自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第29号》2006年6月21日発行
◆ いなかのSOHO(素人が建てるログハウス クレーンの展望台)
◆ 今週の話題(突然現れたサルその2)
◆いなかのSOHO

前号からの続き「素人が建てるログハウス(原村篇)」です。

  ●クレーンの展望台

連休真中に来たこの中期の助っ人達は、皆がリゾート気分です。
自由意志の労働奉仕なので、こちらも強制するつもりは全くありません。でも、来た以上はそれなりに手伝って貰わなくてはなりません。

そんな中、誰かが言いました。
「この、クレーンで上から辺りを見下ろしたい。」
全員「 ………。」

危ない。落ちたって知らないぞ。怒号が飛び交う中、その男は絶対にやると言ってききません。あとはクレーンのオペレーターの腕次第。南無〜。

丸太を傷つけないように吊す幅数センチの布製のスリングをフックに引っかけそれに足を掛け、グリースだらけのワイヤーを手で持って上っていきます。

時々、片手を離し、かなり勢い込んでいます。そして、彼を乗せた布製のスリングはどんどん上昇していきます。なにやら上で叫んでいますが、余りの高さで聞こえません。しばらくして手で降ろせという合図です。ゆっくりと一直線に降下して地上に降りてきました。

凄いぞ、森の上に出た途端、八ヶ岳までの森が一面に広がって素晴らしい景色だった、と。

それを聞いた他の者達も、次々に挑戦しはじめました。さすがに女の子達は布製スリングには立てず、腰掛けてブランコ状態で上っていきましたが、まるで遊園地状態です。

高所恐怖症の私は、面白そうでしたが挑戦しませんでした。。


  ●13段目で

こんな事ばかりしていたのでログ積み作業は滞りがちです。

それでもどうにか中期の3日間で、ログは13段目の後半までは積み上がりました。夏休み中に15段まで積んで、秋からはロフト作りに入るという計画はちょっと変更になりそうです。

次の日には騒々しかった全員が帰ってしまい、私1人だけになりました。
明日からは、後期の3人が応援に来てくれます。彼等に期待をかけます。しかし、天候は雨模様。でもそんな中でも来てくれるということは有り難いことです。
(つづく)



◆ 今週の話題《突然現れたサルその2》

日曜の早朝4時過ぎ、我が家の裏山から集落に向かう大きな山桜がある所から、サルが一頭裏山めがけて走り山に消えていった。するとすぐに鹿数頭が、同じくサルが出てきたところからやはりまた裏山に入り込み消えていった。

これは、その日横浜から早朝ここに着いて一部始終を目撃した人の話です。

以前お話しした、電気柵の切れ目から、次々と野生動物が山梨から長野に入り込んで、そして帰っていく事実が明らかになりました。

結局は、農家期待の電気柵は、部分的に開いているため何も役に立たないことが、電気柵内に数多くのサルや鹿が目撃されたことでも証明されました。

そして月曜日の午後、我が家にまたサルが屋根に登り何かをしていました。ある人は、偵察ではないかとか言っていますが、未だにサルの目的がはっきりしません。数百メートル下の牧草地近くの山林には、この柵内ではいなくなったはずの
50匹ほどのサルの集団が目撃されたようです。

桑畑が荒れて手入れがなされていないので、今までこの時期は必ずサルが来ていましたが、電気柵は功を奏せず、サルの集団の再来です。

農家や、役場の次に打つ手が気になります。お金を使って執拗に対策を練る人間と、生きるために必死なサルや鹿との知恵比べはまだ続きます。


【編集後記】

シジュウカラが2回目の子育てです。我が家の台所の横のうえの隙間ですが一回ヤマガラが巣立ち、今度はシジュウカラのヒナが育っています。食料庫の上なので、天井から、ヒナの声が日に日に大きくなるのが確認できます。

毎年、隙間を閉じようかと思っているのですが、ここから毎年十数羽が旅立っていくので、そのことを考えると、閉じても閉じなくても屋根裏が汚れるぐらいで、私たちの生活には差し支えがないのでそのままにしておきます。

【まえがき】

今年は家の近くでまだ一度もヘビを見ていません。鳥が巣立つころには毎年必ずヤマカカシやシマヘビがウロウロしていたのですが、今年はどうなってしまったのでしょうか。
数年前近くに住むノスリが、ヘビをくわえて家の真上を巣の方向に飛んでいくのを見たことがあります。ヘビはどちらかというと好きな方ではありませんが、里山にとってもヘビはかせない生き物のひとつです。その姿を見かけなくなると、色々な意味で、寂しいものがあります。

落ちたら自己責任。
女の子はベルトスリング座って挑戦しました。

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