自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第108号》2019年5月6日発行
◆枯れたカラマツの伐採
連休中は山桜が満開でしたが葉も多くなってきました。
今年は早く咲いたのですが、途中寒さが戻り3分咲きで足踏みし、満開まではいつもより数日長かったように感じます。いよいよ10連休のゴールデンウィークの最終日になりました。

  ◆里山でのいろいろな出来事

《枯れたカラマツの伐採》

4月初日、朝は寒くてマイナス4度。
10時過ぎから我が家の西斜面の下にある畑横の枯れた唐松の伐採をしました。
太さは40センチ位、樹齢は約45年、高さは25メートル位。
太い枝は4、5本で上部は殆ど無いまでに枯れていました。

4、5年前からアカゲラが幹を突いたりしていていたのですが、その後徐々に樹皮に小さな穴が無数に出来てきました。その内に枝に葉が付かなくなり、昨年には殆どの枯れ枝が落ちました。幹の下方の樹皮は、叩くと中が空洞のような音がします。
今年の冬、幹がはたけ方向に傾いていることに気がつき、このままでは近いうちに倒れる恐れがあります。畑作業中に倒れてきたら大変な事になります!

枯れた原因は何だろうかと思い色々似たような症状をネットで調べました。
その結果、カラマツヤツバキクイムシによるものではないかと思われます。

立っていても実際は枯れていて生木ではないので、チェーンソーで受け口を切るも、かなり堅く苦労します。追い口を入れていったら、真ん中近くは少し腐った感じでした。

このままあまり追い込を入れると予想外の方向に倒れてしまうと思ったので、ユンボのバケットで追い口の3mくらいの上部から幹を目指す方向に押し支えました。

カラマツは農道から直ぐ上のなだらかに1mぐらい上がった所に立っています。
2、3m位の幅の農道の、1m位下がったところに一段目の畑があります。
その下に1m位下がって2段目の畑があります。2段目の畑の手前横には小さな人口池が有ります。池に面して畑と反対側に道が有り、その横は側溝です。

倒す予定の位置は、池と一段目に植えてあるじゃがいもの畝との間です。カラマツは高さが25mくらいあるので先端は2段目の1/3位の所まで行くはずです。池の向こう側や手前には、キャラやツツジなどが植えてあるのでそれを避けなければなりません。じゃがいもの畝と池の間は3mくらい。木をそのまま倒すと池の方向の道路中程になります。

池の方向に倒れないようユンボで支えながら少し押しそのままにしました。殆ど腐っている外側の追い口を切り、堅いところ(ツルといいます)まで切り進みます。畑方向に倒したいので左側のツルを少し切り、後はユンボで押し倒す作戦です。

少し押してみます。カラマツからバリッと音がしました。
ゆっくりと傾き出した所で、一気に押しました。
かなり大きな地響きと共に倒れました。

上手い具合にちょうど池と植木の間に倒れ込みました。畑のじゃがいもの畝にも枝が落ちたくらいでほとんど影響はありません。池の所は枯れた上部の幹と枝が散乱しています。

幹はちゃんとしたのは一部だけで、殆ど樹皮が簡単に剥がれます。樹皮下は虫の食跡が見られ、細かい木くずも一緒に落ちてきます。虫はいません。よく見ても幼虫もいないようです。もう食べるところが無くなったのでしょうか。

そんなこんなで、伐採は無事終了。
一部は皮を剥いで4mに切って池の所に土留め用に置き、比較的良い所軽トラ1車分を薪ストーブ用に近所の人に貰っていただきました。残りはぼそぼそで何にも使えないので、地主さんの杉林の端にある枯葉置き場に捨てました。

これで畑作業が安心して行えます。



【編集後記】

椎茸のホダ木を毎年追加しています。今年も10本菌を打ちました。4、5年を経た古いものを捨て交換します。今年は連休初日から次々と出はじめ、中頃には大量に収穫できました。少し寒くなり雨が数日続き直ぐに気温が上がるという気候のため発生条件が良かったのでしょうか、昨年捨てたホダ木からも数個出ていました。山菜も順調です。数年前種をばらまいた所からタラの芽が数十本生えています。大きい物を少し収穫して後は来年以降を待ちます。コシアブラは葉が開き始めもうすぐ旬です。少しずつ増えている敷地内のワラビやウドも毎年楽しんでいます。
中央の2本がカラマツ。右側の細いカラマツを伐採します。
ビニールハウスの向側が倒す場所。2段目の畑の低木が植わっている所の中心部を狙います。

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