掛川の1983年をふりかえって…今年の主な事件、できごと。
78%KAKEGAWA Vol.45 1983年12月号掲載
1983年もあとわずか。1年を振り返ってみると、今年も本当にいろんなことがありました。中部日本海地震、三宅島火山爆発、ロッキード事件等々。国内では、殺人、自殺、校内暴力も非常に多い年でした。
掛川でも1年間の新聞記事を拾ってみたら、こんなにもいろんなことがありました。もちろんホットな話題もあります。行く年を振り返り、来る年に期待をかけてみたいと思います。それではみなさん、よいお年をお迎えください。
(月別の女性はその月に表紙を飾った読者モデルの方々です。皆様どうもありがとうございました。)
1983年 1月のできごと
1月3日 上張でひき逃げ事件発生
午後10時35分頃、市内上張の県道で、浜松市の男性が、黒っぽいフェアレディにはねられ左足打撲の怪我をした。運転していた男は謝ったが、そのまま走り去った。

1月4日 駅前通りで、出初め式のはしご乗り披露
市の消防出初め式が城北小学校で行われた。20台の消防車と500人の消防団員が駅前通りまで進行し、掛川小笠若とび会によるはしご乗りの妙技が披露された。

1月5日 並木画廊で二起会の新春六人展開かれる
県の西部地区から中部地区に在住する二紀会のメンバー6人による展覧会で、西町の並木画廊での展覧会が全員初めての顔合わせとなる。

1月9日 徳川三代将軍家光霊廟が一般公開
県指定文化財の龍華院家光霊廟がNHKドラマ「徳川家康」にちなんで一般公開。家光の位牌や天井画などや市指定文化財の徳川歴代将軍画像などが公開された。

1月11日 市消防署が小回りのきく水槽車を購入
この水槽車は10トンの水を蓄えることができる。水利の悪い地域での消火活動や、災害時の給水活動に威力を発揮する予定。購入金額は1,548万円。

1月11日 新幹線掛川駅用地の測量開始を了承
測量地は下り線下俣から緑ヶ丘2丁目までの2.7キロメートル間。新幹線側道から20〜30メートルの幅を測量し、260万円の予算で測量図面を作るというもの。

1月13日 自家菜園野菜を使った料理コンクール
小笠地区内から17の農村生活改善グループから、主婦50人が参加して、同じ食材をもとにして料理の腕を競い合った。

1月15日 新幹線がいたずらで徐行したり止まったり
市内下俣で午後1時49分、非常用列車防護スイッチがいたずらのため作動。通過中の新幹線が上下線共に停車した。

1月15日 百人一首初心者のつどい開かれる
「掛川かるた愛好会」の主催により城北町公民館で開かれた。「百人一首初心者のつどい」は毎年行われているもので今年は小学2年生からお年寄りまで50名が参加して楽しんだ。

1月15日・16日 小鷹町や大池で3件の盗難事件発生
15日深夜から16日未明にかけて、菓子店や洋品店で現金32万4千円が盗まれた。

1月16日 伊達方の農業用水路で流され母娘が水死
昼頃、椿の実を取りに行った母親と2人の子どもの内、次女が用水路に転落。助けようとした母親が流され、長女も足を滑らせ転落。母親と次女が下流に流され死亡、長女は救助された。転落防止設備は無かった。

1月17日 黒煙を上げて薗ヶ谷の熱処理工場が全焼
午後4時30分頃出火。このため近くの国道一号線は上下2キロに渡って渋滞。掛川市には化学消防車がないため袋井市に出動を要請したため消火活動に手間取り約1時間後に鎮火。

1月20日 成滝に東遠青果流通センターが完成
県内では初めての公設民営方式の青果市場で、東遠地方の流通拠点として営業を開始。建築総工費は4億5千万円。

1月20日 飲食店で暴れた暴力団幹部が逮捕される
昨年12月11日の深夜、駅前通りの飲食店で店主を殴り店内の食器を壊したため、今日逮捕された。

1月20日 中国民族音楽団が東中で交歓演奏会を開く
掛川市日中友好協会が計画し、東中学生徒が琴や合唱、吹奏楽を披露。中国側は胡弓(こきゅう)や古琴(こきん)を演奏した。

1月21日 女性へのいやがらせ注意されて殴る蹴る
午前零時過ぎ、酒に酔った男がタクシー待ちの女性にいやがらせをした。それを見て注意した男性3人に、殴る蹴るの乱暴をはたらき現行犯で逮捕された。

