自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第42号》2007年4月19日発行
◆ シイタケを採ったのは誰だ?
◆道路脇の伐採
◆春になりましたがここ数日寒い日が続きます。
今、雨がミゾレになり雪にかわっています。梅やコブシは満開、桜も咲き始めた富士見町ですが、連休はどんな天気になるのでしょうか。


  ◆シイタケを採ったのは誰だ?

朝ご飯を食べて、のんびりと外を見ていた時です。
1羽のアカゲラのオスが飛来し、山桜の木の下の方に留まりました。

体勢をととのえ、周りをキョロキョロ見回しながら木を突っつきはじめました。突きながら器用に木を登っていきます。

窓越しに双眼鏡で観察していましたが、しばらくするとシジュウカラとヤマガラ数十羽が飛来してきました。双眼鏡で追っていると、1羽のシジュウカラがシイタケのホダ木に留まりました。なにやら怪訝そうな態度で下の方を警戒しています。

何だろう?と思い双眼鏡を下の方に動かすと何やら見覚えのある尻尾だけが見えます。いつものリスです。食事中のようですが、ドングリの落ちている場所とは大分離れています。何を必死で食べているのでしょうか。

まさか、シイタケ?

そのまさかでした。まだ、小さなほんの1〜2センチほどの出はじめのシイタケを
ホダ木の陰で、両手で持ちながら食べていたのです。口でくわえて取ったのか、手でもぎり取ったのかは定かではありませんが小さなシイタケはリスの手の中にあります。

----以前お伝えした成熟したシイタケドロボウの犯人は猿でしたが、出はじめのシイタケが、ある日いつの間にか無くなっているという不可思議な現象の犯人は、リスでした。------

こんどは陽にあたりはじめたホダ木の上に、ちょこんと座って食べています。可愛い恰好なのでぜひとも写真を撮りたかったのですがつい見とれてしまい、撮れず終いでした。


◆ 道路脇の伐採

数ヶ月前、我が家の畑の地主さんが来て「道路際の木を全部切るかぁ。持ち主にはワシが交渉するから。」と言ってきましたが、それから数ヶ月。本格的な春になる前にその作業をかたづけることになり、いざ出陣。働き手は75歳近を過ぎた元気な地主さんと私。

とりあえず、太い木を切る準備からスタートです。のび放題の笹に覆われた下草を刈り込み、実生の5センチ太さの木々を切り倒し整理して、軽トラに積んで焼き場に積み上げる作業を数日にわたり繰り返しました。
その後、太さ20〜35センチくらいの楢の木3本と、腕くらいの雑木数十本を切って第一次伐採が終了。

先日、第二次伐採を行いました。
今度は、近くの別荘の人が手伝いに来てくれて3人で行いました。今回の場所は切り方を間違えると新設したカーブミラーや電線に架かってしまういちばんの難関な所です。

木々の上方はフジのツルが無節操に絡まっています。かなり丈夫なツルで、ちょっとやそっとでは切れません。ツルは太いもので20センチ以上はあります。それが数本の松の木に絡まっているので、一本の木を切り倒してもツルがあるため木は宙ぶらりんになって一気に倒すことは出来ません。数回に分けて切る羽目になってしまいましたが何とか成功。

次に大問題のクルミの木を切ることになりましたが、この木が結構太く、根元では40センチ以上はあります。枝も良く張っています。2人に幹にかかっているフジツルを電線と反対方向に引っ張っていてもらい、いざ伐採です。

電線方向に行かないように鋭角にチェーンソーを入れ、どうにか道側に倒すことに成功。木が裂ける大きな音と共に、土手を崩しながら倒れていきました。

さて、もう一本クルミの木があります。
重機がないと困難な場所なので、地主さんは「立ち枯らし」にすると言い張ります。と言うわけで、地主さんにチェーンソーで木肌の周りを3センチほどぐるぐると切り込みを入れてもらいましたが……。

「だいじょうぶですか、ちょっと切りすぎましたね、強風で倒れませんか?」
「いや〜大丈夫だ〜。おらはしょっちゅうやってるから。その内、上の方から枯れてきて、枝がバラバラ落ちてくるさぁ。数年後になるけどそしたら切り倒せばいい。」

枝と言っても腕より太いものもあるし、道路の真上にまで枝は出ています。万一何かの拍子で本体の木が倒れでもすれば、道路は通れなくなる……。車にでもあたればかなりのダメージというか潰れるかも。おまけに散歩道だし……。

秋には黙って切ってしまおう!と今思っているところです。



【編集後記】

大陸に無事に帰ったのでしょうか、例のオオマシコは3月の末から我が家に来なくなりました。今はキセキレイやシジュウカラ、ヤマガラが我が家のどこかに巣を作ろうと飛びまわっています。ノスリも天気のよい日には上空を旋回しています。道を横断しているキジもよく見かけます。例年と変わらずここの自然界は順調に見えます。

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