいなくなったとは思われません。
この半年で自然の中だけでの本来の野性生活に戻ったという理由がわかりません。
畑に来れば、自然の山には無い好きな食べ物がたくさん有ります。人間が対抗して網を張ったり、電気柵を付けたり、ロケット花火で追われたりするのはもう何とも感じていません。一度逃げたふりをして数時間後や早朝に何度もやってきます。
冬前の柿も大好物です。それでも今年は現れませんでした。
近くの集落では目撃されていますが我が家の家庭菜園には現れません。
20年近く猿害に悩まされていましたが、今年は安堵しています。
《薪小屋の建て替え》
近くの家のデッキを解体したときに出た木材で約10年前に薪小屋を作りました。
大きさは横幅が3.6mで奥行きが1.4m位、高さは2m位で約1年分の薪が置けるようになっています。
当初は垂直に建っていましたが、年々少しずつ後ろに傾いてきました。
丸太を土留めにして盛り土をした所に建てたので、薪の重さに堪えられなくなり雨などで土が少しずつ流れだし次第に傾いてきたようです。
その度に薪を移動して軽くなった薪小屋をジャッキで持ち上げて補強していましたが
補強部分も沈みはじめてきたので取り壊してちゃんとした基礎を作り新築しました。
今回もデッキの解体材を再々利用するので、慎重に解体をしました。
コーススレッド(木材固定ネジ)を使っていたのですが、無理が掛かっていた部分は
ネジが寸断されていました。強度はあるのですが釘やボルトにはかないません。
南側には排水管があるので、今までより少し小さくして基礎を作ります。
幅は1.4mで長さは3mで深さは35センチのベタ基礎です。下地には栗石とその上に
砕石を入れて生コンを打ちます。
配筋は異型鉄筋10ミリ2mを50本使い30センチのマス目の様に組んでいきます。上下2段にして縦筋で固定します。カブリ(コンクリート外面と鉄筋までの間隔)は約5センチ位で、アンカーボルトは奥に4本、左右に各2本、中央に2本を鉄筋に固定しておきます。25センチのアンカーボルトを使用しました。出は約5センチです。
生コン打ちは、盛り土のため地盤が弱いところなのでミキサー車が途中で傾きはじめ
近くまで来られなかったので4mのシューターを使いどうにか終了。2立米弱入り、約3tの重さです。残りはタイヤが入り込んだ部分の補強に使いました。
小屋組はいたって簡単です。ツーバイフォーのやり方で土台を作り、スタッドを組み
立てて土台に固定。板は腐ったり捻ったりした板が多かったので、小屋を小さくして
もギリギリの材料で、屋根の垂木までは間に合いませんでした。
垂木は45角の2mの杉材です。ネットで24本購入して小屋に掛けていきます。片流れで勾配は2寸。その上にポリカの透明の波板を張って終了。周りは杉板を隙間を空けながら 、風通しの良いように横に張りました。左右は薪を積んだときに落ちてしまうので3センチ位の隙間で張りました。裏面は9センチ位の間隔です。
今回の薪小屋は、幅が狭くなりましたが、高さがあるので以前と同じぐらいの量を
積むことが出来ます。基礎がしっかりしたため、いままでそっと奥に行っていたのが、これからは安心して奥にいけるようになりました。
《愛犬ルイとの別れと新しい出合い》
10月の初め、愛犬が亡くなりました。12歳です。神奈川のブリーだから2歳のときに我が家に来ました。おとなしくてとても優しく多くの人に愛されたルイでした。
我子のように愛情をそそぎ10年間暮らしましたが、突然容体が悪くなり入院数日後に虹を渡って逝ってしまいました。
前日までご飯も食べ、病院に行く前にには外に出て排泄もして元気だったのですが、
病院に着いた途端に容体が悪化しそのまま入院。病名は解りませんが、エコー写真で
説明を受け、肝臓と膵臓の肥大によるものではないかとのことでした。
別れの日から辛く淋しく悲しい日々が続きました。
我が家では年齢制限で仔犬は飼えません。
里親として迎え入れることは出来そうに思い、ネットで里親募集を探し始めました。
偶然にもシェルティーでもうすぐ2歳の女の子が目に留まりました。早速応募し3週間後候補に選ばれました。それでも一度お見合いをしなければなりません。まだ若い飼って2年もならない愛犬ですから、里親になる私たちの人柄や犬との相性、生活環境などを直接会って見極めて渡したいということは渡す側からすれば当然の事です。
10月の後半、お見合い場所は三重県です。
遠方なので前日に伊勢湾に面した旅館に泊まり明日を待ちました。
次の日待ち合わせ時間にドッグランのあるカフェで待っていました。車が停まり勢いがありそうなシェルティが出て来ました。連れているのは若い夫婦です。
カフェに入るなり看板犬に向かって吠えまくっています。しばらく話を交わし譲渡契
約書に署名してから、一旦外に出てドックランに移動しました。中に入った途端勢い
よく走り回っています。スピードやジャンプ力は力強く、私に寄ってきたので抱き上
げましたが、体の割にはズッシリとしています。
飼い主の事情はわかりませんが、きっといろいろな面で手を焼いていたように感じま
した。受け渡しが終わり帰路でも車の中で飛びついてきたり顔をなめたり大騒ぎでし
たが、1ヶ月が経ち八ヶ岳の里山の環境にも馴染み段々と落ち着きはじめています。
ルイとは真逆の性格と行動にはびっくりしますが、人間が大好きな態度は好感が持て
ます。犬もひとの心を読みます。人間の都合で怒ることもありますが恐怖感を与えて
は決してしてはなりません。会話は出来ませんが、感情を表す個々の仕草などである
程度は心を読むことは出来ます。犬もそれぞれに個性があります。それを認めながら
徐々に信頼関係を深めていきたいと思っています。
私たちの人生にまた現れた若いシェルティ、これから一生のつき合いです。
【編集後記】……………………………………………………………………………………
今年も薪に使う木の伐採の時期が来ました。畑奥のカラマツが多い林にひょろひょろ
伸びた25mくらいのハンノキを2本伐採しました。ここは平らで他の木に木掛かりしなければ問題は有りません。倒す方向を確認し2本ともうまく木の間に倒れました。畑横のアカシデも伐りました。20度位道側に傾いているので、ワイヤーをかけ重機で引きながらの作業です。倒れた先端が畑の動物避けネットに掛かり5本の支柱が折れ曲がりましたがなんとか成功です。冬場なので暖かい日を選んで伐採しますが昼でもマイナスの日もあります。まだ薪は3分の1位ですので2月までに5,6本伐採予定です。毎年の作業ですがこの時期は一年で一番チェーンソーが活躍します。
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