1月21日 市農協のイチゴ品評会優等に上内田の農家
市内の150戸のイチゴ生産農家の中から、審査の結果、優等に上内田の山崎さんが選ばれた。

1月27日 下俣の東名高速上り線で事故、二人死傷
小笠パーキングエリアの減速車線で名古屋市の男性の運転するトラックが駐車中の大型トラックに追突。追突した運転手は即死、追突された運転手は打撲傷を負った。

1月31日 大型トラック運転手をひき逃げで逮捕
午前11時50分頃、細田の国道一号線でトラックに追突し中破させ運転していた男性に1ヶ月の怪我を負わせ逃走。榛原郡金谷町で逮捕される。

1月号表紙読者モデル
荒波住子さん
1983年 2月のできごと
2月2日 東山地区の茶業史が発刊される
全国茶品評会で2回農林水産大臣賞を受けている粟が岳周辺の東山地区の明治初期から現在に至る茶業の歩みをまとめたもので、編集2年目にして発刊。

2月5日・6日 掛川市青年祭が文化センターで開催される
掛川市青年団体連絡協議会の主催で11回目。12の青年団による演劇や意見発表などが行われた。

2月7日 掛川市消防本部が昨年一年間のまとめ発表
市内で発生した火災は47件、焼死者3名、怪我6名。救急出動は1,029件だった。

2月10日 農協スーパーで百万円入りのバックが盗難
初馬の主婦がスーパー店内の整理台の上に100万円入りのバックを置き忘れ、気がつきすぐに戻ったが既に持ち去られていた。

2月12日 駐日オランダ大使がヘンミイ氏の墓参り
仁藤の天然寺境内にある江戸時代末期に来日し、病気で掛川宿で倒れ死亡した通商使節員ケイズベルト・ヘンミイ氏の墓に、駐日大使の一家が墓参りした。大使が訪れたのは大正14年以来。

2月16日 駅前通りで街路樹の植栽がはじまる
落葉樹のケヤキ、ヤマモミジ、コブシ、ハンノキ。常緑広葉樹のクスノキ、シラガシの計51本と、常緑低木のサツキ1,211本。

2月17日 国道一号線沿いで連続給油所荒し。同一犯か?
16日午後7時30分から17日午前7時30分の間に、成滝、大池、細田のガソリンスタンド3カ所で、事務所などが荒らされ現金などが盗まれた。

2月20日 市役所駐車場で子ども雪祭りが開かれる
御殿場からダンプカー10台分の雪を運んで雪山を作り、子ども達に雪ぞりや雪あそびの楽しさをプレゼント。青年会議所の主催で、今年は延べ5,000人の人達で賑わった。

2月25日〜28日 幼小中合同美術展が開催される
文化センターに展示された作品は、版画やポスターなど約900点あまり。市内の14の公立幼稚園と22の小中学校から選ばれた優秀作品が展示された。
2月号表紙読者モデル
市川あかねさん
1983年 3月のできごと
3月1日 市が遠距離通学者のバス代を全額負担へ
新年度から路線バス等を利用している通学生徒の定期代を市が全額負担する。小学生は4キロ以上、中学生は6キロ以上の通学者が対象となる。

3月1日 新幹線掛川駅設置署名は18才以上で67%が署名
新幹線の新駅設置に賛成署名をしたのは32,760人。97億円の工事費は地元負担になる。

3月2日 伊達方で乗用車が電柱に衝突、千軒が停電
逆川の男性が運転する乗用車が、速度を出しすぎスリップして電柱に衝突。架線がショートし、近所の約千軒の家が停電した。

3月5日 桜ヶ丘中学校で事務所の金庫から37万円盗まれる
金庫はカギが掛かっておらず、生徒から集めたPTA会費や給食費などの約37万円が入れてあった。

3月13日 掛川東校の東遠地方唯一の定時制が消える
最後の卒業生は4名。開設以来34年間に東校定時制から887名が巣立っていった。

3月14日 学校荒しの失業中の兄弟が窃盗未遂で逮捕
1月28日深夜、掛川西高の職員室に忍び込んだ2人は、警報装置が作動し警官が駆けつけたために、2台の自転車を放置して逃走。後日の調査で逮捕された。

3月19日 原野谷川にかかる原谷大橋が完成
この大橋は、全長127.5メートル、車道幅7.5メートル、歩道幅左右各2メートル。旧原谷橋は昭和6年に建設された。

3月24日 中央小学校に体育館とクラブハウスが完成
地域住民が集まれるようにと設置されたセンターで、小学校に併設される形で整備が進められ、中央小学校で3校目。クラブハウス内には、講習室、会議室、40畳の和室、シャワー室などが備えられている。今後2年間で市内の全小学校に配置される予定。

