ミス・ユニフォームin掛川
Vol.27 1982年6月号掲載
 取材・文:やなせかずこ 
Miss Uniform
合レジャーランド つま恋
松浦美鈴さん(23才)
サービス業は雰囲気に影響されるから、デザインを重視しているというつま恋のユニフォーム。(確かに女性の服装によって周囲の雰囲気はがらりと変わる。やっぱり女性は華だ)だから、つま恋のユニフォームは決して既製品を使わない。すべてが特注品である。デザイナーに頼んで、デザインの基本をいろいろ描いてもらい、それを人気投票で選び出す。今年の夏服はピンクぽいのと濃いブルーの2色が支給される。ウールが70〜80%入っていると言うからかなりの贅沢品である。その上ベルトまでが特注品でバックルには七宝焼きが使われているというからビックリだ。
「女性は優遇されているよ、我々にはなんにもない。」とひがむ男性の気持ちもわかるが、男性の目を楽しませてくれるんだからガマン、ガマン。

あと、2年くらいは結婚したくない!

つま恋のギフトショップで販売を担当している松浦さんの着ているユニフォームはオレンジ色のワンピース。襟元と袖口、前部に茶色のラインが入っている明るいユニフォームである。「ウエアーが夏冬、そして3年ごとに変わるので変化に富んでいて楽しみです。」笑うと八重歯が可愛い松浦さん。「性格はおっちょこちょいで、お人好し。今の仕事は好きだから、まだまだ勤めるつもり。」(後がつかえてますよ)休日はショッピングを楽しんだり、卓球をしたりローラースケートを楽しんだりしているそうだが、年を取って骨折をすると治りにくいそうだから気をつけて…。理想の男性像は「容姿はそんなにこだわりませんが、優しさと厳しさの両面を持ち合わせている人がいい。」

Miss Uniform
静岡銀行
角皆弘子さん(19才)
ユニフォームを改善するときは、上からの押しつけではなく、女性の要求を取り入れながら改善しているという静銀のユニフォーム。しかし、年齢層の幅もあるので偏ってしまうことはできない。派手すぎず地味すぎずといったところ。現在のユニフォームは薄いピンク系のブラウスに濃茶のベストスーツで統一されているが、来年からは着る人の個性が引き出せるように、いろいろな着こなしが出来るようなユニフォームに変える予定だという。そうなった場合はブラウスによって年齢や個性の幅を持たせることができる。若い女性に限らず女子社員の期待は大きい。

結婚できるか心配です。

休日には、いこいの広場や天竜川の河川敷でローラースケートを楽しんでいるという角皆さんは花の19才。10代最後の夏はテニスとかローラースケートなどのスポーツを思いっきり楽しみたいそうだ。そして、最近になってつくづく感じることは「友達を大切にしなくてはいけない」ということだ。「社会に出ると職場の人達とのつき合いが多くなり、中学や高校時代の友達とは会う機会も少なくなり、だんだん離れていってしまうけど、中、高生時代の友達も大切にしていかなくてはと思います。」
23〜24才で結婚したいという角皆さんは、幸か不幸か今までチャンスに恵まれなかったため、ボーイフレンドもいないそうである。「ちゃあんと結婚できるか心配です。今の状態だと無理みたい…。」と心配顔。自分の性格を「明るい方だと思っていますが、小さな事でも気にする方だから神経質な面もあります。でも、明朗ということにしておいてください。」(78%は言ったことは何でも書いちゃうんです。)現在のユニフォームに関しては「着やすさはまあまあだけど、色や形がちょっと地味な感じがします。」
Miss Uniform
ファミリーレストラン さわやか
中村友子さん(21才)
昭和55年(1980年)8月の掛川本店オープンと同時に、赤いストライプのシャツブラウスとスカートの組み合わせに変えたというさわやかのユニフォーム。夏は半袖、冬は長袖に替わるだけで形としては年中同じパターンで統一されている。しかし、冬でもシャツブラウス1枚なので、軽くて機能性にも富んでいるし、ポテポテした重量感がないので、好印象を受ける。色も赤と白の太めのストライプという思い切った色使いにもかかわらず、ホットな清潔感を与えてくれる。特にさわやかでは、店名通り、さわやかさを重視したという。夏服に関しては男女共通になっている。

