キノコ-クリタケ

クリタケ

モエギタケ科
 10月の前半年から主に雑木林に発生する。この近くでは立ち枯れた楢の木や、何の木の切り株かは判らないがその根元から毎年同じように群生している。手入れがなされていない林なので、落ち葉や折れた枝が重なり合って大変だが、束生している根元を少し掘るとこれから出ようとするかなりの量の幼菌のかたまりがある。この日は雨上がりだったのでこのクリタケはナメコのように粘りがあり、傘の裏はまだ薄黄色だった。傘の大きさは1〜3センチ位で周辺には綿のような縁があった。高さは長いもので10センチぐらいはあっただろうか。15〜20本くらいが一つの束になっていて、ここだけで篭が一杯になってしまった。
見付けたときは浮き浮きする。根本をぐるりと取り巻きながら発生している姿は林の中で一際目立つ。
 柄の石づき部分から黒いところまでは繊維質で堅いので切って使う。しっかりとしたキノコなので歯切れも良く、味も癖がないのでいろいろな料理に使える。我が家では、みそ汁やすまし汁が定番だが、すき焼きに入れたり、天ぷらにしてみても美味しかった。量も多く採れるのでいろいろと楽しめるキノコだ。