自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第90号》2014年2月2日発行
◆畑に獣道と間伐の関係
◆冬の野鳥
  ◆いろいろな里山の出来事

《畑に獣道と間伐の関係》


昨年12月の終わりに雪が降りました。25センチぐらいの積雪でした。
我が家から見下ろせる冬越えの畑も雪に覆われています。

次の朝、キツネや鹿、うさぎなどの足跡が点々とついていました。特に三段目の畑に目立ちます。

キツネは、畑を横切り、側溝の辺りをうろうろした様子が分かります。うさぎは手前の斜面から三段目の畑を通り二段目の畑から林に入っていった形跡がありました。鹿は、三段目の畑の下にある、クレソンを育てている人工の小川の所から三段目の畑を我が家に向かって横切り、我が家下にある昔ながらの獣道へと進んでいる様子がわかります。

雪が降った後はこのようにいろいろな動物たちの足跡が残され日頃はあまり見かけないのですが、確実に生息していることがわかります。

一段目のお畑の雪が融け、二段目も斜めに半分融けました。三段目の畑はまだ雪の覆われています。そして、鹿の足跡が斜め一直線についています。昼間は見かけないのでいつ通るのか分かりませんが、これだけしっかりとした道になっているということはきっと朝晩毎日通っていることだと思われます。

先日の夕方我が家の手前の斜面に10数頭の鹿の群れがいました。ちゃんと以前の獣道を利用しています。畑を利用している鹿はまた違う群れのように思われます。

理由は分かりませんが、想像してみると、昨年行った我が家の前の赤松の林の皆伐が、鹿の動きに影響したのではないかと思うようになりました。

伐採前は、その赤松林で鹿をよく見かけています。伐採後は、一度も見る事はありませんでした。たぶん、この鹿達のグループが、途中のルートを変えてクレソンの小川の下の方から来るようになったと思われます。

環境の変化は動物たちの行動を変えます。

我が家の裏の山も間伐が行われる事になったようです。実際、山は手入れがなされていないので倒木も多く木々が混でいます。動物たちには絶好の住処のように思われます。

赤松が多く、楢などの広葉樹はさほどではありませんが間伐は太い広葉樹が中心だそうです。切るのはどこかの組合らしいのですが、赤松は売れない、雑木なら売れるから..という事だそうです。

本来の目的は、猿や鹿など畑や山を荒らす動物たちが来ても、住みにくく、隠れにくくする為だったそうですが…。そういう話を聞くと余り意味が無い、かえって必要の無い間伐の気がしますが。


《冬の野鳥》

冬だけ活躍する我が家のバードテーブル。

毎朝、市販の野鳥の餌やひまわりの種を置いておきます。地面にもバードテーブルの3分の1くらい蒔いておきます。

朝薄暗いときから我が家に住んでいる雀がチュンチュン鳴きながらうろうろしていますが、まだ餌はありません。

いつもは朝7時から8時の間に餌を置きに行きます。気ままですが、雪やあまりにも寒いときには午後になることもあります。

この頃は、野鳥たちも慣れてきて、特にヤマガラやシジュウカラは数メートル先で待っていてジージーと鳴いています。早いときには、置いて2,3歩動いただけでテーブルに飛び込んできます。

餌が置かれたとわかると、次々にほかの野鳥たちも集まってきます。なぜわかるのかは定かではありませんが、鳴き声や集まる姿を見たり聞こえたりして来るのでしょうか。

カワラヒワは十数匹の集団で、主に地面の餌を食べています。ちょっと音がしたりすると一斉に飛び立ちますが、すぐに戻ってきます。

餌もだんだん無くなり、終わり頃に来るのがミヤマホオジロ。この小鳥たちも、地面の餌が主です。

その間、ヤマガラやシジュウカラはテーブルのひまわりの種を行ったり来たりして近くの木に運んで食べ、またすぐに取りに来ます。

時折ゴジュウカラが来ますが、シジュウカラなどと違い足でひまわりの種を押さえてむけないようなので、木に持って行って枝や樹皮の隙間に入れて動かないようにして突いて食べています。

上の木の方ではコゲラやアオゲラ、時にはアカゲラなどを見かけることもあります。キジバトも時折来ますが、これらの野鳥はバードテーブルには来ません。

ヒヨドリやカケスも多く、ここの林のどこにでもいますが、専ら、山椒や野バラの実、ドングリなどが中心のようです。

9時半頃にはほとんどが終わり、辺りは静かになります。


《愛犬からの知らせ》

1月15日、16年連れ添ってきたシェルティーが病院で亡くなりました。足の肉腫の施術のため入院し術後の早朝に逝ってしまいました。

年齢のため最近は大分弱っていたのですが、それ以上に悪くなる一方の肉腫をとってあげたいという私たちの決断で医者と愛犬の命の力に任せました。

その次の日朝4時頃でしょうか、愛犬の夢を見ました。愛犬は、肉腫がとれ足がきれいに治り白い包帯を蝶結びに巻いていつも寝ている長椅子から、元気良く飛び降りました。そこで目が覚め、ちょっと早いのですがコーヒーを入れていました。元気に帰ってくるのかな、と思っていたところ獣医から電話です。

「残念でしたが…。」

こういう夢の知らせは、たまにあります。最近では、昨年の9月終わりか10月のはじめでした。近くの知り合いの愛犬が急逝した数日あと、やはり、その犬が夢にでてきました。いつものように、少し目をそらしながら尾をゆっくり振って私のことを座りながら見ていました。急いで名前を呼ぶと、す〜っと消えていきました。

いろいろと考えてしまいましたが、その犬のために何かを残したいと思い、好きな線画で想い出を絵に残すことにしました。そして、妻にその家に届けて貰いました。映画の「ゴースト」ではないけれど、生きものは不思議ですね。


【編集後記】

22年目のサファリが帰ってきました。足回り絶好調です。排気ガスもよりクリアになったので整備工場でも驚いていました。足回りに負荷が掛かっていたようで燃費も悪かったんですね。整備工場では数名のお客さんがサファリを見に来たそうです。売ってくれと云う人もいたようですが、古いから珍しいのでしょうね。そんなに凄いとは思いませんが…まだまだ乗れそうです。
下の畑に現れる鹿の集団。
バードテーブル側で待つスズメたち。
桃とクック。或日の一枚。

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