山菜-ハリギリ

ハリギリ

ウコギ科
 近くの山には自生のものが1本あるだけで他に大きな木は見かけない。その木は高さ15メートル太さ35センチぐらいのもの。大きくなると太さが1メートルを超すという。2002年その木のそばにあった実生の幼木を土地の持ち主から分けていただいた。写真下のもので将来が楽しみだ。

 展開した葉(写真下)はヤツデのように掌状で、大きいものは20センチ以上。幹や枝にはタラノキより大きくて堅い棘がある。

上の方は脚立を使って採取するがもっと上には美味しそうな新芽が沢山あるが残念だが高くて採れない。
 写真上・中のように芽出ししてやや葉が展開しはじめた頃が食べ頃。外側(葉裏)は綿毛の覆われ、内側はお茶の新芽の様に光沢のある緑が美しい。アクもほとんどなくこのまま薄く衣をつけて天ぷらにすると最高で、若いタラの芽のような香りがする。茹でておひたしやサラダ、和え物も爽やかな春の香りと心地よい歯触りでなかなか美味い。