掛川バトミントンクラブ
Vol.56 1984.11月号掲載 
前身は掛川スポーツ青年団

 
掛川バトミントンクラブ、略してKBCは、掛川市内および近隣市町村の社会人で組織しているクラブです。掛川スポーツ青年団のメンバーが別にクラブを作ったのが始まりで、現在25名が所属。そのためスポーツ青年団の方はメンバーが居なくなって、いつの間にか消滅してしまったそうです。取材当日は、祭り後だったせいか7名しか集まらなかったのですが、普段なら12〜13名は集まるそうです。(78%の取材は、連絡をして翌日とか当日の取材が多く、メンバー全員に連絡が行き届かなくて…すみません。)

ばかにならない球代

 
バトミントンをただの羽根つきと思ったら大間違い。本格的なバトミントンを見たのは初めてだったので、そのハードさにはビックリ!球のスピードもテニスに負けないぐらい速いのです。真剣にやるとかなり体力が消耗するそうですが、見て納得。だから追い羽根形の球はすぐに駄目になってしまう。一日に何個も使い捨てになってしまうので、球代が掛かってしまうのが悩みの種とか。羽が少しばらついているだけでもう使えないのだそうです。遊び用に使いたいという人が居たら頼み込んで貰ったら?

ただ一人の優勝者

 
普段は、掛川市総合研修ホールで、週1回の練習を行っていますが、時には掛川海洋センターの体育館で行うこともあります。その他に、年2回行われる掛川市の大会と、年4回行われる浜松市主催の西部地区バトミントン大会に出場するのが主な活動です。

 ところで、KBCは試合がある度に出場しているにもかかわらず、なかなか優勝までにこぎ着けないのですね。ところが、ところがですよ、1人だけ輝かしい優勝を成し遂げた人がいるのです。早川くんが西部地区大会の初心者の部で初優勝を飾ったのです。KBCが結成されて3年以上になりますが、後にも先にも優勝はこれ一回切り。初心者と言っても実際には高校時代の3年間みっちりやっていたのだから、事実とだいぶ違いますが…。

 でも、準々決勝や準決勝に進んでくるような人達は、見るからにベテラン風な人ばっかりで、初心者の試合であっても初心者でないという複雑なゲームが展開されるわけです。そんな中で堂々と優勝してしまったのですから大した事です。ダブルスだったので、他のチームから助っ人を頼んだことが功を奏したのかもしれません。それから、女子の部ダブルスでも堀川さんと石川さんのチームが3位を獲得。若い人の健闘が目立ちますが、先輩達も頑張ってくださいよ。

生涯の伴侶を求めて6年間

 
今のところ、メンバー全員が独身者。生涯の伴侶を求めて入ってくる人も居るが、未だに見つからずウロウロしている人も大勢居る。(ここだけの話ですが、今年こそは、と、スポーツ青年団の時代から6年間も通い続けている人もいるのです。)

 メンバーは、風の便りに伝え聞いて来る人、口コミで入って来る人、市役所からの紹介で入ってくる人と様々です。男子の方は意外に安定してはいるのですが、女子はどうしてもやめていくのが早いようで、何処も同じ悩みを抱えています。そのくせ、あまり女子が長くいると「もっと若い子が入ってこないかなぁ。」なんて皮肉を言ったりするのです。男って勝手ですね。


                
団長:中山雅夫さん(バトミントン歴6年)
スポーツ青年団時代からバトミントン一筋で一番の年長者である。「下手の横好きだけど、汗も流せるし若い人とつきあえるので楽しくやっています。市内大会で4位になった時は悔しかったですね、3位ばでしか賞品が出なかったんです。」せめて西部地区大会の3位を目指して下さい。
清水道夫さんバトミントン歴3年)
「夜やることがなかったんです」という清水さん。暇つぶしにスポーツでもと思い一番簡単そうに見えたバトミントンを。ところがそれが大きな間違いだったと気付くのに大した時間は掛からなかった。でも今は結構楽しんでやっている。
鳥居俊彦さん(バトミントン歴3年)
遊びでやっていたバトミントンが面白くなって、以来病みつき?知人に連れてきてもらったのがきっかけで、このクラブに入りました。身体が動く限りやりたいと言う。
早川庄次さん(バトミントン歴5年)
初心者の部で優勝したという早川さん。「一般の方に出ると負けちゃうもんで…。でも社会人としては初心者だったから。」と笑う。「年齢的には若いんだけど年の差は感じない。でもバトミントンでは教えて貰うこともないけど、クラブ以外のことで教えて貰うことは一杯ある。」とのことで何を教わるんだろう?
堀川智子さん(バトミントン歴3年)
高校時代3年間やっていやのを生かし、このクラブに入った。一緒に入った石川さんとペアを組んで、西部地区大会で3位になりました。「去年の10月から入ったんですが最初から居たみたいな感じで、初めてという気がしなかったですね。」
内海鈴江さん
結成当時から入っていて萬バーの中では古株なんだけど、身体は細いのにお尻が重たくて、ほとんど来ていなかったそうです。今年の3月から再び来るようになりましたが「来始めると楽しい」そうです。
大場紀代美さん
早川さんが同じ学校の先輩で、勧められて今年の7月に入ったばかり。78%:これからも続けていきたいですか?「まだわかりません。」と頼りない返事。同じくらいの年代の人にも一杯入って貰いたいそうです。「バトミントンやっていると鬱憤が晴れる、仕事の方の…。」とポツンと言った一言に、かなり鬱憤がたまっているとみた。