掛川の1984年をふりかえって…今年の主な事件、できごと。
78%KAKEGAWA Vol.57 1984年12月号掲載
1984年も残りあとわずか。というわけで1年間の新聞記事を拾い上げてみました。今年は新幹線掛川駅設置問題で掛川が大きく揺れ動いた年でした。募金に関して、市は地方財政法に触れる行為として自治省にとがめられたり、強制寄付反対の市民の会に住民組織が発足し、署名運動などで反対意志を表明しました。当初の建設費も内示後は130億円以上となり、周辺市町からも負担が多いと不満が出たりして、市の負担も増加しました。このままでは新しい年の市民生活は、今年以上に厳しくなりそうです。
1984年 1月のできごと
1月4日 出初め式に大正時代の手押しポンプが登場
市消防団の出初め式が城北小学校グラウンドで行われた。倉真地区で大正6年に購入した、バケツリレーで水を溜める手押しポンプが、当時の服装をした団員らの手で操作法が披露された。。

1月8日 中西之谷の山林で頭蓋骨が発見される
4年前にワラビ採りに出かけ行方不明となった森町の老人と見られる頭蓋骨をハンターが発見。

1月8日 並木画廊で黒田雄次氏の水彩画展開かれる

1月9日 宝交イチゴ目ぞろえ会、富部農協で開催
掛川は県下でも有数のハウスイチゴの産地。目ぞろえ会は、出荷シーズンを前に、粒の大きさや規格を検討し、市場の動向や今年の作柄を学ぶというもの。また、静宝イチゴの品評会も同時に行われ、優等に粟本地区の石川利夫さん出品のイチゴが選ばれた。

1月13日 日坂小学校でお年玉図書販売会開催される
自分のお金を出して自分で選んで買った本なら愛着が湧き本を読むきっかけになればと10年前から行われている。この日は低、中、高学年に分けられた児童図書500冊が同校図書室に並べられた。

1月14日 掛川第二小学校で新春子どもたこあげ大会開催
子どもの森広場で、冬休み中掛川第二小学校生徒達が共同制作した凧約180枚が空を泳いだ

1月15日 成人式で9割近くの女性が晴れ着姿で出席
市内の新成人は823名。生涯学習センターで開かれた成人式には620名が参加した。

1月15日 桜木地区公民館まつり開催される
今年で6回目。公民館内では文化展示会や餅つき大会などの各種行事が行われ、新企画で「地区内一周駅伝大会」も行われ、16チームが参加し、飛鳥地区が優勝、2位が坂下、3位が遊家。

1月17日 丹間で建物火災発生。住宅と倉庫を焼く

1月19日 新春将棋大会が市総合福祉センターで開催
参加者は35名。上級の部では水垂の渡辺誠之助さんが優勝した。

1月20日 日坂小学校で縄跳び大会開かれる
時間跳びでは低学年の部で3年生の山城千都子さんが12分33秒で、高学年の部では6年生の仲田和也君が34分14秒でそれぞれ優勝した。

1月21日 上内田小学校では竹馬大会が開催される
冬休み中に親と子で作った竹馬で、45分間に落ちないで一周250メートルのコースを何周廻れるかを競った。最高記録は5年生の八木浩司君の8周2,000メートル。

1月22〜29日 新春6人展が並木画廊で開催される

1月28日 龍華院で住職発意の防火訓練が行われる
県の指定文化財である徳川家光霊廟(龍華院)で、海野栄久住職が発案し計画したもので、当日は市消防署や地元消防団も参加。

1月28日 北中学校で第9回校内駅伝大会開催される

1月30日 日坂地区水不足で時間給水一ヶ月以上続く
粟が岳の中腹の湧き水を水源に、日坂と東山地区の焼く400戸に給水している日東簡易水道だが、今年は特に少雨のため、昨年暮れから時間給水を強いられている。市の上水道と結べば、水への不安は解消するのだが…。

1月31日 手配男がパトカーに当て逃げ、京都で逮捕
30日夜、大池で全国指名手配中の男が、追跡中のパトカーに当て逃げし、近くの寺院に車をすてて逃走し山に逃げ込む。翌日京都四条で逮捕。
1984年 2月のできごと
2月1日 仁藤に近い連雀通りで深夜にガス漏れ
ガス管は塩化ビニール製で、通行車両の新道や地盤の影響で亀裂が入ったらしい。

