自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第84号》2012年10月28日発行
◆物を捨てるということ-その1
◆もうすっかり秋になって初雪の話題も聞こえてきます。
今年の夏はいつにも増してコテージが忙しく、メルマガまで手がまわりませんでした。

  ◆いろいろな里山の出来事

《物を捨てるということ-その1》


老後は都会を離れ山の生活をしたい、ここを終の住処にしたいなどさまざまな夢が駆けめぐります。

その思いとは裏腹に、今回もまた憧れだけでは実現出来ないある現実を見ました。

先日、知り合いの方から家の整理を頼まれました。別荘なのですが、数年前から使っておらず、高齢のため今後も利用する予定が無いので思い切って処分することにしたそうです。

頼まれたのは、庭の草刈りや屋根の掃除、家の中の整理と掃除です。

何はともあれ、7月始め下見に行きました。とりあえず図面等が無いので境界杭を探しましたがどうしても道路側が見つかりません。近くの見えている他の家の境界杭の道路からの距離を計り見当をつけ探し出しましたがなかなか見つかりません。

多分ここかなと少し掘ってみると土が出てきません。20センチくらい下までは唐松等の落ち葉です。さらに掘ると杭の頭が出てきました。凄いですね、落ち葉が堆積して覆い尽くしていたのです。

ここらの別荘地の境界は殆どの場合おおらかで、多少出たり入ったりしていても大きな問題は無いのが一般的です。

一応の目安は出来たのですが、草刈りは面倒はなさそうです。しかし、唐松や赤松等の落ちた枝が散乱していて草を刈る前に大掛かりな片付けが必要です。

同じように屋根の上にも年期の入った落ち葉が大量に堆積しています。一階部分はなんとかなりそうですが、二階部分は足場が必要です。

そんな訳で、草刈りは何とかなりそうですが、屋根掃除はちょっと無理と感じて
外の草刈りや掃除は断り、管理会社に委託するように伝え、私たちは家の中だけの整理と掃除にしてもらいました。

その家は道路より数十メートル奥にあり、敷地も600坪くらい、庭の赤松、唐松、紅葉などの木々も高く成長していて手入れもされてなく、陽当たりはあまり良くありません。

家のドアを開けた途端、予想通りの湿気と黴臭!数年開けていなかったので大量の虫と彼方此方にクモの巣!住んでいないと家は駄目になるとはよく言われていますが本当です。

直ぐに、窓を開け放ち外の空気を入れましたが、数時間位では全くもってどうにもなりません。

その間、設備、家財道具、水回り、押入れの中の品々、床下(基礎が高いので開放された物置になっている)等の状況を拝見しましたが、別荘なのに、生活感があり品々が多いと言うのが実感でした。

今回は忙しかったので、後日来ることにしてその場を去りました。その後、9月に入ってから、順次片付け作業が始まりました。

オーナーは、全部捨ててくれと言うことでしたが、なかなか、そういうわけにはいかないものも多々ありました。

個人の歴史を物語るものや、まだ使えるものなどなど...そして、私たちの勝手な判断で分類、整理しはじめました。

(その2へ続く)



【編集後記】

紅葉が始まりキノコも順調に発生しはじめました。カラカサダケ、クリタケ、ジコウボウ、コガネタケ等々、今年は出来が良い様です。ホダ木のナメコやヒラタケも十分楽しめる量が獲れています。今季はホダ木の補充時期なので少し余分に間伐をします。山桜と楢が中心ですが、太い木が多くなってきたのでホダ木には枝や上の部分を利用し幹の太い部分は薪に利用したいと思っていますが、まだ木々のほとんどが緑のままなのが作業を遅らせます。
別荘の入口は道がどこだか解らないまでに草が茂っている。

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