自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第93号》2014年10月23日発行
◆キノコのこと
◆廃天ぷら油のこと
◆軽トラの取材のこと
八ヶ岳の里山はすっかり秋。朝の気温も5度位の日が続きます。薪ストーブも稼働しました。紅葉は中途半端ですがいろいろと色づいてきました。落ち着いた良い季節です。


  ◆いろいろな里山の出来事

《キノコのこと》


山道の散歩でいろいろなキノコと出合います。
今年は森林整備がはじまったので今までのような収穫はありませんが、秋のシーズンになると、少しでしたが楽しめました。

カラカサタケは夏頃から我が家の前の檜林に発生しました。毎年大きさに驚いていますが今年は高さが30センチ傘の大きさは15センチぐらいと小ぶりでした。それでも数十個ぐらいが9月半ばまでの一ヶ月で見られました。

定番のジコウボウ(ハナイグチ)やシロヌメリイグチも少しでしたが味噌汁や大根下ろしでいただきました。

チャナメツムタケも10個ほど採れ大根下ろしで摘まみになりました。

タマゴタケはツボが重機で削られてしまったので残念なことに。

ハタケシメジは近所の芝生に生えていたのを頂きました。とても美味しいキノコです。地元の人が芝生の管理をしていて、毒キノコだと思っていたらしく草刈り機で大分刈られたのですが端の方に残っていたのを獲りました。それでもスーパーの中袋に満杯でした。(来年は刈らないように話しました。もちろんその人達におすそわけ。)

コガネタケもその家の芝の直ぐ横にありました。
これこそ毒キノコの体です。どっしりしていて大きく、触ると手が粉のようなもので真っ黄色になります。でも実は枝の皮をむいて粉をよく洗って茹でるととても美味しいキノコなのです。

クリタケも毎年出る所が伐採の木の下になったり重機で作った作業道の下になったりして今年はだめなようです。我が家のツボにもまだ見当たりませんが、この寒さと雨で、そろそろかな?と思っています。



《廃天ぷら油のこと》

前回お伝えしたロケットストーブもどきですが、今回はサラダオイルストーブのことを少しお伝えします。そのストーブといってもコンロですが、長年研究を続けている人生の先輩から購入しました。3.11東日本大震災発生以降には品切れになったようですが…。

構造は至ってシンプルです。
オイルパンの中央部に支えられている燃焼部があります。燃焼部は幅1.5cm位のドーナツ状で中心から45度間隔で8個の6mm位の穴があいています。そこに綿の5mm位の太さの紐(芯)が通っていて下の方に15cm位延びてサラダオイルに浸かっています。オイルパンの深さは10cm位。燃焼部は底から4cm位で空間に固定されています。

オイルパンの左右にレンガを置きヤカンが乗るようにします。ヤカンを置いたときに芯から2cm位離れるように調整します。オイルパンに廃てんぷら油を入れ各芯を1cm位出して火を付けます。

最初は火が落ち着かず油煙が出ますが、ヤカンを載せると落ち着いてきます。水温14度の水1.5リッターを沸かすのに30〜45分。ヤカンは数回も行うと煤で底が真っ黒になります。

ガスに比べ、ヤカンが汚れたり沸く時間が遅く気の長い話ですが、何故かやわらかいお湯です。

今まで廃てんぷら油は、石けんを作ったりしていましたが、量が多いので半分以上は廃油回収の時に出していました。また一つ使い道が出来たようです。

もっとも、薪ストーブの時期が来ればお湯はふんだんに出来るので使うチャンスは来春まで無くなると思います。


《軽トラの取材のこと》

今年の7月の半ば頃、ログハウスや田舎暮らしの取材を何回も受けた雑誌社から、今回は「軽トラ」の取材をしたいとの連絡がありました。ログハウスと軽トラとは、生活面での結びつきは強いので、軽い気持ちで取材を受けました。

薪ストーブに使う薪運びや、家庭菜園の様々な作業に軽トラは大活躍します。軽自動車という限界はありますが、4DWということもあって少々の坂道や悪路でもへこたれません。ここは砂利道と坂道が多いので重宝しています。

そんな内容の記事が、地球丸という出版社から「夢の丸太小屋に暮らす」という雑誌2014年11月号に載せていただきました。どこかで見かけましたらちょっと立ち読みしてみてください。


【編集後記】

今年は薪が大量に入手できている。もっぱら楢や山桜を選って持ってきているのだが、まだ山の上の方には大量にある。そのために薪小屋をもう一つ作った。小屋の材料は近くの別荘のデッキを解体した廃材の良いところを選んで制作。それでも7立米近くストック出来、約一冬分の薪の量になる。仕事も忙しいが薪も大切。丁度良い太さのキノコのホダ木も近所の家の分も合わせて椎茸用とナメコ用に100本近く作った。こんなチャンスは滅多に無い!
サラダオイルストーブ。煤が多いのが難点だが、廃天ぷら油を使えるのが良い。
雑木がどんどんたまっていく。

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