こんにちは、またこの紙面でお会いできて感謝しております。
多忙を極めというかサボっていて約10ヶ月ぶりの発行です。
その間様々な出来事がありましたが、
今回もまた一部をダイジェスト版でお届け致します。
気ままな発行になっておりますがお許し下さい。
◆里山でのいろいろな出来事
《猿たちの再来》
昨年は猿が畑に来なかったのを気を良くして、今年はかぼちゃやトウモロコシも植えました。
野菜類は、標高800mでも30度を超える日が数週間続き、高温の影響でいつものような収穫は望めなかったのですがその後雨が降り秋になるとキュウリは初旬で終わってしまいましたが急に茄子、トマトが育ち始め状態の良いものがまだ獲れています。
昨年猿対策で全面ネットで覆ったハウスには、トウモロコシとスイカを植え成長を待ちました。カボチャは路地植えにしたので、ぐんぐんと蔓と葉が生長し黄色い花を沢山つけていました。
そんな或日、家から下の畑を眺めていると、なにか動いています。そのうち林から3,4頭の猿が畑を目指して走ってきます。すぐに地階の倉庫に行きロケット花火を持出し打ち上げました。数頭は逃げましたが、大きな猿はまだ畑のカボチャの込み入った葉の中でごそごそしています。直ぐ軽トラで下の畑へ行くとその猿は振り返りながら逃げていきました。
畑の様子を見てみました。大きくなったカボチャは見当たりません。小さいカボチャは全て無くなっていました。実に花が付いたものは残っています。キュウリは被害無し。トマトはビニールハウスの中だったので大丈夫でしたが、ドアを開けようとした形跡があります。
一段下の畑に目をやりました。ちょっと様子が変なので、急いで行きました。
なんと、まだそんなに育っていないトウモロコシの実を数本残して、他は全部もぎ取られ、食べかすが下に散乱しています。難攻不落のハウスにいったいどうやって入ったのでしょうか?ハウスをぐるっと周りましたが、網はどこも破れておらず、入り口のドアもしっかり閉まっています。奥の方の一箇所網を押さえてある太い竹が動いていました。ここから?と思いその周りを見ると、竹の下の網を地面に固定した金具が10本近く抜かれていました。網はここで束ねてあり、余分の部分の長さが1mほど地面に広げてありました。
想像ですが、猿は出ていた網の端の部分を引き、長さは8m位で太さは12cmの重い竹の太い部分をてこの原理で持ち上げてずらし、空いた部分から、網を引っ張り上げながら固定金具を同時に引き上げてから、再度竹で支えていた部分まで網を引っぱり出し、ハウスの支柱下にわずかな隙間をつくって侵入したと考えられます。
思わず「すごい!そこまでやるんだ!」と感心してしまいました。
いやいや、感心している場合ではありません。そこを塞がないと、今度はスイカがやられます。入るのは下からだから、ハウスの支柱45cm間隔の間に3本鉄の支柱を立てて網を固定し地面にも横にパイプを固定し網を束ね固定金具を打ち込み、そして竹を載せて竹を番線で固定しました。
「どうだ!これで入れないだろう」と、今はいない猿たちに心の中で叫びました。
カボチャはというと、路地のため対策が無いのとかぼちゃやトウモロコシは猿を呼ぶと言われているので思いきって全部刈り取りました。残念ですけど仕方有りません。
作業が終わり、ふと畑の横にある70cm位下を流れている三面張りの水路を見ました。おやおや、立派なカボチャが半分以上かじられて水路のミゾでくるくる回っています。持って行く途中で落としたんだと思いながら…。来年もまた猿との攻防戦、どちらが勝るのか楽しみです。
《道路と電線にかぶさる木》
今年の初め、前の敷地の間伐をしました。山桜やコナラ、桧木やアカシデなどで、太さは25cm前後のややおおきめの木でした。道路側にはアカシデがやや密生しています。5-15cmの太さで高さは10m位。その中に幹が半分腐っている1本のアカシデがありました。
これは25cm位の太さで高さは15m位。そして困ったことにかなり傾いています。上は電線に架かっていて、起こすにもウインチや重機で引っぱっても無理だと分かります。放っておくと数年あるいは台風でも来たら倒れるような状況でした。倒れると電線が切れて道路の向こうの家に被害が及びます。
その家は別荘ですが、気にしていたようで我が家に相談に来ました。そこで考えられることは業者に危険木伐採をしてもらうか、電力会社に相談するかのどちらかです。その木がある地主にも相談しましたが、すべてまかせると言うことで私に一任されました。
お金の掛かる危険木伐採は後回しにして、中電と交渉です。以前は電話で対応して貰って我が家でも数回電線に架かった木を伐ってもらいましたが、最近ではチャットでの対応なので少し違和感があります。状況説明をし、写真を送って、電柱番号を伝え、場所を伝えて、個人情報を伝えて等々。対話形式なので苦労はありませんが、電話なら直ぐ言えるのが、キーボードで話すのがまどろっこしい感じでした。
一応担当者が現場を見に来ることになり、立会で状況を話しました。今は対応する人が少なくもっと凄いところが多いのでそちらを優先しているためここの作業をするまでには時間が掛かるとのこと。
「いつかは自然に倒れるけど、幹の部分はかなり腐っているので、強風で倒れたらどうするの?」と私。
「近いうちには必ず倒れますね…。」
「でしょ!この状態を見て、手遅れになったらどうします?」
などと現場で30分ぐらい交渉しました。
「ともかく、私は事務職なので、いつになるか分からないので作業の人に交渉してみます。」と言って別れました。
3日後、外で重機の音がします。見ると来ました、クレーン車と高所作業車です。
早速現場に向ったところ、状況は伝わっていたようで準備が始まっています。
「大事を取ってクレーンも来ましたがこれなら木を吊らなくても大丈夫なので、高所作業車で上から切り落としていきます。」と作業員さん。
伐った木も片付けますけど、どのくらいの長さで切れば良いですかと、とても親切な方でした。時間は1時間半ぐらいで終了。伐った木は幹、枝、葉の付いた部分に分けて道路脇に綺麗に積み重ねてありました。葉で覆われていた周りが、かなり明るくなり、空が広く見えます。これで一安心。相談はしてみるものですね。
【編集後記】……………………………………………………………………………………
秋が近づいてきました。山桜は真紅から褐色になった葉を落としています。ヤマモミジも少しずつ緑が薄くなってきました。今年は夏が暑すぎて紅葉も期待できません。朴葉はしわしわのまだらな茶色、例年真っ赤なヤマウルシは黄茶色で枯れています。きのこもいつもはポツンポツンのカラカサタケやナラタケが大発生しました。雑草も今年は例年の2倍以上草刈りをしましたが、10月になってもまた生えだしています。小鳥達も渡りが定番のジョウビタキが我が家の周りに1年中いるようになり子育ても2年目になりました。今は昼でもフクロウがないています。自然界は正直で人間が変えてきた環境に素速く順応しますが、人間は文句ばかり言います。
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