山菜-こごみ

こごみ

シダ植物・オシダ科
 この近辺の山の中ではあまり見かけないが、すこし下がった湿り気の多い山林の斜面や川の北側斜面に時々見かける。ほとんどが草刈りの時に一緒に刈られてしまうのが残念。クサソテツと言われるほど、出始めのぐるぐる巻いた葉は柔らかくその緑色が美しい。また出始めのゼンマイのような綿毛がなく鮮やかな緑なのですぐ判断できる。
こごみの名は出初めの巻いた若芽を人がこごんで相談している姿に似ていることからきたという。
 時期はワラビより早く、油断しているとすぐ葉が展開してしまうのでその前に若芽を摘む。食べ方は至って簡単。採ってきてみそ汁にそのまま入れたり、軽く湯通ししておひたしやごまあえにしたりする。山菜特有のあくはほとんどないので、とりたてて個性的な味はしないが、この時期にしか味わえない緑が新鮮な貴重な山菜。