キノコ-ジコウボウ

ジコウボウ

イグチ科
 8月の後半から秋までカラマツ林に発生する。群生が多く、一つ見つけるとその周辺に発生している。大きな物ではかさが20センチ以上の物もある。表面は淡い黄色から濃い赤茶色のものまでいろいろあるが、いずれも表面はナメコのようにねばねばした粘質性で粘膜におおわれている。裏の管孔部は若い内は明るい黄色で古くなると茶褐色になる。

 本来はハナイグチと言い「りこぼ」とか「じこぼう」とも言う。地元の人には非常に人気があり、他人の敷地にまではいりこんで根こそぎ採っていくので別荘の多い所では毎年住人とのトラブルが多い。

 あまり開いたもの(虫がかなり入っている)よりカサとクキがまだくっついている開きかかりのものがしっかりとした歯ごたえがあって私は好きだ。

 野菜を入れたキノコ汁がおいしい。もちろんうどんやそばの具にしても最高。また水を入れないでキノコの水分だけで茹で、それを大根おろしで食べても美味しい。その茹でた物をピーマンや玉葱ニンジンなどの野菜とともにピクルスにしても保存がきいて結構いける。収量が多いのでいろいろと楽しめる。冷凍も良いと言うことでやってみましたが、味と色が落ちるのであまりおすすめしません。