海が大好き。

さわやかに勤めはじめて1年と1ヶ月という中村さんは、21才という青春まっただ中にいる。「冬でもこれ1枚だから動きやすいし、軽いからとても楽です。デザインは派手かな?でも好きです。」と、ユニフォームについて感想を述べてくれた。ウェイトレス(ホール係)は一日中動き回るので、なかなか大変な仕事である。だから動きやすさは大切なポイントとなる。
週一回の休日はほとんど海に行っているという中村さんは、海が大好き。特に何かをするわけではないが、他の人がサーフィンをやっているのを見たり、波を見ているだけで楽しいというロマンティスト的な面ももっている。海には友達の車に乗せてもらって行くと言ってたけど、もしかしたら友達っていうのはボーイフレンドのことかな?
Miss Uniform
中華料理 宝龍
岡山美乃利さん(17才)
食べ物商売だから、清潔第一に考えて、一年中白のユニフォームを身につけているという宝龍。「今着ているユニフォームは、安くて着やすいいから(笑う)」とご主人。女性用には3種類を揃えて各自好きなのを選んで着てもらっている。岡山さんが着ているV型の襟なしのものと、前あわせのショルダーボタン、襟元に青ラインの入っているユニフォームの3種類。そして、男性は一年ぐらい前から七分袖の白いチャイナ服にかわった。エプロンを掛けているのでちょっと気がつかなかったけどなかなかしゃれている。今度行ったときじっくり見て頂きたい。七分袖のたっぷりした袖なので、夏は折って短く冬は下に薄手の物を着込んで夏冬兼用に着用。これ1枚で一年中通しているので、経済的なユニフォームと言える。

すごい短気です。直さなくっちゃ!

身長が166cm、体重55kgという岡山さんはまだ17才。取材の日がちょうどアルバイトを初めて2日目。お姉さんが3月までやはりアルバイトで宝龍に来ていて、会社にお勤めするようになったため、美乃利さんとタッチ交替。「人前に出るのが嫌い」という美乃利さんは、アルバイトをするにあたって、だいぶ悩んだそうであるが、やってみれば意外に楽しい仕事だという。
「性格は、ものすごい短気で、ちょっとしたことでもすぐ怒れちゃう。冗談でからかわれても、すぐにカッときちゃうんです。直したいですね。」と自己分析してくれた。
Miss Uniform
掛川電報電話局
野原君枝さん(?才)
電電公社の電話交換室は、広い室内に電話交換機がズラリと並んでいる。ここで働いているのはほとんどが女性。女の園といった所である。白地にブルーのストライプが入ったブラウスに、ベストスーツを着ている人、白地に黄色い水玉のブラウスに、やはりベストスーツを着ている人、グレイの上着を着ている人、さまざまなユニフォームを着た人達が、交換機の前に座って対応をしている。その中でもクレイの上着を着ている人が一番多い。ユニフォームはアンケートをとりながら、だいたい3年ごとに更新されていく。白地にブルーのストライプ柄のブラウスが一番新しい型である。しかし、ブラウスの生地が化繊のため、通気性が悪くあまり着やすくないと批判の声も…。

番号案内で困るときもあります。

電話交換手を始めて9年という野原さんは、趣味で茶道を4年もやっているというしとやかな女性。茶道の他にも、茶道で使う茶花を採集したり育てたりで、結構忙しい毎日を送っている。電電公社は新規採用が少なく、ほとんどが既婚者で占められている。独身者はたったの二人だけというから、野原さんは貴重な存在だ。
交換手の忙しいのは、月曜と土曜の午前中だが、夜中はやはりお酒を飲んでいる人からの電話が多い。中にはからんでくる人や、からかい半分の電話もあって閉口するという。「店があるのに、なぜ電話がないんだ!と言い張るお客様がいるけど、水商売の場合は経営者が変わっていたり、店名の上に、サロンとか、何々などとしゃれた名前が付いているお店もありますので困りますね。」(気をつけましょうね、皆さん。)
Miss Uniform
掛川信用金庫(掛川東支店)
小田切智子さん(19才)
掛川信用金庫では、公私混同をさせないためにユニフォームを通勤着として着用できない規則になっている。だから、女性は朝晩必ず更衣室で着替えることになる。しかし、厳しい規則はあるものの、毎回2年ごと(今年から3年ごと)に変わるユニフォームを選ぶのは女子社員の役目。会社から一方的に支給されるのではなく自分達で自由に選べる方式になっているのである。各支店から女性の委員を出して、その代表者が集まって、いろんな業者から見本を取り寄せる。その中から選び出されるから、女子社員の間で不満が出ることも少ない。