3月30日 居尻地区の市有林植林20周年で市民の森に
昭和36年に国有林の払い下げを受けた森林で、黒俣と居尻にまたがる50ヘクタールの中に、昭和37年から39年に植樹したヒノキ14万6千本、杉5万8千本、黒松1万5千6百本が育つ。今後5カ年計画で遊歩道などをつくり「市民の森」とする予定。

3月31日 日坂の国道一号線でトラックが5tの積み荷を落とす
落ちた積荷は下水工事用のコンクリートボックス。この事故のために国道1号線の上下線が約2時間にわたり渋滞した。

3月号表紙読者モデル
石田恵美さん
1983年 4月のできごと
4月1日 市内の公立幼稚園保育料が20%値上げ
今まで月額5千円だった保育料金が6千円に値上げされた。

4月3日 行方不明の81才の女性が沢で救助される
日坂の七ツ釜に出かけたまま1日から行方がわからなくなっていた島田市の老女が沢に転落してうずくまっているところを発見され救助された。

4月3日 第6回掛川茶まつり開催
新茶の季節を前に、掛川茶を宣伝しようと掛川茶振興協会が主催したもの。今年で6回目。ミス掛川茶も市民の中から選ばれ、掛川茶の宣伝にこの一年間活躍する。

4月5日 上内田にお茶のPRセンターが完成
佐々木製茶が建設したセンターは、お茶の出来るまでの製造工程がよく理解できる見学コース式になっており、茶摘み体験やお茶の無料提供サービスも行われる。

4月10日 県議選で自民党の戸塚宏氏が連続三期当選
得票数は21,276票、対する共産党の杉山謙司氏は3,833票。投票率は54.5%。

4月15日 佐夜鹿地区で今年も市内で一番早く田植え
この地区の水田は谷間に点在し、自家米の農家約10戸が20日までに田植えを終えた。

4月19日 五明の農家天井裏に巨大なスズメバチの巣
このスズメバチの巣は、直径90センチ、周囲2メートル80センチという巨大なもの。ハチがいなくなった今月初めに天井を外して取り出した。

4月20日 市立図書館にやっと閲覧室が設置される
東遠地区センター二階にある市立図書館の三階にあった集会室を改装して閲覧室としたもの。

4月24日 市議選終わり27人の新議員が選出
新議員は、再選された現職が23人、新人3人、元1人で、勢力分野は保守系19人、革新系7人、無所属1人で改選前と同じ。

4月27日 西山口小学校に5カ所目の地区学習センター完成
完成した学習センターには、16畳の和室2部屋と30名収容の会議室が設けられている。

4月27日 八坂で天ぷら油に火が入り住宅が全焼
午後1時40分頃、八坂の住宅の台所から出火、住宅一棟92平方メートルを全焼した。

4月29日 十九首地区に屋台小屋併設の公民館が完成
鉄骨造りの二階建て延べ300平方メートル。ホールと3っの和室と料理室が設けられている。
4月号表紙読者モデル
板倉夕子さん
1983年 5月のできごと
5月3日 農業に理解と関心をと子ども農業体験学習会
市内の小学4年生から6年生の生徒80人が、掛川の主要産業であるお茶の生産工場やバラ園を見学したり、茶畑で茶摘みを行ったりした。

5月7日 遺跡分布調査報告書「掛川市遺跡地図」を発刊
市内の遺跡903カ所がかくにんされ地図に記されており、既刊の地名表と照合すれば、どんな時代のどのような遺跡かが直ぐに解る。埋蔵文化財の保存や発見などの基礎資料で、土地開発で消えてしまう遺跡の保存調整に役立てることにしている。

5月7日・8日 龍華院で風の旅団テント公演
日本各地を回る「風の旅団」は、掛川が旗揚げ公演となる、桜井大造演出による「東京マルトゥギ魔弾の射手」を披露。

5月10日 渓流釣りの会社員本川根で水死体で発見
発見されたのは上西郷の会社員で、7日朝から出かけたまま行方不明になっていた。

5月13日〜15日 中国から農村都市建設の視察団が訪問
長崎で開かれた日中経済知識交流会で「掛川市は農村と都市の結合がバランスを持って進められている」と紹介されたため、中国の視察団が掛川入りした。

5月15日 つま恋で第25回ポプコン本選会が開催
グランプリには、愛知県名古屋市の高校3年生壁沢麿香さんの作詞作曲による「冬の華」と、福岡県の小森由実さん作詞作曲の「フォリーナ」が選ばれた。

