卓球部
Vol.55 1984年10月号掲載
試合や大会は無視!?

「上手いヘタは一切お構いなし。ただ楽しんでスポーツができればいい」というのが、常葉学園短期大学の卓球部。卓球は楽しむためにやるだけなら、初めての人でも意外に簡単にゲームに参加出来るのが利点。同じ球技のテニスやバトミントンとは違ってちょっとしたスペースがあれば行える。そんなわけで、ここではクラブというより同好会みたいな感じで気軽に楽しんでいる。

常葉の学生には女性が多いせいか、今までスポーツはあまり盛んではなかった。ところが、ここ数年で、バトミントンクラブ、少林寺拳法部、合気道部などが出来、卓球部もようやく3年目を迎えた。男子5名と女子6名の部員が、週一回火曜日のお昼休みを利用して活動を続けている。


軽〜いスポーツ?


卓球部には他のクラブと両立して入っている人もいて、そう言う人は他のクラブを第一として真剣に取り組んでいて、この卓球部はストレス解消のためのスポーツと、軽く考えている。身体を動かすだけで充分健康を維持できるのだから、そんな軽いスポーツもあっていんじゃないかと思います。


部員たちのひとこと


◆およそ部長らしくない、おとなしい感じの内山君「このクラブは、上手いヘタというのは一切関係ない。上級生も下級生も関係無く、みんなで楽しくやれればいいです。」

◆「みんなと一緒に汗を流せるのが、最高に気分が良い」という渡辺君は、学校が美術デザイン科と英文科に別れているので、クラブを通じての交流を望んでいる。

◆一年生の時にみんなを誘って入部したという藤野君。その動機は「高校の時に、体育の時間でやってて、かなりおもしろかったので」と単純な気持ちからでした。

◆鈴木さんは高校の時からクラブに入っていたというので「ベテランですか?」って聞いたら「いいえ、私よりも上手なひとはいっぱいいます。」と謙遜。「卓球は気軽に遊べるスポーツ」というのが実感だそうです。

◆少林寺拳法もやっている日原君。「こちらは、ほんの遊び程度で…」少林寺拳法をやっているときとは、顔付きからして違っていました。

◆取材中、逃げ回っていたうちやまさん。(取材は鬼ごっこじゃないんだから…。)「中学の時、3年間やってたんだけど、今は遊びで入っているだけ」だそうです。

◆高校の時に週一回のクラブにはいっていたという志賀野さん「上級生の方がとても優しい人ばかりで…。とても楽しいです。」と、上級生を立てることも忘れないとても優しい感じの女性でした。

◆卓球の経験はまるっきりないという伏見さんは「今のところフォームが全然なってなくて、球を返すのがやっと。」と言う。伏見さんにとっては、卓球は軽いスポーツなんて考えられないのでしょうか。
今回一回目の撮影は失敗、再度日を改めて撮り直しましたが、ちょうど試験日だったので4名しか集まりませんでした。インタビューは一回目のものです。