自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第78号》2011年10月1日発行
◆大雨と砂利道
◆朝晩は涼しくというより10度くらいで肌寒く、急に秋を感じています。
9月には台風の影響による大雨が2度あり木々も近くで数本が倒れました。ここは強い雨と風でしたが、大きな被害はありませんでした。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。



  ◆いろいろな里山の出来事

《大雨と砂利道》


我家の周りの道路は砂利道です。ここに来る10年数年前、広域農道から山に沿って我家に通じている道は、あぜ道を少し広くしたような砂利の少ない土のままの山道でした。家の前の角は、雨が降ると泥沼のようになります。

山から来る雨水が溜まる為なのですが、雨の日などは四駆でも苦労をして登らなければなりませんでした。

そのため建設中に通っていたときには、砂利2tダンプで一車入れても雨が降った次の日にはすぐに泥沼に戻ってしまいました。ダンプで砕石を入れてもらい、後は自分の重機で天圧してならし平らにします。数回の雨でまた泥沼に...この繰り返しでした。

雨の度に毎回のことなので何十車入れたかわからないほどです。

それでも一年くらいでようやく道路は落ち着き、いまでも水は溜まりますが、以前のような沼の様になることはありません。

その後、最近では数年に一回、ここの地区で砂利を敷いてくれるようにはなったのですが、そのあとトラクターでただ平にならすだけなので、車が通ると直ぐに轍が出来て砂利は片寄ってしまいます。

そんなわけで、家の前の角から我家の入口まで登りになっているところも一度敷いてもらったことがあります。

ある日大雨が降りました。数時間に渡り、まるで滝のような豪雨です。

砂利道はまるで川の様に雨水が流れました。角の十字路は北と東からくる雨水で池のようになり、そこから、少し下った南の道と我家の畑のある急な坂道の西に流れて行きます。

水の流れは砂利を巻き込んで、広かった流れの幅が次第に狭く深くなり数十センチの流れを作ります。砂利が地面を流れながら削って行くので、どんどん深くなり20センチくらいの深さになりました。数本このような川が出来、土が削られてしまいました。

家の前はどうする事も出来ないので、畑方面に行く水の道を遮るため、林の方へ水が流れるようにジョレンで砂利をかき分け水の流れる道を雨の中必死で作りました。

しかし事はそんな簡単な事ではなく、直ぐに砂利や泥が堆積して溢れ出します。
今回は諦める事にして、流れるようすの観察に徹しました。


雨が止み、道路を見ると、我家の前は3本の深い溝が出来ました。オートバイや軽自動車ははまってしまいます。

畑に行く道は同じように蛇行した2本の溝。途中で道路の10メートルくらいの法面と下の2メートルくらいの法面から畑に流れ落ちその畑には軽トラ一杯分位の砂利が積み重なっています。畑は3枚とも冠水です。

一日がかりで重機で道路を直し、観察しておいた水の流れを分断し途中の林に流れるように溝を掘りました。車が通るので、ゆったりとした傾斜を付けた溝です。


その後数回、同じような大雨。今度は、雨水は畑には行かず、林の中へと計算通りに流れました。しかし、相変わらず砂利はたまります。その砂利を取り、水の道を補強します。

さらに、南に流れるようにするため西に行く道路方向に野芝や雑草を生えさせ、草刈りも数センチ残したり植え付けたりして工夫しました。

そのうち、流れる砂利も少なくなり、いまは何もしなくとも大雨でも畑に砂利は入らず、雨水もあまり溜まらないようになりました。

それ以降、砂利は敷いていません。町や地区で砂利を敷く時にも我家の前と西の道は除外してもらいます。

しかしながら路面のデコボコが激しくなって来たのでそろそろ何かの対策をしないと..と考えています。

本当は雑草や野芝で覆いたいのですが…。



【編集後記】

10月はキノコのシーズンです。少し前に唐松林にしか発生しないジコウボウを標高1500mにある別荘地でとりました。期待して食べたのですが、今まで食べたものでは、最低の味。ジコウボウ特有の香りや食感や味は全く無く誠に残念な思いをしました。形や色は最高の状態です。一体どうしたのでしょうか。やはり放射能?キノコは数倍から数十倍の放射能を吸収する様なので、そのためかなとも思っています。長野では安心しているのか検査数値も出ていません。今のままで行くとこれから数十年はこの辺りの野山のキノコも食べられなくなってしまうのではないかと思うと、非常に残念な思いです。

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