こんにちは、またこの紙面でお会いできて感謝しております。
4ヶ月ぶりの発行です。その間様々な出来事がありましたが
今回もまた一部をダイジェスト版でお届け致します。
気ままな発行になっておりますがどうぞよろしくお願いいたします。
◆里山でのいろいろな出来事
《椎茸のホダ木置き場の整備》
昨年末に伐採したコナラの木の枝を1メートルぐらいにカットして椎茸のホダ木に使いました。古いホダ木がだいぶ朽ちてきたため、10本を追加し古いものと交換することにしました。
ホダ木になるコナラの枝は、節の少ない部分の太さ15センチ位の枝を集めて、長さ1メートルで切り、その中から素直な木を10本を選び家の南西方面の道の斜面にんでおきました。
雪が数回降り、春まで雪の中での保管です。ホダ木は切ったら凍らしてはいけないそうですが、日の当たらない場所で、雪が融けては積もりの繰り返しで、取りに行くにも途中までは除雪の雪が山になっているのでそのままにしておきました。
雪が融けフキノトウが出始め数回採ったころまた雪。3月の後半になっても雪の日が多く、それでも春の雪なので1日もしないうちにすぐ融けます。菌打ちには少し遅かった3月31日に木を運び出し、家の作業場で菌駒を10本のホダ木に打ちこみ、家の東側にあるヒノキ林に運び、下に桟木を敷いてそこに重ねて、水を撒き、仮置きして乾燥しないようにシートで覆い、しばらく寝かすことにしました。
コテージのお客さんで忙しかったゴールデンウィークも過ぎ、ヒノキ林にある椎茸の
整備を行うことにしました。
最初にホダ木を立てかけていた横引きの長い丸太を外しますが、ほとんど腐っていて
半分に折れたり地面で潰れたりしているので撤去は簡単です。今あるホダ木を移動し
ながら運び出し状態の良いホダ木を残しあとは隣地境界部分に捨てます。同様に横引
の丸太も撤去。そして丸太を支えていた杭を抜きます。番線を外し、地中で折れたも
のもありましたが三箇所6本の杭を抜きました。
次は枯葉の掃除。堆積していたり、蔓みたいな細い根が四方八方に伸びていたので切
りながらの作業を終えると全体が見えてきました。
今回は置き場を2箇所にして動きやすいようにするため伏せ込み方を変えます。今までは横曳きの丸太に交互に立てて置いていく「合掌立て」でしたが、地面に近い方が発生が良いことを経験したので、今回からは横引丸太を直接地面に伏せてその上にホダ木を置く方法です。とりあえず「合掌伏せ」と名付けました。
次にホダ木を置くための丸太を調達します。今までの場所に生えていた下部分が傷ん
でいる檜を1本伐採します。
太い檜に挟まれた太さ20センチ樹高は18メートルですが、ひょろひょろした感じで根元から50センチ位の所から3メートルくらいまで縦に割目がありその部分には樹皮はありません。
ベルトスリングを掛け、10メートルのワイヤーで他の木をアンカーに使いウインチで引くようにします。根元の切株をそのまま置き台にしたいので50センチ位の所で切り、上手い具合に木と木の間をすり抜けるように倒れました。枝を払い3.6メートルにカットして太い方を2本とり 、ホダ木置き用にしました。
後は 、まだ使えそうな古いホダ木と、今回のホダ木を交互に並べ椎茸の合掌伏せの完成です。切株の上に板を載せて小さなテーブルを作り、その横に人工木のベンチを設置、ちょっとした木陰の休憩場ができました。この秋には古いホダ木から椎茸がでることを期待してとりあえず完成です。
《倒木の片付け》
3月の初め春の重い湿雪が降り 、方々で枝が折れたり倒木の被害が出ました。前日の夕方からみぞれが降り次第に雪になりました。気温プラスの4度。雪は木々の枝に積もり落ちずにシャーベット状態で積もっています。庭や道路の常緑樹はその重さでしなだれ、一部の枝は折れてしまい、赤松も上部の太い枝が入れてぶらさがっているのが見えます。