2月1日 路上で足蹴り、暴行の露天商を逮捕
1月2日夜、中町で通りがかりの会社員に言い掛かりをつけ暴行し三週間のケガをさせたため。

2月2日 蓮福寺の賽銭泥棒を現行犯逮捕
大手町に住む無職の男が、昼頃肴町の蓮福寺本堂かの賽銭箱から現金約8千円を盗んだ。

2月3日 バイクを盗み、中学生ら17人補導される
盗まれたバイクは合計18台で、仲間の中には小学6年生も含まれていた。

2月3〜5日 小笠地区児童生徒美術展開かれる
小笠郡下の48校から各学級1点ずつ約1600点の作品展が生涯学習センターで開かれた。

2月4日 小学校の校長が病気を悲観して自殺
菊川町堀之内小学校の下俣に住む八木校長が自宅で自殺。

2月4〜5日 第12回掛川市青年祭開催される
市内にある12の青年団が演劇やダンス、研究発表等を行った。青年大賞は原田青年団が受賞。

2月8日 市消防本部に自動車工業会が救急車を寄贈

2月10日 財源難の中で市の新年度予算案まとまる
総額243億1千万円、一般会計は144億9800万円で、前年度当初に比べ2.5%増。

2月11日 一市七町の東遠広域交流の集い開かれる
菊川、小笠、大東、大須賀、浜岡、相良、御前崎各町の協力で今年が初回。生涯学習センターが会場となり、農海産物の即売会やシンポジウム、子ども雪まつりなどのイベントが催された。

2月12日 掛工バレーチーム東東海大会で準決勝進出

2月13日 逆川改修工事のため鯉の捕獲作業を行う
捕獲された鯉は約50匹。大手橋のたもとで群れを成しており改修が終わり次第に逆川に返される。

2月17日 倉真で雑貨店の店舗併用住宅が全焼

2月17日 桜の名所粟が岳でてんぐ巣病駆除作業
掛川4Hクラブが毎年行っているもので、桜の伝染病でもあるてんぐ巣病にかかっている枝をトラック1台分切った。放置すると花が咲かなくなり、木全体に広がり枯れてしまうため。

2月18日 大池で二世帯入居のアパート一棟を全焼

2月28日 新幹線掛川駅推進市民会議が募金委員会を設置
同会議の役員会で、募金委員会を設けて市民や法人、団体から新幹線掛川駅設置のための寄付を集める募金運動に取り組むことを決めた。

2月22日 昨年一年間の救急活動のまとめを発表
救急車の出動回数は1,124件で、業務開始以来最高記録。一日平均3.1回の出動で、最多出動日は一日で11回、14名を運んだ。

2月22日 掛川署手配の男が東京で逮捕される
2年前に紺屋町の飲食店で働いていたが4回にわたり売上げ金を着服し行方をくらましていた。

2月24〜27日 幼小中合同美術展が開催される
市内の15の幼稚園、16の小学校と6校の中学校から各学級1点ずつを選んだ約900点の作品展が、生涯学習センターで開かれた。

2月26日 市武道大会が掛工で行われる
主催は市と市体育協会で、競技は、柔道、銃剣道、剣道、空手、弓道、少林寺拳法の6種目。小学生から一般まで各部に別れて開催された。

1984年 3月のできごと
3月1日 初馬の粟本幼稚園の新園舎が完成
総工費は8,400万円鉄骨造り平屋建て466平方メートル。遊戯室には教材室やステージが完備。

3月1日 領家の曽我小学校で待望の体育館が完成
総工費1億2,300万円広さ700平方メートル。講堂としても利用できるようにステージなども完備。

3月3日 掛川出身の松下誠がコンサートを開催
神明町出身。ギタリスト、アレンジャー、ボーカリストで活躍中の松下誠の地元初のコンサートが掛西OB有志の協力で生涯学習センターで開かれた。

3月4日 「ふれあい祭り全員集合」が開かれる
ボランティアグループ同士の交流会。お互いの活動を理解し合い、日頃の活動を充実させようと開催。

3月5日 上内田小学校で一輪車乗り大会が開かれる
当日は、日本一の一輪車乗りの相羽さん(森町し在住)を招いて開催された。

3月8日 地域の民謡「東山口音頭」が完成
地区住民の親睦と交流を願ってつくられたもので、曲に合わせた踊りの振り付けもあり、今後は盆踊りなどで普及を図ることにしている。

3月11日 掛川子ども劇場が初活動「青い鳥」観劇会
昨年11月に準備会として発足し、掛川小笠地区の母親に呼びかけ、生涯学習センターで、第一回の観劇会を行った。今回は人形劇団プークが「青い鳥」を演じた。正式な発足は4月になる。

