山菜-ヨモギ

ヨモギ

キク科
 道ばたや土手などいたるところに生えている。ほとんど雑草扱い。しかし春先の若い葉は柔らかそうで見るからにおいしそうだ。

 古くから、煎じて健胃や貧血用に、葉を搾って殺菌や消毒用にと薬草としてつかわれてきた。そういえば子どもの時、誰に教わったのか覚えはないが、遊んでいて出来た切り傷にそこらのヨモギを採って擦りこんだ想い出がある。アブサン酒も同属のニガヨモギから造るという。

もぐさにしたり、よもぎ湯にしたり色々と利用価値がある。自然力ここに有り!
 生葉は春菊のように天ぷらにしたり、かき揚げに入れての緑の彩りにする。餅やだんごにするときはアクがかなり強いので、塩ゆでして水にさらし、堅い茎は捨て、葉だけをを細かく刻み、すり鉢でよくつぶす。香りはすこぶる良く、草餅やよもぎ餅に利用する。また手打ちパスタに混ぜ込んで、やや太めのフェットチーネにしても緑が鮮やかで美味しい。繊維質のかたまりみたいなものなので、おいしく仕上げるコツはすり鉢でよくすること。これを怠るとすじっぽくて歯ざわりが悪い。