硬式テニスクラブ
Vol.56 1985年3月号掲載
活動は春から

常葉学園短期大学のクラブ訪問記も今回が最終回になります。一年間ありがとうございました。さて、最終回はテニスクラブで有終の美を飾ってみたいと思います。

テニスと言えば、やはり夏のイメージがある。今は季節的に冬眠に近い状態にあり、春頃から徐々に活発になり、最盛期を迎えるのはやはり夏…。ここ常葉学園でも同様に今は半分休部の状態である。冬は遠州のからっかぜで風が強いこともあるし、2年生が卒業のため13名も脱退してしまい、20名いた部員が7名になってしまった。急に淋しくなってしまった感がある。新入生が入ってくる4月までは、活動の方もややおあずけの状態である。


気軽に練習できないテニス


テニスが若者の間でブームになったのは、やはりファッション性が大きくものをいう。特にイギリスの選手が日本にやってきて、カッコいい所を大いに披露したこともあって、カッコ良さに惹かれて始めた若者も多い。しかし、常葉学園ではテニスよりも、どちらかというと気軽に出来るバトミントンの方に人気があるようだ。

テニスクラブは昨年誕生したばかり。学校には専用のテニスコートがないために高校の軟式用テニスコートを借りて練習している。放課後は高校生にコートを占領されてしまう。
お昼休みは準備しているだけでほとんど終わってしまう。バトミントンの様に気軽に練習できないのが部員達にとって不満の種でもあるようだ。週一回一時間だけの練習では、若い身体を持て余してしまうかも知れない。

今日はたまたまテスト期間だったため、連絡が行き届かなくて全員集まれなかったけど、クラブを代表して3人のギャルを紹介します。


部長の柳津直子さん
中学の時から高校までの6年間、ずっとテニスをやっていたというベテラン。「中学の時、友だちから誘われて入ったんですけど、その頃『エースを狙え!』っていう言葉が流行ってて、エースを目指して頑張りました。」(今では正真正銘のエースです。)
【他人評】
「面白い人です。何でも深く考え過ぎるところがあって、喫茶店なんかに行くと何を頼むか絶対に決まらない。それからテニスなんかうまいんだけど、それを鼻に掛けないというか、されげない態度がとてもいい。正確は温厚ですね。」


鳥居世津子さん
「わりと単純にテニスをやってみたかった。」という鳥居さん。テニスをやってて、たまにいい球が入ると気持ちがスカッとすると言う。「身体を動かすことが大好きで、割となんでもやりたがるタイプです」と自己評価。
【他人評】
彼女は、全ての面で活発。授業でも何でも、決まったことがあれば、「はい、やります。」と、自分から進んでやっていく人。


宮崎敬子さん
中学の時少しバトミントンをやっていたという宮崎さん。バトミントンとテニスは、クセが違うのでかえってやりにくい面もあるが、大学へ入ったら絶対にテニスをやりたいと密かに憧れていたそうである。
【他人評】
冷静。私(鳥居さん)とダブルスペアを組んでいるんだけど、私はすぐカーッときちゃう方だからミスが多いんだけど、彼女がしっかりカバーしてくれる。お互いに対照的だからいいんじゃないですか。自分のペースを持っている人です。
部長の柳津さん
鳥居さん
宮崎さん