静岡日本電気野球部
Vol.47 1984.2月号掲載 
野球のためなら年の差なんて

 
静岡日本電気の野球部は、今から12年前に、野球の好きな人達が集まって結成された。現在はぶっけ本番の、試合の時だけの活動ですが、全試合に出場し、昨年の掛川野球連盟の試合では18勝7敗という好成績で見事優勝。おかげで、C級からB級に昇格となりました。

 このチームは6年位前までは、市内で最も弱いチームという不名誉なレッテルを貼られていたようで、連盟の中でもお荷物的な存在でした。ところが、ある人から「やるからには勝ってみろ」と言われ、その日を境に猛練習。その甲斐があって急激に強くなり、どこでどう間違えたのかA級の中でも一番強いチームと試合をやって勝ってしまった。その後暫くはA級クラスとして頑張ってはいたけれど、残念ながら人手不足と、良い人材に恵まれず順位は上がったり下がったり。

 このチームの特徴は非常にムラがあること。そして、メンバーが18才〜40才までとかなり年齢差があるが、若い人達よりちょっと体力的にキツイなあという人達が頑張っていること。(若者よ、しっかりせい!)しかし、チームの雰囲気は非常に平和で、良い雰囲気を保っているそうです。
監督の山本三成さん
昨年は18勝7敗だったからジャイアンツより少し良かったんじゃないですか。ランクが上に行っているときは勝つことだけ考えていたので、常にカツカツ(これは洒落です)していたけど、今は楽しんでやっていますからいい雰囲気ですよ。でも今年は少し勝つために頑張りたいですね。
コーチの弓桁邦男さん
このチームは年齢的に差はありますが、気分的には差がありませんね。今は、年齢的に一番上の私がピッチャーをやっていますから、これ以上強くなれないですね。早く若い人に交替してもらいたいですよ。このチームの弱点はやっぱりピッチャーでしょうね。調子の良いときと悪い時の差が極端に出てきますから。若い人で一番期待できるのは、キャッチャーの土井くんとショートの村松くんです。
選手代表の平川和則さん
今はキャッチャーを首になってサードやっています。別に勝たなくても、一日楽しんでやれればいいです。若い衆ばっかになったら頑張ってもらいたいけど、今は主力がほとんど30過ぎだからね。怪我人がでなけりゃいいです。
主将の大石進さん
10年くらいやっていますが、5〜6年前のC級の時にA級の一番強いチームと試合して、サヨナラゲームで逆転して勝ったんですが、最後のホームを踏んだのが私だったんです。一番良い役をやらせてもらい想い出の深い試合でしたね。できれば来年も、B級で今年ぐらいまで成績を上げたいですね。(ちなみに今日までの成績は2勝2敗)
マネージャーの木村弥生さんと大石かおりさん
木村さんの前の上司が職場の上司だったので「お前。やれっ」て言われてやるようになりました。マネージャーの仕事は、主に集金と試合の時にスコアーをつけたり、応援することくらいです。チームに望むことは、今いる若い人達にもっと張り切ってもらいたいということ、若い人にもっと入ってもらいたいこと位かな?!