5月20日 研屋町で住宅火災
午前1時50分頃、木造2階建て住宅の2階6畳間附近から出火。2階部分30平方メートルを焼いた。

5月20日 生涯学習センターで市民総代中央集会が開催
ほぼ完成した北池にある生涯学習センターで、こけら落としを兼ねて行われた。市内136区の区長ら地区役員に市長や市幹部が市政基本方針や課題の説明報告を行った。

5月28日 市内初の農村婦人の家が逆川に完成
農村地域のコミュニケーション活動の推進を図る目的で建設されたもの。鉄骨造り平屋建て約250平方メートル。トレーニング室や農産加工室、図書室や学習室があり、自家製みその製造の機器や大型洗濯機などが設備されている。
5月号表紙読者モデル
黒田閑子さん
1983年 6月のできごと
6月4日 市内全学校に一年分のお茶をプレゼント
掛川茶振興協会が市内の幼稚園や保育園、小中高の学校の生徒・児童16,500にんが一年間に飲むお茶を進呈した。

6月4日・5日 掛川西高の葛城祭開催される
今年は「葛城の明日へ」というテーマで、各クラブの展示や発表が行われた。

6月5日 東高「はばたく会」がボランティア賞を受賞
東高の衛生看護科の生徒で結成されているこの会は、昭和41年の設立。毎日曜の東遠学園の訪問や、身障者スポーツ大会やチャリティバザーの手伝いなど、長年に及ぶ活動が認められ、国際的な婦人奉仕団体のソロプチミスト日本財団から青少年ボランティア賞を贈られた。

6月7日 生涯学習センター内のギャラリーが完成
1階のギャラリーは貸展示場になっていて190平方メートル、2階のギャラリーは常設展示用で140平方メートルの広さ。初めて公開展示されたのは、東京に住む鈴木始一さんが掛川市に寄贈した横山大観などの日本画を中心とした44作品。

6月10日 時の記念日に掛川城御殿の大太鼓が鳴る
掛川市時計組合が市に協力して貰い12年振りに御殿の大太鼓を打ち鳴らしが復活。

6月11日 小中学校でプール病流行、患者190人
先月末から流行性角結膜炎が中学生から流行し始め、小学生や幼稚園にも広まった。

6月14日 女性郷土史愛好家「掛川私考」を自費出版
西町の市村昭子さんが出版したもの。市内の寺院や史跡、掛川藩ゆかりの地を訪ね、郷土史を調べ上げて一冊の本にまとまたもの。千部印刷され一冊千円で市内書店で販売。

6月20日 ユージン市の中高生がミニ留学
友好都市であるユージン市から来た一行は12名で、市内の中高生の家庭に分宿し、15日間滞在する。この間に市内の学校で授業を受けたり、工場見学や京都奈良見学も行われる。

6月22日 城西で70万円入りバックが盗難
美容院の休憩室から材料費として用意した70万円を入れたバックが盗まれた。店に出ていた間に裏口から忍び込んだらしい。

6月26日 県民合唱祭が学習センターホールで開催
県合唱連盟の主催で、幼稚園児から学生、社会人ママさんコーラスなど33団体が出演し、日頃の練習生かを発表した。

6月28日 掛川小笠地方の茶業史が発刊される
明治2年の牧之原開拓から約百年の小笠茶の歩みを2年がかりでまとめたもの。A5版580ページで1,200部発刊。1冊3,000円で販売。発行は小笠地区茶業委員会。

6月30日 ひき逃げ少年逮捕
午前8時頃、南西郷の交差点で少年の運転する車が、自転車で横断中の老人をはね逃走した。附近の会社の駐車場で少年の車を発見、緊急逮捕された。
6月号表紙読者モデル
榛葉愛子さん
1983年 7月のできごと
7月3日 生涯学習センターの愛称は「ユーミー北池」
掛川青年会議所が一般公募したマスコットネームが下垂木の木村みつ子さんの作品が先出された。その意味は「あなたも私も(ユー・アンド・ミー)誘い合って行きましょう。北池の跡地に出来たセンターに」を略したものだそうです

7月5日 上内田小学校に体育館が完成し運動場も拡張
講堂と兼用の体育館は700平方メートルの平屋建て。同時に校舎東側の山を崩し7,700平方メートルを造成し運動場の拡張工事も行われた。

7月7日 領家で飲食店経営者の老女殺される
自宅庭の軒先で仰向けに倒れて死んでいるのを、近くの会社事務員が発見。掛川警察署では殺人事件とみて捜査本部を設置。

7月8日 生涯学習センターの落成記念式行われる
生涯学習センターは鉄筋一部二階建て延べ床面積6,800平方メートル、総事業費23億5千万円。

7月8日〜10日 生涯学習センター開館記念でテーマなしの多彩な行事
文化の集いとして落語が9日に行われ、10日には歌謡コンサート、その間に商工祭りが広場で行われ、和室では茶会、屋外ではモデル撮影会、また、5日に行われなければならなかった考古の日が考古展としてこの期間に展示されたりした。また、青年や婦人団体も展示やチャリティバザーなどを行い、館内外は熱気ムンムン!

