自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第51号》2008年3月14日発行
◆フクロウ
◆砂利拾い
◆今月は寒い日も多かったのですが、フキノトウも出始めやっと春めいてきました。この数日間、昼間はデッキのドアを開け放し、夜はロフトの窓を少しばかり開けて寝ています。
◆フクロウ
先月の22日の夜、フクロウが鳴き始めました。
数日鳴いていましたが、3月になると、どこかへ行ったのでしょうか、夜になってもフクロウの声が聞こえてきません。
一昨日、昼間暇なので、砂利拾い(たぶん多くの方がわからないと思いますので後で砂利拾いの解説します。)をしているとき、裏山の奥からフクロウの声が聞こえてきました。
以前にもお知らせした「昼間に鳴くフクロウ」です。
昨年はいなかったようですが、今年は確実にいます。今年こそは、巣の在処を見つけようと思っていますが、いつも分からず仕舞いに終わっています。
鳴いている位置関係から、おおよその見当は付いているのですが、その近辺には、フクロウが巣を作るような特別に大きな太い木は有りません。でも、きっとどこかの木のウロにいるはずです。毎晩、毎昼鳴いているのですから、間違いはありません。
◆ここで、砂利拾いの解説です。
雪国の方はご存じだと思いますが「雪はね」というプラスチックで出来た軽いシャベルがあります。我が家では主にこれを使って除雪をします。いつも大雪の時には重機(バックフォー)で道路を除雪していました。家の周辺からはじまり、約500メートル先の山の反対側までです。
しかし、今年からは除雪は家の周りだけにしようと決めたので、今後は重機の出番はありません。とてつもない豪雪の時には別ですが…。
家に入る道路は、今も砂利道です。降雪が5〜6センチ位ならほとんど除雪はしないでそのままにしておきますが10センチに近くなると除雪をはじめます。
除雪の時、最初は丁寧に「雪はね」を使い、雪を道路際の林や斜面に寄せていくのですが、30分もやって疲れ出すと作業内容が変わってきます。注意力も落ちてきて「雪はね」がだんだん道路面にあたるようになってきます。微妙に加減はするのですが下の道路は雪で見えないのでガリガリと音がしたときには必ず石も入ってしまいます。
2〜3個ならいいか、と思いながら作業をしていくのですが、雪の降る度に行っていると、その数は増え続けます。除雪されて雪の山になっているときには当然ですがどれだけ石が入っているのか全くわかりません。
しかし、気温が上がり春めいてくると、融雪しはじめた雪山の中から砂利が現れます。最初は、山に載っていたり、転がり落ちたりしていますが、雪解けが急に早くなると、砂利も太陽熱を吸収してどんどん雪を融かしていきます。そうなると、雪山の地表の砂利の密度が増え、一面砂利を敷いたようになります。
雪をためていたところは芝であったり下草がきれいに苅られた林なので砂利がそこに有ることが不自然でもあり、汚さだけの印象しか有りません。
そこで、春になると砂利拾いの作業が待っています。私にとっては、砂利拾いで春を感じる、季節行事みたいなものです。竹箒や熊手で行えば簡単なのですが、それをやると地面が凍土のため浮き上がっていて越冬している草もいっしょに取ってしまうことになるので行いません。
地道にひとつひとつ拾い上げ、バケツにため、道路に敷きます。春の日差しにつつまれながら、小鳥の声を聞きながら暖かいときに行います。こんなに地面と向かうことは滅多にありません。小さな虫がいたり、草が芽を出しているのがわかるのはこんな時です。
今年も、この作業を終えて本格的な春を、待っています。
【編集後記】
今年は、オオマシコが来ませんでした。去年はまぐれで見ることができて良かったと思っています。春近くになり家の周りに来る鳥たちも活発に動き始めました。キジが数日前から家の周りを鳴きながら徘徊しています、ノスリは気持ちよさそうに青空に舞っています。毎日顔を合わせるシジュウカラやコガラ、エナガにコゲラ、キセキレイ……夜キツネもうろうろしています。
毎度ながらも里山の良さを心地よく感じています。
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