顔に似合わずおっちょこちょい?!。

小田切さんは今年で勤続2年目。今年の4月から窓口業務に配属されたばかりであるが、お客様との応対はそつがなくこなしている。19才ということであるが、話す口調はしっかりしていて、とても19才には思えない。しかし、本人いわく「性格は、ものすごいおっちょこちょいなんです。それだけは自信を持って言えますね。」ということだから、外観だけでは判断できませんね。
休日はテニスをやったり、音楽鑑賞で時を過ごしているそうである。そして、今年のミス掛川茶にも応募して、予選まで通過したものの、決戦では惜しくも敗れてしまったそうである。小田切さんにとって今度のユニフォームは、だいぶお気に入りの様子。「色が好きです。去年までのユニフォームは茶色で地味な色だったから、あれに比べると見栄えがするし、デザインも好きです。」大柄で上品な顔立ちの小田切さんによく似合っていました。
Miss Uniform
掛川商工会議所
鈴木ひとみさん(23才)
女性達の間では多数決でエンジ色のユニフォームが選ばれたが、年齢層の幅が広いという理由で一番無難な紺色のスリーピースが採用されたという商工会議所のユニフォーム。(男の人って一般的に紺色が好きみたい…という声有り)現在一人一着の割り当てしかないため「着替えが欲しい」と不満の声も出ている。しかし、機能性については、ブレザーが軽いので着ていて楽だという。夏は白地に細い紺色のストライプ柄の開襟の上着になるが見た目は薄くて涼しそうなんだけど材質が化繊のため通気性が悪く、汗を吸わないので暑いという。やはり夏服は綿の素材に限るようだ

そろそろお婿さんをむかえたい。

鈴木さんは商工会議所で、個人の青色申告のための記帳の仕方を指導している。勤続4年目、最近では両親の買ってくれた新車で通勤しているという結構なご身分である。「その代わり、お茶の忙しいときには、お茶摘みの手伝いもします。」と、ほんの少しだけ日焼けした手を見せてくれた。
23才になったので、結婚に対して少々焦りを感じている年頃です。スポーツが好きで責任感も強いけど、ちょっぴり単純なところが欠点。「家付き、カー付き、ババ付き、ジジィ付きだけど、誰かお婿さんに来て下さ〜い!」希望者が多数の場合は厳正なる抽選の元で一名様に決定させて頂きます。(これはあくまでジョークですからくれぐれも本気にしないで下さいね。)ユニフォームに関しては、身体がユニフォームに合っていないのか、ユニフォームが身体に合っていないのか、スカートがピッタリしてないそうです。
Miss Uniform
メガネのマツナガ
深草和子
さん(24才)
「他の事務所や商店と同じユニフォームにならないように気をつかっている」というのはメガネのマツナガ。ユニフォームにした一番の理由は、お客との差別化を図ることにあった。店の者が私服を着ていると誰が店の人かわからないから。
ユニフォームは毎日着ているので、丈夫に出来ているとはいえ、3、4年もすると擦れてきたり傷んでくるので、その時期が来ると型を変えながら作り変えているという。しかし、作業服の種類はいっぱいあるけど、事務服の種類が少ないので探すに苦労するそうだ。現在の女性のユニフォームは、Vネックのジャンパースカート。後ろがファスナーになっているオーソドックスな型だが、生地に伸縮性があるので、引っ張っても破れないし動きやすいと評判だ。男性用は女性用と同色、同じ生地のジャケットになっている。