7月12日 中央小学校が開校20周年記念夏祭り開く
児童達は法被姿で参加し、1年生は「みこし」2年生は「花電車」3〜6年生は「山車」を暮らすごとに制作、全員で校庭を一周した。

7月17日 掛川青年会議所が電話一日相談を開設
5本の電話と7人の相談員が待機していたが、相談件数は子育てと進学についての2件に留まった。

7月17日 掛川演劇鑑賞会が発足、設立総会開催
よい演劇を住み慣れた街で多くの仲間と鑑賞しようと、初馬の小野田道弘さんや葛川の萩原さんらが中心となり、千人の会員獲得を目標に発足。

7月18日 市内ママさんバレーがいよいよ本格的に
市内では小学校区単位にママさんバレーチームが結成されているが、現在のチーム数は小学校の数16校を上回る23チームで、約300人がチームに加わっている。「同じ練習をするにも刺激があった方が励みになる。」との声が高まり、本年度より4部に分けてのリーグ戦が採用され、18日夜に開幕試合が行われた。

7月19日 小鷹町の主婦、病気を苦に鉄道自殺
国鉄東海道線の新町踏切で、中年の女性が普通電車に轢かれて即死した。

7月19日 預金通帳と印鑑を盗んだ男逮捕される
9日朝、千羽の会社員宅で通帳と印鑑が盗まれ、同日市内の銀行で現金4万円を下ろした男が、友人が盗んだようにみせかけ、通帳等を返したまま行方をくらましていたが、19日逮捕された。

7月20日 掛川商工会議所創立30周年記念で「地域交通問題シンポジウム」
交通問題とはいえ、新幹線問題に議論が集中。市側からは地元負担の協力を市民に呼びかけた。

7月20日 駅南第四回保留地分譲の申込み殺到
駅南土地区画整理で今回売りに出されたのはわずか7区画だったが、申込みが殺到した。最高区画で54倍、平均でも29倍の競争率となった。22日に公開抽選が行われる。

7月23日 領家の市道で免許とりたての少年が塀に激突
速度を出しすぎてハンドル操作を誤った少年が、道路脇のブロック塀に激突し、乗用車が大破した。少年を含む同乗者5人が2週間から2ヶ月の重軽傷を負った。

7月25日 居尻でシイタケ料理教室開かれる
低カロリーで栄養素に富み、コレステロールや高血圧の予防に効果があるとされるシイタケ。その栽培、静岡県は全国5位の生産量を誇っている。居尻地区の主婦20名が、キャンプ場でシイタケ料理を披露、PRをした。

7月28日 市立図書館、郷土資料専門コーナー設置
掛川市立図書館では、郷土資料の充実を目指し、手薄な郷土資料や自費出版物を受け入れるコーナーが設けられた。図書館では「あなたの出版物、贈ってください」と呼びかけている。

7月28日 中国の日本語学ぶ学生に教科書や辞書を寄贈
掛川ライオンズクラブでは、真剣に日本語を学んでいる中国の学生に500冊の本を寄贈。帰国中の派遣日本語講師の伊藤哲夫さんに託した。

7月31日 静岡県市民バンドフェスティバル行われる
第3回静岡県市民バンドフェスティバルが、生涯学習センター落成記念行事として行われた。クラシックからポピュラーまでのバンド仲間10団体が参加。

7月号表紙読者モデル
松下直代さん
1983年 8月のできごと
8月2日 掛川市立病院で院内報が創刊される
県下の自治体では初めての院内報「健康のひろば」が創刊された。毎月1回、千部の発行。病院職員や、入院患者や外来患者などに配布される。

8月7日 大ヶ谷遺跡で奈良平安時代の火葬墓が発見される
大ヶ谷遺跡は、水垂から成滝地区にまたがる丘陵地。火葬骨や木炭、焼け石も発見され、土葬から火葬へ切り替わっていった跡がうかがえる。今後、仏教の普及を知る上で貴重な資料となるという。