3月11日 掛川健康マラソンがつま恋で開催
参加者は550名。中学の部(5km)では、男子が東中の小林義寿君、女子が同じく東中の藤原奈津子さんが一位になった。

3月14日 八坂の国道一号線で老女がはねられ死亡

3月15日 袋井の無職の男が中央町で現金を盗み逮捕

3月15日 第一回の各流生花展開かれる
中東遠地域にある生花の6流派が合同で展示会を行った。

3月15日 各和で老父が息子に斬りつけ自殺を図る

3月20日 若者の歌を聞く会のコンサートが行われる
高校生のバンドを中心にロックからフォークまで、アマチュアバンドが繰り広げるコンサートが生涯学習センターで開かれた。

3月21日 市議会でバイパス通行促進の意見書を採用
昨年の調査によると。国道1号線の通行量が1日3万1千台に対し、バイパスは340台である。最近では二瀬川地区も開通前と変わりがなく、騒音と公害問題が深刻化しているため。

3月22日 富部で店舗や事務所、住宅など4棟を焼く火災が発生

3月23日 市民文芸誌「文芸かけがわ」第4号発刊
短歌や俳句、小説など165作品が掲載されている。500部印刷され500円で配布。

3月25日 郷土工芸の竹細工を知る集い開かれる
参加したのは小学生15人。工房「自然房」の梶浦さんの手ほどきで、竹とんぼ作りに挑んだ。

3月27日 千羽に新清掃センター(焼却場)が完成
総事業費は14億5千万円、地下1階地上2階建ての工場で、一日の処理能力は80トン。(現在の処理量は一日平均で約37〜38トン)

3月28日 記念論文「21世紀の掛川を考える」を選出
市制施行30周年にちなみ、一般市民から募集した記念論文の入選者38名が決まった。応募総数1,869点の殆どが小中学生で、高校生が1点、一般は14点だった。

3月29日 岡津の東名上り線でトラック追突事故、3名死傷

1984年 4月のできごと
4月1日 市制30周年記念行事が行われる
生涯学習センターを中心に行われた催事は、市民から寄せられた記念論文や愛唱歌の入選発表、タイムカプセルの埋設、なつかしの写真展、アマチュア無線の公開無線通信実験などで、他にも記念タバコの販売(マイルド7・15万個)、記念切手帳(千部)の発売が行われた。

4月3日 PTA親子映画鑑賞会が行われる
生涯学習センターで「ザ・ディ・アフター」と「ウィンター・ローズ」が上映された。

4月4日 西高音楽部主催のオペラ劇が開かれる
童話の「ヘンデルとグレーテル」をオペラ化したもの。会場は生涯学習センター。

4月8日 富部で酒酔い乗用車とバイクが正面衝突
オートバイに乗っていた領家の少年が即死。

4月8日 第7回掛川茶まつりが開催される
掛川公園を中心に、野点(のだて)や手もみ実演、チビッコカラオケ大会が行われ、ミス掛川茶として44名の応募者の中から小柳津幸子さんが選ばれた。

4月8日 法泉寺で第1回の朝市が開かれる
滝ノ谷にある法泉寺で、季節の野菜や山菜などを朝6〜7時の間、地元住民の出品で開催。

4月8〜15日 並木画廊で鵜飼恵子展開催される
「木綿をうたう」と題され、現代の感覚で生活品としての木綿を作りだした作品の展示。

4月8日 グリーンキャンペーンで草花を無料配布
キキョウやコスモスなどの種子7,600袋と苗2,600株が、一般通行市民に配布された。

4月10日 日本大相撲掛川場所が開かれる

4月11日 掛工で全国初のソーラーシステム実習開始
校舎の屋上に設置されたソーラーシステムで、基礎や技術を設備工業科の生徒達が実習する。

4月11日 上西郷で茶園など25アールを焼く

4月12日 代金横領男が時効直前に大阪で逮捕される
5年前下西郷の古美術商から依頼された掛軸の売上げ金を着服し姿をくらませた男が大阪で逮捕。

4月14日 倉真から粟が岳を結ぶ千石林道が完成
全長4km、巾3.6mの全面舗装道路。千石山の尾根や中腹を巡って粟が岳の頂上に通じる林道。

4月15日 掛川子ども劇場が正式に設立され総会を開く

4月15日 「きたがわてつと歌おう」開かれる
うたごえ運動関係のシンガーソングライターのきたがわてつさんを招いての歌の会。主催は掛川うたう会のたんぽぽ。会場は掛川文化センター。

4月15日 掛川の生涯学習の歩みを綴った本が発行
著者は榛村純一市長で「生涯学習都市って何やってんの」と題し、この5年間のさまざまな試みを総括したもの。B6版360頁で定価1,600円。

