自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第82号》2012年5月10日発行
◆巣箱と人間との関わり

  ◆いろいろな里山の出来事

《巣箱と人間との関わり》


ドイツでは森林に巣箱をかけるのは森林保護のために行うそうです。
16世紀から森林にや家に巣箱をかける習慣があったようですが、森林の保護につながると理解できたのは20世紀の初頭だったようです。


そのきっかけはドイツ中部にあるゼーバッハという地域で食害性害虫のハマキムシの大発生で広大な森林が被害を受けたことから始まります。

その地域に野鳥保護や観察に熱心な男爵がいました。

彼の広大な農園や森林がある敷地に多くの巣箱や水場や餌場を設け野鳥が多くなる環境を作っていました。

いまでいうサンクチュアリですね。野鳥の楽園!

だからなんですね。この楽園生まれ育った小鳥達がハマキムシを補食してこの男爵の森や農園だけが被害を受けなかったのです。

このことはドイツ国内だけではなく、海外にも広く知れ渡りそして、森林保護のために巣箱をかけるようになったということです。

日本も旧農商務省の内田さんという方が男爵から人間と小鳥達との関わりについて示唆をうけ、昭和2年頃から巣箱を作ることを広めたとのこと。
(参考文献:井筒明夫著 バードハウス)

意外と最近のことなのです。

この著者の井筒明夫さんはアートとしての巣箱を日本で提案している方です。
以前のことですが、私のホームページに掲載したシジュウカラの巣箱の写真をご覧になったようで面白いデザインですねという感想をいただきました。
それから数回メールでやり取り。その後、フリースクールで巣箱作りをするときにお話をしに来たいとのことでしたが、日程が合わずにそのままになってしまいました。



【八ヶ岳の里から」筆者のあらまし】

静岡でグラフィックデザイン事務所を設立したのが1979年。翌年市内で初めてのタウン誌を発刊、次の年には市内初のライブハウスを仲間と経営。多くのクライアントに恵まれ、取材やデザイン、プロアマのライブと多忙な毎日を過ごしながらも、ある日突然ログハウスに憧れ、標高1420メートルの八ヶ岳の麓に土地を求め、毎週末静岡から通いながら一年間でログハウスをセルフビルド。完成と同時に長野県に移住。更に富士見町の里山でログハウスとコテージ建設、時々畑を耕し田舎暮らしを楽しみながらSOHOを実践中。

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