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川で泳ぐのは危険も伴うが、それだけに楽しいものであった。水の流れるままに身をまかせ、時には流れに逆らって泳いだりと、夏の来るのが待ち遠しかったものである。それがいつの間にか「危険だから」という理由で、ほとんどの川や池で泳ぐことは禁止され、自然との接触がますます薄れ、淋しい限りである。もっとも、近頃のこんな汚れた川ではとても泳ぐ気にはならないが…。
さて、写真の釣り人が腰にぶら下げているのは、魚籠(びく)という、釣った魚を入れる竹篭である。今では魚籠に替わってクーラーボックスなるものが出てきたが、魚籠の中で釣った魚が跳ねている感触もまた格別な味わいがある。立って釣り糸を垂れているが、鮎とかハヤの類を釣っているのだろうか?(もう一枚の写真のように投網で捕れば一度に沢山取れるのだが。)何時掛かるかもしれない魚との駆け引きは魚釣りの醍醐味というものである。
それにしても、少し昔までは大雨の降った後に仕掛けをしておくと、ウナギが一杯捕れた。カニも捕れた。しかし、今では工場から出る廃液や家庭で使う洗剤や、農薬などの様々な要素によって川は汚染され、魚が住みにくい川と化してしまった。
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