4月16日 建設省都市局都市計画課から新助役が就任
今回も含め助役は三代続けて中央省庁から起用された。

4月16日 献立集「手づくり料理で明るい食卓」発刊
掛川市食生活改善推進協議会が市制30周年にちなみ、一年がかりで集めてまとめたもの。

4月17日 掛川駅通り名店会が77店の参加で発足

4月18日 わらび座「平和への歌」を公演
1部は合唱、2部は民族舞踊「あらぐさの花たち」が上演された。会場は生涯学習センター。

4月18日 南西郷で自転車で転倒した幼児が死亡

4月19日 東高の衛生看護生が新病院で看護実習
看護実習は週2回で、載帽式を済ませた3年生39名が実習に臨んだ。

4月23日 小夜の中山地域一帯で田植えが始まる

4月23日 亀の甲で新幹線駅の初の地元説明会開かれる
用地買収対象の南郷と西南郷地区代表に市長らが経過報告と用地先行取得の理解と協力を求めた。

4月25日 加茂花菖蒲園で異種交配の花が初開花
ハナショウブとカキツバタの交配成功したのが3年前。今年は直径15cmの青紫色の花が咲いた。

4月26日 昨年より10日遅れで露地物新茶摘み始まる
今年は低温や乾燥の影響で新芽の成長が遅れたが、岩井寺地区で他の地区より一日早い摘採(新芽が成長中に摘み取る作業)が行われた。

4月27日 市民総代会中央集会が開かれる
「市民が肌で感じる市政を」と、地区役員を対象に生涯学習センターで開かれ、市長は新幹線駅の実現として「新駅のメリットプラス効果を納得した上で一戸平均10万円一社平均100万円を目安に新駅の総参加投資運動を展開しよう」と訴え募金運動を積極的に後押しする姿勢を示した。

4月29日 農協本所の小笠茶市場で新茶の初取引
新茶の量は昨年に比べ4分の1。最高値は1キロ3万6千円で昨年より8,100円上回った。

4月29日〜 並木画廊で田中貢陶芸展開かれる

1984年 5月のできごと
5月1日 空き巣狙いの少年が逮捕される
上内田地区の農家を主に連続10件の空き巣があり約25万円の被害が出た。

5月4日 メガネ組合が老眼鏡を市にプレゼント
「老眼鏡を忘れたら借りて下さい」ということで、市役所市民課と市民病院に贈呈した。

5月4日 和田岡地区水田再編研修センターが完成
国の新地域農業生産総合振興対策事業で市内初の施設。転作の研究や計画を行う。

5月5日 つつじが丘授産所に共同募金で新車を贈呈

5月5日 掛川歴史教室が「ふるさと掛川」を制作
史跡や人物、特産品を織り込んだ「いろはがるた」で、絵は塗り絵になっており、字札の裏には故事来歴の解説文が記載されている。

5月6日 子ども農業体験学習会が行われる
掛川青年会議所主催。約80人の子ども達が中西之谷の茶園で新茶の手摘み作業を行った。

5月10日 栄川中学の生徒が高天神城跡で巣箱掛け
掛けられた巣箱は32個。130人の生徒達が野鳥の巣にしてもらおうと工夫を重ねて制作した。

5月11日 市議会に山崎巌議長が再選される

5月11日 市庁舎建設委員会が設置される

5月14日 新駅の利用者予測発表で1日7,600人
新幹線静岡駅や浜松駅の利用客の内掛川駅に振り替わる移転で4,500人以上、車などの交通機関からの移転が約1,800人、新たな需要が1,000人以上として、1日の乗降客を平均7,600人と予想した。

5月14日 領家のガソリンスタンドで54万円が盗難

5月18日 舞台劇「走れメロス」上演される
主催は掛川子ども劇場で、今回で2回目の例会。会場は生涯学習センター。

5月20日 曽我小学校周辺で野鳥観察会開かれる

5月20日 市内ボーイスカウトが新病院で記念植樹を行う

5月20・21日 初公開の出土品を中心に「掛川考古展」開催
高田、成滝、各和の遺跡で出土した物や県文化財指定宇洞ヶ谷横穴墳の出土品約60点を展示。

5月21日 ナゾの気球が大和田の民家でも見つかる
飛来するナゾの気球。大和田の気球の番号は3484で、発信器も付いていた。

5月22日 登校児童の交通整理中の主婦、はねられ重体
中央二丁目交差点で交通整理をしていた主婦が車に接触し突っ込んだバイクにはねられて重傷。

5月22日 大井川鉄道のバスが3路線の運休を申し入れ
昭和60年(1985年)3月に運休になるのは掛川線(金谷駅〜掛川駅)、掛川東山線(掛川駅〜東山)、粟本線(掛川駅〜倉真積水団地)で、関係地元の3,025世帯との打ち合わせに入った。

