山菜-ワラビ

ワラビ

シダ植物・ワラビ科
 森の中のワラビは背が高い。中には1メートルを越すものもある。例年5月の初めから6月中頃まで葉が展開する前の食べ頃なワラビがいつでも採れる。富士見では4月中頃から順次採れ始める。採り方は茎を持ち下の方からしごきながら上げていき、すんなり折れる所で採る。無理矢理下から折ってもその部分は堅くて筋っぽいので結局は食べないことになる。

 成長が早いので取り損なうともう次の日には葉が展開し始めてしまう。量が少ない時にはやや開き始めた真ん中の部分を収穫する事もある。

 採ってきてすぐに、バット(大きめの平鍋でもよい)にワラビを並べ重曹や木灰をかけ、熱湯をまんべんなくワラビに注ぐ。軽い重しを載せて半日寝かせたあと水洗いをする。中には煮てしまう人もいるが、せっかくの歯触りと香りがぬけてしまう。朝とったものが夕食には食卓に並ぶという寸法だ。鰹節と醤油をかければ独特のぬめりと、しゃきっとした歯触りと旬の香りが味わえる。次の日の朝はみそ汁の実に。山菜そばもいける。
頭をちょこんと出していたのが雨の次の日にはもう10センチ以上に成長している。