山菜-山ウド

山ウド

ウコギ科
 よく土に埋もれた茎まで掘って採る人がいるが、長く楽しむなら、伸び始めたばかりの茎は数本残しておいて、展開したかしないか位の葉の枝分かれし始めの太い部分を採るのがおすすめ。そうすれば基幹茎がどんどんと伸び、再び枝分かれし若い芽が次々と伸びてくる。それを採るのである。次の年にはより太く、より多い芽が出て一層楽しみが増えるというもの。

 ある程度のびたら一度全部切り取ってしまう方法もある。最初のものより一回り小さくなるが、また新芽が伸び出し、採取が可能だ。

山にあった小さな自生の小さな山うどを庭に植え大切にしておいたら10年で30本以上になった。家の春の宝物。
 伸び始めの茎や若い葉はそのまま天ぷら。揚げたての若葉がカリッとして美味しい、柄の新鮮な香りも最高である。太めのとりたての柄を短冊切りにし、すぐに水にさらして酢味噌和えやきんぴらも美味い。売っている作りうどと違い、山ウド独特の強烈な香りが春の力強い生命力を与えてくれる感じがする。私のお気に入り山菜のトップクラスの一つ。