レース鳩  左藤隆三さん
Vol.9. 1980.12月号掲載
取材協力:うなぎの甚八
 時々、上空を鳩が列を組んで飛んでいるのを見かけることがある。中には鳩レースのための訓練をしているのもあります。鳩レースは、ある一定の距離を決めて一斉に飛ばして時間を競うものです。

「鳩の場合は、鳩しだいで、人間が入り込めないでしょ。他の動物の場合は人間が調教したり、人間の目で見て判断するわけですから…。鳩が帰ってきた時の感動がたまらないですね。特に長距離をやって(一番長い距離は北海道から飛ばす約1200キロの道程)帰ってきた時の感動はすばらしいものです。」上張の佐藤さんは鳩レースの醍醐味をこのように語ってくれました。

 一番最初のレースは100キロ位の短距離からはじめて、徐々に長距離を挑戦させます。掛川には鳩友会というクラブがあって約20名が会員になっています。
 レースの時は焼津以西掛川の人たちが集まった連合会のメンバーで行い、レースに参加する鳩は約600羽です。長距離をやると戻ってくる鳩はほんのわずかだそうです。

戻ってこなかった鳩たちはどこに行ってしまうのでしょうか。もしどこかで迷子になっている鳩を見つけたら、足に付いている番号札(足環)の番号を鳩レース協会(電話:03-822-4231)まで連絡してください。