5月25日 ビデオデッキを盗んだ男逮捕される
昨年9月9日にユニーの家電売り場からホームビデオ一台を盗み、その足で質店で現金化したため。

5月26日 旧市立総合病院の本館が取り壊される

5月26日 原里の加茂菖蒲園が一般開園

1984年 6月のできごと
6月1日 学習書「掛川の葛布」が発刊される
社会科の生きた教材に地域に伝わる葛布をとりあげ、小笠社会科サークルがまとめたもの。研究、学習書、資料篇の三部構成になっている。B4版117頁。

6月3日 児童の描いた「時の記念日ポスター」展開催
連雀や中町の商店街の街頭に市内の小中学生の力作66点が展示された。

6月3日 城内で車上狙いの住所不定の男逮捕される

6月2・3日 掛川西高の文化祭「葛城祭」が開かれる

6月5日 先輩市民センターが前年の活動状況を報告
まとめによると、昨年は758件の仕事を受付け、2770万円の収入があった。会員は161人で、営繕や緑化美化、清掃整理、家庭など4っの班に分かれて活動している。

6月7日 市議会全員協議会が新駅用地先行取得を了承
新駅用地の先行取得は市民の寄付金を財源に当て込んだもの。周辺整備もあわせ20億円が必要。

6月8日 市民会議が寄付集めの募金委員会設置を決定
今年中に20億円を目標に募金活動を展開。強制や区・町内会が直接集金しないことを確認し合う。

6月9日 自転車の安全な乗り方コンテストが開催される
掛川地区大会が城北小学校で行われ、市内や大東町、大須賀町の14の小学校から1チーム4人編成で24チームが出場。桜木小学校のAチームが団体で2位にはいった。

6月10日 掛川城御殿で伝統の太鼓打ち鳴らし行事
江戸時代に藩士の登下城を知らせた太鼓の打ち鳴らしを昨年から時の記念日に復活させたもの。

6月11日 区長会連合会の理事長に募金運動協力の要請
市長は地区ごとの説明会開催のお膳立てと募金に積極的に協力す推進委員の推薦を求め、山崎市議会議長は区長会は末端まで浸透する組織なので募金推進の一番中心になってもらいたいと協力を要請。

6月12日 市議会で寄付をあてこみ用地取得費を計上
特別会計補正予算は新駅用地買収財源を全て市民の寄付に頼る異例の編成で13億5千万円が計上。

6月12日 市民のアイデアを生かした「瓦橋」が完成
欄干の親柱4カ所に「獅子頭」の石像が乗ったもの。「花籠」のレリーフも中央2カ所にあり、足元を照らす蛍光灯は高校生のアイデアで取り付けられた。総工費8,500万円で市の負担は6,200万円。

6月14日 「ふるさとの歴史を訪ねて」発刊される
市商工労働課と掛川歴史教室がまとめたもので、A6版24頁の観光用のパンフレット。

6月16日 学校などに一年分のお茶をプレゼント
掛川茶振興協会は、市内の学校など51の施設に、約1万6千人分のお茶2,750キロを贈った。

6月17日 父の日に掛川バラ会が薔薇の花をプレゼント
市内のバラ生産農家で組織している掛川バラ会が、公立幼稚園児1,176人に一束ずつ贈呈した。

6月17日 市民会議で隣組単位の推進委員選任を決定
135ある区について1,500余りの隣組単位で募金推進委員1〜2名を選任し、各家庭に寄付の予約の取りまとめを行い、区長を通して推進本部に報告する方針を決めた。目安は市民1口1万円で、一戸あたり10万円を目標としている。

6月19日 ユージン市から交流学生22名が掛川入り

6月19日 市民の会が市議会に署名添え請願書を提出
新幹線新駅の押しつけ寄付と超過課税に反対する市民の会が、今月16日から始めた1,064名の署名を添えて請願書を出した。

6月21日 市議会賛成多数で用地取得予算案を可決
前々日、市民の会が提出した請願については継続審議になった。

6月21日 田川自治相が掛川新駅問題で見解発表
「自治体の寄付行為という事実があるかどうか早速調査したい。地元が費用を負担することは、地方財政法上好ましくない。」という考えを明らかにした。

6月23日 暴走族のメンバー3名が道交法違反で逮捕

6月25日 自治省が掛川市から新駅寄付集めに関する事情聴取
「強制的な割り当て寄付(1戸10万円)は地方財政法に抵触する」と自治省が釘を刺した。

6月26日 市は募金が足りなければ他財源からと発表
自治省から募金計画の変更を示唆されたため、割り当てから任意にすると目標額に達しないことも予想されるので。不足分は他財源から調達したいとした。