近くの人から早朝電話が入りました。「道の途中で木が倒れて道路を塞いでいる、役場やここの区長に連絡しているが対応が遅いのでどうにかならないか。」ということで我が家へ連絡したとのこと。用事があるので早くしてもらいたいようだった。区に連絡をして、こちらで対応するから役場への要請はしなくても良いと伝えました。
早速チェーンソーとトングをユンボに積み込み、積もった15センチ位の雪を除雪しながら進んでいきます。途中の竹林は地面につきそうなまでにしなだれています。雪のトンネル状態。ユンボのアームを最大限伸ばし、竹に積もった雪を揺らしたり叩いたりして落としていきました。竹は重力から解放され雪を落としながら伸び上がっていきます。面白い作業だったので夢中になってやっていましたが、本題は倒木の撤去なので適当なところで止めて先に進みます。
カーブを越えさらに進んでいくと 、やや太い赤松が道を塞いでいます。直ぐ近くまで行きチェーンソーが入る様にバケットで木を持ち上げてカットしていきます。べとべとの雪が積もっているので滑りながらの作業。電話してきた人にも手伝ってもらい、細い幹や松葉が付いた上部分は法面下に落とし、太い幹は車が当たらないところで切っておきました。木が倒れた様子がないのでよく見ると木の途中で折れたようです。それでも直径は20センチ以上ある、車に落ちれば大惨事です。何事もなくて良かったが、とりあえずは開通です。今回は湿雪による倒木でしたが、風や雨にも注意を払わなければなりません。
4月の中頃強い風が吹き、数日前には強い雨が降りました。
5月始め、畑から家の方向を見上げると斜面に枯れ始めた木が見えるので、近くの道
からよく見ると栗の木が倒れて先端が道路方面の向かって倒れています。どの木が倒
れたのだろうかと斜面をさがしていました。倒れれば根本が返っているのが見えるの
で解りますがそのような気配がありません。自宅に戻り上から伺っていると、斜面半
ばにある栗の木の上の部分に、枝の折れた跡がありました。
やっと状況が理解でき、次の日に斜面下に重機を運び 、斜面を這い上って折れた枝の先端にワイヤーを掛け引きずり出しました。ちょうど都合良く枝の下に獣道があったのでそれに沿わせながら数回に分け引きずり出し、枝を払い、幹部分は玉切りしていきました。太さは10センチから20センチ位、枝の長さは12メートル位で先端と付け根部分は腐りが入っていました。腐った部分は水分が入ってかなり重く、この重さが原因で強風にあおられ折れたのだと思いました。
毎日通る林の山道にもこのような木が数本あります。特にコナラの木が多いように思われます。雨や風の強かった次の日には必ず腐った枝が道に落ちています。枝でも太さは5センチから10センチ位なので当たれば怪我だけですみません。またカラマツは何も無くとも突然枝が落ちてきます。4メートル前後の長い枝が多く、地面に突き刺さっていることもあります。それらの場所の下を通るときは、すこし手前から上に気をつけ歩くようにしています。
【編集後記】……………………………………………………………………………………
また今年も猿との戦いの時期が来た。家庭菜園の畑は春前から猿に荒らされている。
長ネギは抜きながら白い部分を一口囓り捨てる。もっと食べれば良いと思うのだが猿
には通用しない。抜いては食べ10数本が一気になくなる。人参も同様に抜いては食べて食べ散らかして行く。これからは夏野菜が狙われる。昨年はトウモロコシ200本以上やられ収穫は数本だった。カボチャとスイカは防御網でなんとかなったが人間も直ぐには入れなかったので手入れもままならないままで収量は少なかった。猿は見えないところには入らないといわれ、寒冷紗で四方を覆った柵を昨年は作ったが、外から状態が見えないのと日当たりが少し悪くなったので今年は止めた。ということで今年は少し工夫して設置方式の改良版、防護網一枚で作戦を開始した。これなら風通しもよくどこからでも中の様子がよくわかる。苗が大きくなる前に完成させる予定。
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