小夜の中山(さよのなかやま)
小夜の中山を語らずして、東海道を語れない。と言われる?ほど有名になり、ここの史跡や伝説の本まで出版されている。ハイキング地としてもまた有名な所だ。
小夜の中山公園に行ってみると、木で作られたベンチが公園の傾斜にそって並んでいる。遠望もすばらしく、晴れた日には富士山も見ることが出来るそうです。すぐ下の庭園を「扇屋」のおばあさんが手入れをしていました。
公園から少し歩くと久延寺。この寺は毎年10月の上旬に観月会なる行事を行うことでも知られています。が、どうしたことか、ここにも夜泣き石があります。小泉屋さんのところにあるのも夜泣き石。夜泣き石が二つも有る?これは不思議です。
実は、久延寺にあるのは、夜泣き石に似た寺の古くからの庭石で、小泉屋さんのところにあるのが本物の夜泣き石。そしてもう一つおもしろいことに、この夜泣き石は、明治12年に牛車に運ばれ舟に載せられ東京の浅草観音まで行ったり、昭和11年には東京銀座の松坂屋に展示されたこともあったそうです。やっと理解!今まで銀座松坂屋の奉納碑が夜泣き石のところにあるのは何故だろうと思っていました。だいぶ話がそれましたが、春うららの中山峠。ブラブラ歩く休日にこの二つの夜泣き石を見てみては?(久延寺の石は子孕み石というそうです。)
あとがき
私たちの住んでいる周りにもこんな素晴らしい場所があるのに、なぜかその場所を知らない人が多く遠くの有名な観光地ばかりに足を向けてしまいがち…。有名な観光地もいいけれど、もっと身近な所にも他の観光地にも負けない、それ以上に素晴らしい所がある事を知ってほしくてこの特集をしました。グループ、家族連れで、お茶とお弁当を持って出かけませんか。夏は涼を求めてのんびりしましょう。(文:やなせかずこ)
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