8月9日 葛布づくりが社会科の教材に
掛川・小笠地区の小学校社会科担当教諭で構成されている小笠社会科サークルが、伝統工芸の葛布づくりの学習書の制作に励んでいる。来春発刊予定。

8月11日 違法看板の回収で500本が撤去される
街には屋外広告の許可を受けていない営業目的の看板が氾濫しており、県袋井土木事務所では、道路を守る月間となっている11日に撤去作業を行った。

8月12日 江戸時代の庶民生活を収めた古文書発刊
掛川の古文書は、ふるさと発見シリーズの第4集として、古文書研究仲間が一年がかりで編集し発刊された。冠婚葬祭などの当時の生活や習慣が偲ばれる。

8月13日 550人が参加し掛川合唱祭が行われる
市内の幼稚園児から社会人合唱団など16団体が参加し生涯学習センターで掛川合唱祭が開催。

8月15日 バイクの老人が側溝に落ち即死
高御所の市道で同所の老人が深さ1.4メートルの側溝にバイクごと転落し頭を強く打って死亡した。

8月17日 台風5号の影響で本郷橋が陥没
原谷地区の掛川市と森町を結ぶ県道掛川天竜線に架かっていた本郷橋が、台風5号による増水で一部の橋脚が陥没した。新しい原谷大橋が開通していたため交通には支障がなかった。

8月17日 旧家の襖の下張りから古文書を発見
江戸時代後期の農村文化人の村松弘道が生まれた吉岡の旧村松家のふすまの下張りを、春林院の大竹住職が調べたところ、万葉仮名や仮名文字の下書きや吉岡学校の児童名簿が発見された。

8月19日 こだま預金で市民の負担金の一部に
新幹線掛川駅設置推進市民会議は実質的な資金集め「こだま預金」の運動を展開。「飛躍への千載一遇のチャンスに勇気ある決断をしなければならない。市民が資金的に積極的に協力することが実現への近道であり、重要なカギ」としているが、地元負担97億円という巨額に追いつけるのか。

8月20日 病気を苦にした老女が入水自殺
18日から行方不明になっていた薗ヶ谷の87才の老女が、自宅から1.5キロメートル離れた成滝の逆川の中州で水死体で発見された。

8月20日 資源再利用の空き缶プレス機を市が購入
「グシャラ」と呼ばれる空き缶プレス機で処理すると、3分の1の容量となり、保管場所や集積が簡単になることから、市ではジュース缶専用を10台、大きめの缶もOKという大型用を2台購入。空き缶の回収運動に取り組んでいる婦人会や団体に無料で貸し出す。

8月20日 積立金で園児送迎バスを購入
市立桜木幼稚園の父母らで組織している「園児協力会」の手で大人3人と園児46人が乗れる新しい送迎バスがお目見えした。ピカピカの新車に園児ら大喜び。

8月21日 掛川のトラック運転手が倉庫に突っ込む
大東町大坂の県道T字路で、成滝のトラック運転手が道路沿いの倉庫兼物置に突っ込み、さらに裏の住宅玄関に飛び込んだ。住人に怪我はなかったが、運転手が肩や顔に2週間の怪我をした。
8月号表紙読者モデル
長谷川美幸さん
1983年 9月のできごと
9月1日 落雷で950戸が停電
午後5時半頃市内弥生町の電柱変圧器に落雷があり、二瀬川から伊達方付近までの地域で停電した。

9月6日 和田岡消防団に市内初のドア付き消防車
新型消防車は8人乗りで、毎分2トンの放水能力があり、緊急出動時の転落防止のため、後部もドア付き。他の分団でも更新するときにはドア付き車に切り替えていく方針。

9月8日 またまた落雷で8千戸が停電
掛川市や森町で午後2時45分から3時半頃にかけて落雷があり、市内では桜木や西郷地区を中心に6千9百戸が停電した。

9月9日 おやこ新聞31年間の歴史を集大成
教育紙として全国的に知られているおやこ新聞の発行者の戸塚廉さんが、31年間のバックナンバーを集大成した「おやこ新聞」の縮刷版を発刊。全6巻。

9月11日 身障者千人、スポーツの秋を楽しむ
市と掛川市身障福祉協会が主催して、掛川第一小学校で開催された。約千人の身障者が参加してスポーツを楽しみ汗を流した。

9月13日 一足早い日坂の秋祭りはじまる
日坂にある八坂事任八幡宮(やさかことのままはちまんぐう)の例祭がはじまった。15日まで。

9月14日 蜂の巣を焼くつもりが、草むらを焼く
篠場の茶園で農作業中の男性が、草むらに蜂の巣を発見。焼こうと思って火を付けたところ、風にあおられ火が移り草むら8アールが焼けた。

