山菜-フキノトウ

フキノトウ

キク科
 高原のフキは茎(柄)が堅く雨の多い年以外あまり利用したことがない。ここ富士見では葉の柄は小ぶりだがちょうどよい具合に柔らかく、キャラブキに最高である。蕾は朝の散歩の時に採ってくる。近所の川の縁や山道に群生している。

 花の咲きかかりのものはまだ良いが、時期を逃し採りそこなって下の写真のように蕾が開いてしまったら後は見るだけにしておこう。食べる事も出来るが花の食感がボソボソしていてあまりおいしくない。

 苦さ香りが最高である。胃腸にイイ!という感じがたまらない。天ぷらはそのまま衣をつけて採りたてを揚げる。残ったものはフキみそにする。家では茹でてアク抜きしたものを10分位水にさらし、細かく刻み味噌であえて酒とみりん砂糖を混ぜ弱火でゆっくりと練り上げていく。家中フキの香りでいっぱいになる。ちょっと大袈裟だが春を感じる瞬間だ。

 葉の柄はもっぱらキャラブキにしていただく。作り方は、柄だけを使い軽く板ずり(塩もみ)をしてから茹でる。筋と皮を取り、適当な長さに切って油で炒め、醤油とみりんで味を調え、照りが出てきた頃に七味唐辛子を入れて完成。