血液型はA型です。

「体型が悪いんだけど、このユニフォームは体型がわからないからいいです。」と深草さん(呼びにくい名前だなぁ。フカブカさんって読みたくなっちゃうけどフカクサさんです。)
このように自己判断してくれました深草さんは、家に居るときと仕事をしているときの性格がまるっきり違うと言うから、もしかしたら二重人格!?普段は大雑把で、細かいことを気にしない性格(O型タイプ)。ところが仕事をしていると、露骨にA型の性格が出て来るという。(A型は神経質な人が多い)どっちがホント!?(実はA型です)休日やボケッとしているときなど、クラッシックやジャズを聴いているそうです。
Miss Uniform
中部電力
高須克枝
さん(19才)
3年位前までは最悪なユニフォームだったという中電のユニフォーム。現在は、紺色のベストスーツに白地にブルーのストライプの入った開襟シャツですっきりとまとまっている。それ以前は婦人会の人達が着ているようなモスグリーンの園服に似たユニフォームだった。
「夏のユニフォームも一昨年変わったばかりなんだけど、厚ぼったいワンピースでそれに加えて、ウエストが締め付けられていたので、とにかく暑くて暑くて…。省エネタイプじゃないからという声が強かったんです。今年の夏からは、ベストスーツにシルバーグレーの半袖の開襟シャツに変わる。ただし、ベストについては、省エネを率先している中電のこと、着ても着なくてもどちらでもいいんです。最近は女性の声も聞いてくれるようになりました・」と総務課の内山さん。

羨望のまなざしでみられています。

浜岡から通っているという高須さんは、ハーフっぽい顔立ちのまれに見る美人。(なぜか中電には美人が多い)身長169cm中肉中背でプロポーションも抜群。スポーツ(バレーボール)をやっているためか、陰気くさくなくはつらつとしている。「見るからに頼もしくてとても素直な子。羨望のまなざしでいつも見ていますよ。男の人の中に混じってバレーボールをやっている所なんか本当にカッコいいのね。」と同性の先輩に言わせる程、素敵な女性なのです。バレーボールは静岡支店管内の選手として活躍中です。
「性格は短気です。スポーツやっているせいかもしれませんが物事をはっきりさせないと嫌です。ウジャウジャしてるのは大キライ!」と、性格もからっとしてるのです。現在、料金課で働いています。ユニフォームについては「冬服についての希望は、ベストの他にブレザーも支給してほしいです。夏服については、新しく支給されるユニフォームに期待しています。」
Miss Uniform
奥野電器産業
山本幸子
さん(23才)
15〜20年位前からずっと続いているという奥野電器のユニフォームは、色、デザイン共に地味である。従業員の間から「もっと現代的なユニフォームに…」という要望はあるけれど、会社側としてはそう簡単に踏み切れないのが現状である。しかし、規則では紺の上着に同じ色のスラックスになっているが、スラックスについてはある程度緩和されているので、みんな思い思いのスラックスを穿いている。制服のスラックスはあまり歓迎されていない様である。上着はゆったりしているのでいいが、スラックスは生地に伸縮性がないために屈伸したときには窮屈だったりする。余裕を持たせるとぶしょったいし、ピッタリさせるとほころびたりするのであまり好まれていない。

ユニフォームのことより、赤ちゃんがほしい!?。

奥野電器の女子従業員は半数がパートの女性で占められている。そして、相対的にも既婚者が多く独身女性はわずか1、2名ほど。ここに登場した山本さんも昨年11月に結婚したばかりの新婚ホヤホヤのミセス。現在は営業部の事務をしている。
「デザインに関しては、余り気に入ってないけど、そんなに気にならないですね。お客さんの出入りもそんなに多くないし、動きやすいから…。それにスラックスは、ある程度自由になっているから…」今はユニフォームのことより家庭の方が大切だという。「嫁いだばかりだから、家では一生懸命やってます。早く赤ちゃんが欲しい。」だって。
Miss Uniform
掛川市役所
中山いづみ
さん(24才)
市役所のユニフォームは紺色のベストスーツである。やはり商工会議所と同じく、年齢の幅が広いため一番無難なものに落ち着くようである。昭和54年度(1979年)以前はブレザーだったが、腕の付け根がきつくて仕事がやりにくいと女子職員からクレームが出たため、ベストスーツに変わった。軽くて動きやすいんだけど、冬もベストなので「寒くて仕方が無い」という声も有った。ただし、男性用のブレザーについては腕の付け根の所だけ伸縮がきくようになっているので楽であるとのこと。2年に一度、夏冬のユニフォームが各1枚ずつ貸与されているようであるが、入ったばかりの職員は2年間は着替え無しだから着た切り雀である。冬服はまあいいとしてもせめて夏服くらいは2着貸与してとの声も有る。特に夏服に関しては、厚ぼったくて通気性が悪いと、女子職員の間では評判があまりよくない。