6月28日 つま恋ガス爆発で関係者7人が逮捕される
昨年11月22日につま恋でプロパンガスが爆発し死者14人、負傷者27人を出した事故で、つま恋側の安全管理に重大な過失があったとして業務上過失致死傷の疑いで関係者が逮捕された。

1984年 7月のできごと
7月1日 掛川郵便協力会が「ふるさと便」始める
葛布や葛湯を郵便局が窓口となって全国に通信販売を開始。

7月1日 市民の会が発足総会を開き押しつけ寄付反対運動を展開
新幹線駅の押しつけ寄付と超過課税に反対する市民の会では今後の運動として署名を推進すると共に「押しつけ寄付お断り」のハガキとワッペンで反対の意思表示を行い、地区住民の会を組織して、強制募金に監視の目を光らせることを決めた。

7月4日 大日本報徳社が伝記「二宮金次郎」を再版
勤労や節約、積善など二宮尊徳が実践した報徳の精神を現代の青少年にくみ取ってもらおうと、初版から31年振りに再版された。

7月5日 農業振興地域整備促進協議会が発足

7月5日 薗ヶ谷でトラックにひかれ老女が即死

7月6日 動労新幹線地方本部らが新駅推進に協力

7月9日 新駅の寄付問題で県が市を指導する考え
地方財政法に市が違反しないように市から寄付集めの詳細を報告させ指導するというもの。

7月9日 日坂のホテル進出計画に地域住民が猛反対
ビジネスホテルは小夜の中山の久延寺につながる国一沿いに予定され建築確認申請も県に出された。地元では「カーホテルに類似した施設として利用されるもので、青少年の健全育成、環境浄化モデル地区にふさわしくない。史跡公園構想にもなじまない。」とし約800人の署名を添えて反対運動を展開。

7月10日 市が近隣14市町に新駅誘致の協力を要請
会議が開かれ、誘致促進に協力する合意は得られたが、40億円の負担金問題は持ち越された。

7月12日 廃止が決まった二俣線存続に具体策なく協議会が総会
二俣線をレールとして残す可能性を探るということで、二俣線存続沿線市町村対策協議会開催。

7月13日 市民の会が寄付金問題で市民会議に公開質問状
3,000余名の署名を背景に、寄付強制問題やその方法の問題を問いただし回答を求めた。

7月17日 原川でトラックがひき逃げ老女がはねられ即死
バスを降りて国一を横断しようとしてトラックにはねられた。

7月19日 中東遠地方で初のカード式公衆電話が設置される
掛川駅前と電報電話局前の二カ所に設置された。

7月20日 農村環境改善グループが葛布づくりに挑戦
葛布の原料となる「葛お」づくりをはじめた。12月頃には手織機で葛布製品に仕上げる予定。

7月20日 茶手もみ保存会が手もみ技術の講習会開催

7月20日 市民の会へ市民会議が回答書を提出
寄付金強制問題に対しては「割り当て的なことはしない。十分な話し合いと納得した上でご協力をお願いする。」「寄付金予約の強制はしない。」と回答。「町内会や隣組単位の役員を利用するのか。」に関しては「区長会が市民会議の主要構成員だから自発的にご協力をお願いしてる。」と回答した。

7月23日 商工会議所が新駅募金運動を積極的に推進
会員に対し「率先して寄付を」と訴え「こだま預金」を寄付金に切り替える推進運動を展開。

7月27日 東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会開催
県文化財団の設立と市政施行30周年を記念して生涯学習センターで演奏会が開かれた。

7月28日 磐田の会社員が東高ソフト部室に深夜侵入

7月28日 大鉄バス路線廃止問題の調査結果が発表される
路線廃止の場合には、子ども達の通学対策を市と地元で確立することを望む意見が半数以上。
1984年 8月のできごと
8月1日 新庁舎建設特別委員会が新駅負担問題を優先する
昭和64年(1989年)を目標に市庁舎の建設を計画し2年前から改築基金の積み立てを開始し今年度末には5億8千万円になる。この基金を新駅設置の財源に充てたいと示唆。

8月2日 福祉センターで高校生が初のワークキャンプ
東高をはじめとする市周辺の高校生22人が2泊3日で参加。車椅子利用者や目の不自由なひとたちにとって掛川の街が住みやすいかを調べた。

