自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第68号》2009年12月20日発行
◆いろいろな里山の出来事(軽トラが大変なことに!)
◆屋根の落ち葉掃き
◆政治も経済もいろいろと動いた今年でしたが不況とデフレの波は確実に我が家の経済にも押し寄せています。毎年忙しいはずの11〜12月は不思議な位に静かでした。そんな2009年も、もうすぐ終わりです。今年一年間のご愛読頂きありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。


  ◆いろいろな里山の出来事

《軽トラが大変なことに!》


田舎暮らしをするには、軽トラは非常に便利な車です。農家には必ずと言って良いほど、1台はあります。薪運びや、肥料や土、はたまた砂利など何でも気軽に載せることが出来ます。

勿論、農家だけでなく大工や土木などの建築関係者にも広く使われています。都会のカローラ、田舎の軽トラとは良く言ったもので、近回りの下駄車です。我が家にも有りました。

しかし、10月に車検を受け、数週間で突然エンジンが壊れてしまい、只今、整備士の所に預けてあります。中古のエンジンが見つかればよいのですが、なにぶん古すぎるので合うエンジンが有るかどうかも分からないようです。

この軽トラは、知人から譲り受け、10年以上も乗っていました。平成元年車なのでトータル21年も頑張ったわけです。しかしながら、走行距離は2万キロくらいなので、まだまだ乗るつもりでした。

寄る年波には勝てないのでしょうか、その兆候は数ヶ月前からありました。給油中のガソリン漏れ、雨の日はかかりが悪い、エンジンを止めるとなかなかかからない、走行中のバックファイヤー等々、経年劣化と思われることが頻繁におきました。

そしてある日、近くの郵便局の駐車場で全くかからなくなってしまいました。セルは回るのですが、エンジンはかかる気がなくウンともスンとも言いません。しかたがなく郵便局に事情を話し、1日駐車場に停めてもらうようにお願いして整備工場に連絡し、次の日車を取りに来てもらうようにしました。

故障の原因は、シリンダーの破損ということです。とりあえず2気筒なら走れるということなので、力は無いのですが走ることが出来るので、そのまま乗っていました。

そして、一週間もたたないうちに、今度はゴミステーションの前で故障です。近くの知り合いの家に置かせてもらい、整備工場に連絡しました。整備士がきたときには、どうにかエンジンはかかったようで、そのまま乗っていきました。

しかし、今度は駄目のようです。

もうエンジンの載せ替えしか手がないようです。年内にエンジンが見つからなければ、廃車にするしかありません。

がんばれ軽トラ!わたし達は、まだ見放したくありません。


《屋根の落ち葉掃き》

我が家の屋根はすべてウエスタンレッドシーダー(米杉)という材料で葺いてあります。自然によく似合う、手割りの木の屋根材です。

この木は防虫効果もあり、腐りにくいのも特長です。しかしながら、木なので、表面は滑りにくく互いの板の間の溝に落ち葉が溜まってしまいます。おまけに、直ぐ裏山には赤松林、我が家の敷地内にはカラマツ(落葉松)があるので、その針のような細かい落葉が堆積していきます。

3〜4年前に掃除してからそのままでしたので、広葉樹の落葉が終わった時点で掃除をやろうと決心しました。

とりあえず、小さな屋根のポンプ小屋からです。ここは低いので簡単ですがリョウブが覆い被さるように枝を張っているので、その剪定をしながらの掃除です。

次ぎに、コテージです。ここと倉庫は、真上に赤松があるので大変な量の落ち葉です。コナラなどの広葉樹もあるのですが、広葉樹の落ち葉は大きいのでそのまま吹き飛ばされてしまいます。

松葉のため、滑るので屋根には登れません。ハシゴをかけて、熊手で掻き落としていきます。棟のところは、小さな熊手を2段繋ぎの自在パイプに取付て落としていきます。

屋根板の間に詰まった落ち葉はドライバーなどで一ヶ所づつ落としていきます。上手く取れると、松葉がかたまって、その形は細長い「たわし」のようです。

約5時間かかって北側の片面が終わりました。落ち葉の量は、軽トラ2杯分くらい。なかなかの量です。

次の日は南側。北側の半分ぐらいの量で、陽が当たり作業は軽快です。それでも下屋根があるので、隙間の掃除に時間がかかります。

そして、次の日。倉庫です。ここの北側は掃除した覚えがないので、建てたときのままの様な気がします。

下の方は、腐葉土状になっていて、おまけに10センチくらいのアカマツの木が生えていました。小さな芽も数本出ています。細かい虫もいます。このまま成長したら面白いかもしれませんが、そうは言っていられません。張った根を、1メートル四方くらい厚さ5センチくらいの堆積物といっしょにそろそろと剥がし、一気に落としました。

最後は母屋の北側です。一番大きな面積です。南側は近くに針葉樹がないのでほとんど落ち葉がありません。

ここは下屋根が全面にあるので、安全です。母屋の枯れ葉を下屋根に落として、さらに地面にひいたブルーシートに落としていきます。

ここは殆どが唐松の葉なので、隙間から出したものを掃くと、風で舞い上がります。下に落としても、風が吹くとまとまらず飛んでいってしまいます。これではブルーシートを敷いた意味がありません。

トータル5日間で屋根の掃除が終わりました。雪がちらついています。軽トラ5杯分の落ち葉が屋根から取れ、渋い、灰色になったシーダーの屋根が蘇りました。


【編集後記】

煙突掃除も終わり、畑に今年最後の耕耘機をかけ、山芋の種を植え込み30センチの盛り土で覆い次期に備え今年の畑作業を終えました。年内に終えておきたいことがもう一つありました。大好きな燻製です。ベーコン、サーモン、サラミ、鶏燻など、色々候補があります。できあがりまで10日くらいかかるのでとりあえず塩漬けに一週間かかるベーコンを仕込みます。その間にサラミ用の肉を漬けその後順番にサーモンと鶏を漬け込み、まとめて燻製する予定でいます。それではみなさま、来年も引き続きよろしくお願いいたします。楽しい年末と、よいお年をお迎え下さい。

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