掛川市青年団連絡協議会の女子集会
Vol.69 1985.12月号掲載 
平均年齢21才の青年団

 
掛川市内には青年団が12団体有り、男女合わせて199名が所属している。しかし、所属しているとはいっても、全く顔を出さない人が1/4位、時々顔を出す程度の人も結構いるという。特に研修会などになると出席率はぐ〜んと低く、1〜2割担ってしまうと言う。

 最近の青年団は、年々若くなり平均年齢は21才という若さ。特に女子は18才と19才が圧倒的に多いという。入団しても、大体2年ぐらいでやめてしまうからで、副会長の永田俊子さんは「女子は2年くらいで入れ替わっちゃうから、全然発展性がない。もう1年続けてもらえれば、もう少し変わってくるんじゃないかなと思う。」と言っていた。現在入団している人たちに期待を抱いている。

 出席率の低さも、長く続かないのも、自分から進んで入ったのでは無いという所に原因があるのかもしれない。団員が卒業生名簿見て勧誘して回り、約束を取り付けてようやく出てきてくれるのが現状で、自分から入団を申し込んでくる人はほとんどいないからだ。

 78%:青年団は枠の中にはめ込まれているというイメージがあるから、今後は青年団の体質改善をしていかなければならないじゃないの?という質問に、「本当にそう思う。もう、この辺で根本的に青年団を変えていかなければいけないんじゃないかという気がします。」と、事務局長の西崎浩士さん。頑張ってイメージを一新させたいと張り切っているので、これからどんな風に変わっていくか楽しみでもある。

女性の生き方を考える研修会

 
さて、そんな状況の中で、11月16日・17日の両日、上垂木の大雲院で女子集会が開かれた。お寺と聞き、すぐに広い本堂を思い浮かべて寒くては大変とばかりに重装備で出かけて行った。ところが、小部屋が何部屋も続くまだ新しい建物が、本堂とは別に建てられていて、ストーブもしっかり完備されている。研修をするにはもってこいの環境と施設である。青年団の研修は年に3回、泊まりがけで行われるが、ここで行うのは初めてと言う。団員も至極満足気味。

 今回は女子集会と言っても、参加者は女子だけでなく、男性も半数ぐらい参加している。第一日目の参加者は役員も含めて26名(199名のうちの26名では、やっぱり少ない)。女性の生き方を男性と共に考えていこうというのが趣旨で、一日目は「男と女、今日からあしたへ」というテーマで、掛川市在住の児童文学者でもあり青山学院大学助教授でもある清水真砂子先生を講師に迎えての講演。二日目は「女と男、恋愛、結婚」「女性が働き続けるため」「住みよい地域づくり」の3っのテーマにそれぞれ別れ、分散会が行われた。やはり一番人気は「女と男、恋愛、結婚」で、若者には受け入れられやすいテーマのようだ。そういったことに一番興味や関心を持つ年代でもあるので、これは仕方がないだろう。

 今回の研修会を主催した事務局長の西崎さんと副会長の永田さんに事後の感想を述べてもらいました。

◆西崎浩士さん:まあ、主催者側からすれば人数が少なかったというのがすごく淋しかったですね。せめて名簿を出してくれた位の人数が来てくれればよかったなぁと思います。しかし、参加者としては満足できた研修会でした。

◆永田俊子さん:昨年の講演会も、今日の分散会も、時間が少し長いかなぁと思ったけど、思ったより短く感じました。みんな話しの中にすごく興味をを持って入り込んでいたみたい。個人個人話し合ったことは、それぞれに感じているんじゃないでしょうか。