自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第85号》2012年11月20日発行
◆物を捨てるということ-その2
◆この秋の紅葉はいつになく奇麗な里山。
先日の強風で色とりどりの葉は殆ど吹き飛ばされ、庭や畑、山の小道が落ち葉で埋め尽くされました。

  ◆いろいろな里山の出来事

《物を捨てるということ-その2》


押し入れや納戸から順次引っ張り出しながら整理や分類していくと、10畳の洋間がすぐに一杯になってしまいました。別荘を終の住処にしたかったとのことでしたので身の回りのものも多く、仕事柄学生の研修所にもしていたらしく寝具も多く有りました。

小物で明らかに不要なものは、不燃ゴミと可燃ゴミに分類して直ぐにここの別荘地のゴミステーションに捨てに行きます。軽トラで数往復、分別袋がすぐに無くなってしまう状況でした。数日間はこんな作業の繰り返しです。

大物は粗大ゴミで処分するしかありません。

電化製品は、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどで、小物は扇風機や電熱器、トースターやドライヤー、ワープロなど。家具類は、テーブルセット、座卓、ソファー、食器棚などふとんなどの寝具類もかなりかさ張ります。

これらは使えるものもあると思ったので、リサイクル業者に引き取ってもらうことにしました。電話をかけると直ぐに来てもらえました。

早速、家の中を見てもらい、後日見積もりを出してもらいました。電化製品は全てゼロ円で逆に法的な処分料金が掛かってきます。家具類も値段がつかないようで査定額はありません。

結局、軽トラ1台、4トン車1台に作業員2名で詰めるだけ詰め込んで処分料金が15万円かかるとのこと。

やすいか高いかは定かでは有りませんが、自分たちで何回も処理場に運んで行くことを思えばそのくらいの金額なら良いのではとの結論で、業者に頼むことに。

大きなものはこれで片付きました。あとは、小物や衣類。

本はまとめて大きな段ボール3箱。これはボランティア団体に、冬物の衣類や毛布などは野外生活者を支援する団体に送りました。

このようにして、どうにか10日間位で整理が終わりました。

人にはいろいろな考えかたがあります。物をすぐに捨てる人、大事にいつまでも使う人。不要な物でもいつまでも取って置くなどなど。今回のことで私はどのパターンなのかと考えました。

何時か使う時が有るかも知れないのでとりあえずとっておく。使わないものでも滅多に捨てない。古い物でも徹底的に直してでも使う。再利用出来ると考えられるものは捨てない。

服でも工具でも電化製品でも書籍でもほとんどのジャンルで私は今までこのような考えをしてきました。しかし、数軒の高齢者の例を聞いたり見たりして物に溢れた暮らしを見直す時が来たように思うようになりました。

今更ですが、執着心や勿体ないと思う心との葛藤が始まっています。還暦1年生だし、そろそろ始めないと後の人たちが片付けに大変な思いをするのでは...

本当に自分に必要な物だけを残すように心と戦っていますが、実際の所なかなか上手く行きません。



【編集後記】

知り合いが持っている我家の前の林は太い赤松林ですが、手入れがされていないので高さ5〜10mくらいの雑木が密生していて赤松の間伐が出来ません。
とりあえず雑木を間伐をしています。太さは5〜15cmといろいろですが本数は多分200本以上になっていると思います。まだ半分くらいですが大分風通しが良くなりスッキリしてきました。下は倒木や枝が散乱しているので片付けながらの作業ですが、暇な時にやっているので気晴らしには最高です。

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