8月3日 市民の会が自治省で財政局長と会見
市民会議の20億円募金が地方財政法に触れ違法性が高いとして自治省の指導を求めた。

8月4日 掛西高で英会話の地域開放講座開講
英語演習室で行われ、参加者は19才〜58才の44名。

8月5日 東高で音楽部が第8回の定期演奏会開催

8月7日 掛工で中学生の一日体験入学が行われる
県内各地から集まった519人の中学3年生が校内を見学した。

8月9日 暴走族グループ「虫の息」の36名が書類送検される

8月10日 中遠地区イチゴ研究大会が開催される

8月11日 農協本所で夏休み親子の集い開催
今年は魚の手づかみに人気が集まった。

8月11・12日 掛川納涼まつりが開催される
2日間にかけて盆踊り大会や仮装大会が開催され夜店なども出店。街中は夜まで賑わった。

8月18日 掛川小笠合唱祭が開催される
掛川合唱連盟主催で生涯学習センターにて合唱祭が行われた。

8月20日 市内初の浪曲クラブが誕生
女性3名を含む60〜70代の27名の会員で組織され発足した。初代会長は片桐捨松さん。

8月21日 市長が任期中の給与を50%カット表明
市民募金への起爆剤効果を狙い自らの姿勢を示す必要があるとして表明。市長の月給与64万円。

8月22日 夏休み親子工作教室が開かれる
生涯学習センターで小学生と母親40名が参加し、気圧計づくりに取り組んだ。

8月24日 市民会議が9月末に募金本部設置を決定
募金本部設置と隣組単位で募金推進委員を選任することを決定した。

8月25日 連合婦人会の婦人会議が開催される
生涯学習センターでゴミ問題や青少年健全育成に関することを主な議題として話し合われた。

8月25日 伊達方で自転車の老人が農道から転落死

8月27日 軽油先物取引で市内の主婦6人が賠償訴訟を起こす
詐欺まがいの商法で約6千万円をだまし取られたとして静岡市にある貿易会社などを訴えた。

8月27日 市議会が新駅実現のため議員報酬削減を協議
親和会(自民19人)が意向を示したが、市民グラブ(社会・公明・民社・無所属の6人)は「報酬カットが宣伝的政治的に使われ、その妥当性に疑問がある」と難色を示し、共産2人は「議員活動を規制するもので全国的に見ても20%カットは例がない。市長の50%カット案にも反対だ」と表明。

8月28日 劇団民芸「セールスマンの死」を公演
掛川演劇鑑賞会が主催し生涯学習センターで公演された。

8月29日 掛川子ども劇場が人形劇「おやゆび姫」を開催

8月31日 市教育委員会が旧職業訓練校に引っ越し
業務開始は9月1日より。旧訓練校の改修費は約1千万円。
1984年 9月のできごと
9月2日 東高吹奏楽部の定期演奏会が開かれる
会場は生涯学習センター。

9月3日 大鉄バス路線の掛川線は廃止の方向で決定
掛川線は金谷駅から掛川駅間の路線。市は代替えのスクールバスを運行することになった。

9月3・4日 居尻キャンプ場で林業青年の集い
今年発足した中遠地区林業研究会が主催し、約50人が参加。

9月7日 例年より10日前後遅れて栗の収穫が始まる

9月9日 健康まつりが生涯学習センターで開催
3,000人を越す市民が集まり。健康作りに関連した多彩な催しに参加した。。

9月10日 連雀で当て逃げ男が上内田で正面衝突双方重傷

9月11日 日坂と東山地区に地元半額負担で水道改善
冬場の水不足に悩まされている日坂・東山地区で簡易水道改良工事が実施されることに決まった。総事業費1億7,250万円で地元負担が8,550万円。

9月13日 市議会九月定例会で新幹線問題に質問集中

9月13日 中遠地区の四消防本部が救急総合訓練を行う
救急、救助活動の広域的な対応をの合同訓練。磐田。袋井。小笠。掛川の各消防本部が参加。

9月14日 掛川茶品評会で山東茶業組合が深蒸しで一位
煎茶では東山口茶園組合が一位を獲得。

9月14・15日 日坂八幡宮の秋祭り開かれる
毎年市内で秋祭りが一番最初に行われ、今年は東山口からも11台の屋台が参加した。

9月15日 大池で老女が自宅の庭で転倒し死亡

9月16日 細谷の無職の男が盗んだ保険証で借金詐欺

9月16日 掛川西高吹奏楽部の定期演奏会が生涯学習センターで開催される

9月18日 成滝のパチンコ店駐車場で40万円盗まれる

9月19日 新駅用地の個別買収交渉が進む地権者59人・建物40棟

9月20日 富部の県道で車が追突バイクの老人が溝に落ち死亡

9月22日 城北小の児童役員がききょう荘を訪問
39人の生徒が紙芝居や歌で、老人達の目や耳を楽しませた。

9月27日 市畜産共進会が西南郷の公園で開催される
畜産農家が自慢の牛や豚を出場させ、体型や肉付きなどを競った。
1984年 10月のできごと
10月1日 日坂地区スクールバスが運行開始
定期の路線バスが間引き運転になっっため、スクールバスが朝2本と夕方4本が運行される。