9月17日 女子高校生ら4人売春で逮捕
売春行為や盗みをしていた掛川市内の女子高校生ら4人が補導された。女子高生を客に紹介した下俣の男性を児童福祉法と売春防止法違反の疑いで、客の男性を県青少年環境整備条例違反の疑いでそれぞれ逮捕された。

9月19日 仏壇附近から出火、留守番の老女焼死
高田で木造住宅が全焼。焼け跡の玄関脇洋間付近から91才の女性が焼死体で見つかった。現場検証の結果、仏壇のある八畳間附近に最も強く燃えた跡があった。

9月19日 借金取り立てで乱暴した組員ら3人逮捕
3人は喫茶店経営者のお金を貸し付けたが、回収できないことから、仲介者の塾経営者に暴行を加え四週間の怪我を負わせた。なお、3人はもぐりの金融業者で、十日で一割という法外な利子で貸し付けを行っていた。

9月24日 天ぷら油に火が入り一棟全焼
天ぷら鍋を火に掛けたまま、洗濯物を取り込んでいたため出火。上張ガード沿いの住宅だったため、県道掛川大東線が一時間にわたり通行止めとなった。

9月25日 盲人にとっては危険がいっぱいの掛川
県盲人会西部地区の目の不自由な人たちが、掛川駅から生涯学習センターまで交通安全の歩行実習を試みたところ、都市計画で整備されたメインストリートでも、誘導ブロックが少なく、福祉の街づくりが遅れていることを指摘した。

9月30日 県立浜松機械高等職業訓練所掛川分校の廃校が決まる
昭和37年に開校されて以来、40年代の高校進学率の上昇などで年々生徒数が減り、現在の定員は最盛期の半分以下。27名が訓練を受けているが、来春22年に及ぶ歴史に幕を閉じる。

9月号表紙読者モデル
五十棲晴美さん
1983年 10月のできごと
10月5日 老人ホームききょう荘にマッサージの訪問
県鍼灸マッサージ協会掛川支部のメンバー12人が、ききょう荘を訪れてマッサージや針灸の訪問を行った。同支部は6年程前から毎年一回同荘で訪問を行っている。

10月6日 ユージン市からの友好団が掛川入り
一行は弁護士で商工会議所会頭のモールトンさんら12名。4泊5日の予定で滞在し、滞在中は稲刈りや茶華道にも挑戦。9日の掛川祭も見学予定。

10月7日 埼玉の男性、掛川で鉄道自殺
下俣の東海道線利神踏切近くで男性が下り電車に飛び込み、頭を強く打って死亡した。

10月8日 上西之谷地区で初めての祭り屋台が完成
上西之谷地区は山間地で戸数31戸の集落。約一千万円を投じて初めての屋台が出来上がった。

10月8日 高校3年の少年にはねられ、老女が即死
宮脇の市道で、自宅から出て道路を横断しようとした老女が、半月前に免許を所得したばかりの少年(17才)にはねられ全身を強く打って死亡した。

10月8日 雨にも負けず、掛川祭り幕を開く
450年にも及ぶ城下町の伝統と歴史を受け継ぐ掛川祭りが初日からの雨にも負けず幕を開けた。

10月11日 伊藤京子さん、母校の掛東高音楽会で熱唱
ソプラノ歌手で日本を代表するプリマドンナの伊藤京子さんが、母校の県立掛川東高校の音楽鑑賞会で、後輩を前に美声を披露した。

10月13日 初馬のため池で老女が水死
自宅近くの親類に仔犬の餌を持っていく途中で、足を滑らしため池に転落し水死した。

10月20日 山間地など巡回する新移動図書館がお目見え
図書館から離れた地域を巡回する移動図書館は4年前から始められていたが、車が小さく本が少なかったため、従来の3倍の本を積み込める「新おおぞら号」に切り替えられた。

10月21日 老人ホームに農業青年がメロンを贈呈
丸静温室組合の青年部が、水垂にある養護老人ホームのききょう荘を訪れ、全国一の品質と味を自慢するメロンをお年寄り達にプレゼントした。

10月26日 上垂木の男性が無免許で酒気帯び運転
上垂木の市道で無免許の上、酒気を帯びて乗用車を運転。交通検問中の署員に捕まった。

10月28日 段ボールやゴミ袋を焼く連続3件の放火?
市街地西部の住宅地で、段ボールやゴミ袋が燃えるというボヤが連続して3件も発生し、3件の現場が近いことと、約30分の間に集中していることから、同一犯人の仕業による放火ではないかと警察ではみて調査している。