冬は寒くてしようが無い。

公害関係の仕事を受け持っている中山さんは、24才という年齢に反比例(?)して、すれてないというか、まだ可愛さがいっぱい残っている。しかし、その反面、自分の考え方は決して曲げないという図太さも持っている。その反面(ちょっとくどいかな?)普段は意外と無神経なんだけど「一旦考えてしまうとすごい落ち込んじゃう。」という。仕事は主に、現場に行って騒音を計ったり、水を採取して分析したりしているが、今は新幹線対策をやっているので、その関係の事務とか苦情の受付をしたりしているが、これも苦労のいる仕事である。
さて、ユニフォームに関しては「冬はベストだけで、(小さい声で)本庁はボイラーが入ってて暖かいけど、こっちは寒くてしょうが無い。そいで、上に何も着てはいけないって言うから寒くて…。だから厚ぼったいセーターを着て、ダルマさんみたいになって仕事してます。本当はブレザーを欲しいんだけど、市役所にはお金がないみたいだからガマンします。」と、謙虚さを見せてくれた。
Miss Uniform
掛川スーパー
山本あや子
さん(21才)
掛川スーパーのユニフォームは、3年前に紺地に白のストライプの入ったものから、現在の無地の濃紺のユニフォームに変わった。ごく平凡なオーソドックスなユニフォームではあるが、伸縮がきくので着やすいと女子従業員の間では好評である。夏服は明るい水色に白のストライプが入っていて涼しい感じを与えてくれる。そして、掛川スーパーでは毎週火曜日と水曜日の二日間は生鮮まつりを行っているが、その時は男子も女子もオリジナルの法被を着込んで、生鮮まつりの雰囲気を盛り上げている。
お気に入りのユニフォーム。
山本さんもこのユニフォームはお気に入りで「着やすいし色もデザインも共に好きです。」と言う。山本さんはレジで活躍している入社ホヤホヤ社員。ユニフォームの下はジーパンを穿くことが多いと言う。自前のエプロンには、可愛い時計のイラストがプリントされていたり、身体も小柄なせいか、年齢より2、3才若く見える。入社して3ヶ月目。レジの打ち間違いとかの失敗を何度も繰り返し、ようやく最近間違えないで出来るようになったそうである。

店長さんは「元気が良くて気持ちがいいですね。若いからということもありますが、若くても暗いイメージの人もいますからね。性格的なものでしょう。お客さんから好かれるタイプじゃないですか。仕事も真面目に一生懸命やってくれています。」
Miss Uniform
静岡日産掛川営業所
国京とし子
さん(右・21才)新井清美さん(左・20才)
15〜16年前からずっと続いているという静岡日産のユニフォーム。グレーがかったブルーの襟無しのスーツ。現在でも十分通用するデザインなんだから当時にしてはなかなか翔んでいるユニフォームだったに違いない。夏服だけは今年の夏からジャンパースカートに変わる。ジャンパースカートの下は、白いブラウスですっきりとまとめて、爽やかな印象を与えるよう配慮されるという。

紅二点です。

国京さんは、昨年の5月に途中入社、新井さんは新入社員として今年の春入社したばかり。二人は同じ高校の同級生と言うことで、息もぴったり。国京さんの方が仕事の上では一年先輩ということもあって、「仕事面ではいろいろ面倒見てもらっています。優しくて力持ち(?)いい先輩です。」と新井さんは先輩を立てる。
静岡日産では圧倒的に男性社員が多く、女性は二人だけ。紅二点で女性上位目指して頑張っています。一般事務をしながら、お客様の相談事や保険などの相談事も受け答え出来るようにと、現在猛勉強中です。
ユニフォームについての感想は、二人ともあまり満足していない様子。「もう少しスラッとしたスマートなユニフォームがいい。」と贅沢な本音もチラリ。「以前、展示会でコンパニオンが着ていた紺のワンピースの襟元に赤いストライプの入っているのが、すごくカッコ良かった。紺系統かグレーぽい色がいいね。」と、二人の意見が一致。とは言うものの、通勤にも利用しているというから、今のユニフォームは満更きらいというわけでもなさそうだ。