10月1日 生涯学習市民総代会地区集会が始まる
市政に市民の声を反映させる対話集会。今年で6回目で小学校区単位16会場で行われる。

10月3日 上内田で除草剤のみ母68才と息子38才が心中図る

10月3日 県落葉果樹振興協会のクリ品評会が開かれる

10月4日 仁藤で自転車同士が衝突し老女が死亡

10月7日 第28回ポプコンつま恋本選会が開催される

10月7〜13日 掛工の三原さんが並木画廊で個展開催

10月8〜10日 39町が参加し掛川祭りが開催される

10月13日 使用済み乾電池7万2千個の不燃ゴミ混入実態を調査

10月15日 倉真財産区が県下初、育樹活動で農林水産大臣賞

10月16日 原野谷中の生徒255人が二俣線を利用し遠足

10月17日 車を盗み乗り回していた少年3人が逮捕される

10月18日 国鉄が市へ新幹線新駅の設置条件5項目を提示
(1)工事費全額を地元負担(2)必要な用地は無償譲渡する(3)広場や道路は地元で整備する(4)用地の提供、工事費負担にかかわる諸問題は地元の責任で解決する(5)国鉄の諸施策につて積極的に協力する。工事費118億円(土地買収費等含まず)。利用人数は1日6,500人。収支係数は92と予想。

10月19日 公衆電話対応全国コンクールで商店主優勝
新町の化粧品店店主の池ヶ谷さんが、電話対応サービスコンクール全国大会で最優秀賞を受賞。

10月19日 劇団NLT「世の中みんなテスト病」を公演

10月22日 市民推薦の本百選がまとまる

10月22日 新駅開業昭和62年(1987年)中、工事着工は来年4月と国鉄側

10月23日 いこいの広場で市ゲートボール大会開催

10月24日 八坂のドライブインで仮眠中の車泥棒を逮捕

10月24日 粟元地区を県が福祉実践推進モデル地区に選ぶ

10月25日 大池で10社参加の掛川工業団地の起工式が行われる

10月26日 廃線が決まった二俣線に県知事や国会議員、各首長らが試乗

10月27日 原谷小まつりで児童が米作りの歴史劇を上演

10月28日 県高校写真コンクールで東高の進士さんが入選

10月30日 商工会議所が9億円の募金運動推進を決定
会員に対しランク別に期待額として割り当てた物で、1会員あたり8,500万円〜10万円とした。

10月31日 市と小笠郡の5町が新駅建設費問題を協議
周辺市町村で40億円の資金調達をしたいとする掛川市に対し小笠5町は負担決意を先送りした。

1984年 11月のできごと
11月1日 市役所に新幹線対策室を設置

11月1日 市荒茶品評会で東山第一製茶農協が最優秀賞を受賞

11月2日 県花の展覧会バラの部で吉岡の山崎さんが入賞

11月2日 新駅メリットで掛川周辺地域観光ビジョン懇話会が発足

11月2〜4日 市民文化祭が生涯学習センターで開かれる

11月5日 上内田で小学校運動場横の民家が全焼

11月5日 東遠青果流通センターまつりで3千人来場

11月7日 1市7町、東遠フォレストタウン構想推進調査委員会が発足
「山村と都市を有機的に結び付け、森林資源を生かした新しい町づくりを」と林野庁が実施する。

11月9日 二俣線存続は民営でも年1億〜3.6億円の赤字と調査発表

11月9日 南西郷で民家のごみ焼きの火が裏山に延焼

11月10・11日 掛工文化祭が「大輪」をテーマに開催

11月10日 小笠教職員美術展が生涯学習センターで開かれる

11月10日 市民会議が募金アンケートの実施を決める

11月11日 中国西安市雑伎芸術団が生涯学習センターで公演

11月12日 掛川ソフトボール協会が創立25周年記念誌「熱球」発刊

11月13日 市社会福祉大会が生涯学習センターで開かれる

11月15日 駅荷物取扱を来年3月15日で廃止を発表

11月15日 新駅設置の受諾を来月にずれ込むと市が表明した

11月16日 小笠5町が新駅の20億円負担は困難との表明
小笠5町が県に新駅設置に対する負担問題で指導を要望。山本知事は「県や周辺自治体が協力できる態勢を掛川市が整えるのが先決。積立てなどの準備もせず他力本願では許されない」と不満を表明「県としては従来のルールがあり掛川新駅に限って特別な助成措置は取る事が出来ない」と強調。

11月17日 映画「パパママバイバイ」が上映される
掛川親と子のよい映画を観る会の主催で掛川生涯学習センターで行われる。