青春に生きることとは
Vol.25 1982.4月号掲載
 山本章二
 今、掛川には12の青年団がある。東山口から原泉と、各地域に、しっかり根をおろして活動している団体と、中央青年講座・ヤングカレッジ・スポーツ青年の様に、東遠地区センターに拠点を持って活動している青年達がいる。

 毎年、今頃、年度替わりの時期になると、一組か二組“結婚します。”と言うカップルが生まれるのも楽しみだが、青年活動をした事で、人間的に、一回りも二回りも成長した青年を見るのが嬉しい。多くの青年が、ただ無為に青春を過ごしているのに、彼等は遊びにせよ、社会奉仕にせよ、青年活動を通して何かを身につけて出ていく。又、BBS(Big Brothers Sisters Movement)や、リーダーズ・クラブの様に、ボランティア活動に没入している人達もいるし、個人で自己開発に挑戦している者もいるだろうが、その他大勢の若者は、いったい毎日をどうして送っているのだろう。

 私は、青年である事と、青春である事は違うと思う。青年とは、生物学的な年齢の問題で、これは誰でも、嫌でも、一定期間は青年だ。しかし青春に生きる事は、自ら選ばない人、自覚しない人には、永久にない。

 それは、生きる姿勢の問題であり、決意の問題だ。自らが、心に枠を作り挑戦し、絶えず己と戦う精神、そこにしか青春はない。

 クリスタル族もいいだろう。ぶりっ子ぶるのも、ある意味では、すすめたい部分もある。とにかく、若者は、もう少し生きることにどん欲であってほしい。人生にタイする真剣な食欲を持ってほしい。