「レイラ」ダブダブ決勝戦で黒星。
 78%KAKEGAWA  Vol.42 1983.9   
歩行者天国ライブ、掛川の連雀にて。左から橋本君、犬塚君、戸塚君、杉田君、伊藤君
毎年行われているダブダブ83’の予選は、7月24日に兵藤楽器で行われた。掛川地区予選では、全部門で7バンドが出場したが、どのバンドもドングリの背比べ。1位と2位の差はわずか0.5点の差であった。
0.5点の僅差で、みごと東海地区の決勝戦に出場できたバンドは掛川を拠点に活動している「レイラ」という、高校3年生の男子5人で組んでいるロックバンド。東海地区の決勝戦は、ことしは初の試みとして、静岡市の駿府公園にあるフェスタ静岡の会場内で、8月7日に行われた。

レイラは、ダブダブの決勝戦が開催される2週間前に、急遽オリジナル曲で出場することにしたために、まず曲作りから始めなければならなかった。「ラストタイム・アゲイン」「ラブリーボーイズ」の2曲を1週間で仕上げ、後の1週間で練習というハードスケジュール。しかし、猛訓練の甲斐もなく結果は、今五歩でした。

普段スポットライトなど当たることのない彼等は、スポットライトの熱だけでまいってしまったようである。それに加えての練習不足…。

「井の中の蛙大海を知らず」普段、自分達の周りしか見ていない彼等は、決勝戦に出場したことで「上には上がある、下にはしたがある」と、その差の大きさに愕然としたようである。しかし、結果はどうあれ彼等にとっては青春の良き想い出となったことと思う。どんなことでもやることに意義があるのだから、これからもますます意欲的に、いろいろなものに挑戦してもらいたいものである。


「レイラ」メンバー紹介(敬称略)

●杉田哲康(ボーカル)
●伊藤 勲(ギター)
●戸塚一也(ドラムス)
●犬塚勝吉(ベース)
●橋本 薫(キーボード)