10月28日 施設の子ども達を、ミカン狩りや芋掘りに招待
幡鎌(はたかま)の鈴木さんは、板沢にある心身障害児通園センター「愛育園」の園児たちを、ミカン狩りや芋掘り体験のために農園に毎年招待している。

10月29日 木レンガ舗装や無電柱化の街づくりで表彰
東京で開かれた日本道路協会主催の日本道路会議で、掛川市職員のグループ論文「地方都市の新しい魅力・掛川駅前通り線」が優秀論文に選ばれ表彰された。
10月号表紙読者モデル
大矢奈緒美さん
1983年 11月のできごと
11月1日 自動車修理工場に侵入男、追跡の警官を殴る
北海道で盗みの疑いで指名手配の男が、上張の自動車修理工場に忍び込んだが、警報装置の作動で掛川署員に発見され逃走。追跡後逮捕する際に巡査部長が顔などを殴られ10日間の怪我をした。

11月4日 住所不定の男がパチンコ店で店員を殴る
連雀のパチンコ店で、不正遊技をしていた客に注意した店員が「やかましい!」といきなり殴られ5日間の怪我を負った。

11月5日 相良の観光写真コンクールで掛川の松下さんが特選
相良町の観光協会主催の写真コンクールで、応募作品200点の中から、掛川市在住の松下さんが見事特選に選ばれた。

11月6日 ふれあい広場が文化センターで開かれる
障害を持つ人達が参加して、手話コーラスやのど自慢などが繰り広げられ、和気あいあいとした雰囲気の中で交流が深められた。

11月8日 瓦橋のデザインを高校生のアイデアが採用される
逆川の改修工事が進み、市民から橋のデザインを募集。第一号の瓦橋は、高校生のアイデアで、夜間も足元が明るいようにと蛍光灯が埋め込まれる予定。

11月9日 妖精を描くテーマに個展が開かれる
道神町の主婦鈴木さんが、油絵の個展を並木画廊で開いた。独特の技法で夢幻の世界を描いている。

11月9日 浜松の男性が掛川の雑木林で首つり自殺
逆川の雑木林にシイタケ栽培の原木を探しに来ていた人が、白骨化した男性の首つり死体を発見。この人は浜松市の一人暮らしの男性で、病気を苦に自殺を図ったらしい。

11月11日 教職員美術展が開かれる
小笠教育研究協会美術部主催で、小中学校教職員の美術展が生涯学習センターギャラリーで開かれた。油絵、水彩、版画、写真、工芸などの幅広い分野の作品が出品された。

11月12日 サロンエクスプレス東京が掛川駅に…
今年の8月末に国鉄が登場させた欧風客車は、ゆったりした客室と車内でファッションショーやコンサートも出来るということで人気を呼んでいる。このサロン列車が静岡鉄道管理局管内の駅に運行されたのは掛川が初めて。

11月15日 買い物帰りの自転車の女性即死
遊家の県道で、オートバイを追い越そうとした自転車の女性が、右に寄りすぎて対向のトラックにはねられ即した。

11月17日 住まいと暮らしの相談会が掛川駅構内で開かれる

11月17日・18日 10年ごとに人生の節目確かめる「年輪の集い」開催

11月17日・18日 保健所が無登録や無注射犬の取締を実施

11月号表紙読者モデル
山下弘恵さん
1983年 12月のできごと
12月4日 木元教子講演会開催 

社会教育課による社会教育大会が生涯学習センターで行われ、木元教子さんの「子離れ、親離れ」と題した講演会も行われた。

12月6日 梅沢劇団が公演 

生涯学習センターホールで梅沢劇団が公演。一座のスター的存在の梅沢富美男は「夢芝居」がヒットし、下町の玉三郎とも呼ばれている。

12月10日 くるみ幼稚園児がリズム発表 

生涯学習センターホールにてくるみ幼稚園の園児たちが歌や踊り、遊技を披露した。

12月11日 青い鳥バレー発表会 

青い鳥バレー研究所主催のバレー発表会が生涯学習センターホールにて開催された。

12月25日 「こんにちはハーネス」上映会開催 

掛川親と子のよい映画を観る会主催の映画鑑賞会が生涯学習センターホールで開催。この映画を通じて目の障害を持った人達に対して理解と思いやりを深めて貰いたいとして、3回上映。

12月号表紙読者モデル
山崎貴子さん