フェニックス(ソフトボールチーム)
Vol.43 1983.10月号掲載 
写真上左から:石川貢・石川勉己・中山真考・鈴木勇・山本訓士 下左から:平野隆春・松本立身・角皆孝之・石川和史(敬称略)
 フェニックス(不死鳥)は1980年12月に全員がレギュラーとして活躍できる場が欲しくて結成されたソフトボールチームです。人数も最低限の12名に抑え(時には仕事の都合などで休む人もいるので)殆どの人が試合に出られるようになっている。人数が少ない分だけメンバー一人一人に責任感が出るし、活躍の場が有ればそれだけやる気も起こるというわけ。

 野球連盟に所属していないので、いろんな大会には出られないけど、毎回対戦相手を探しては、月3回くらいのペースで試合を行っていいるそうです。取材の当日はヤマハ発動機の女子ソフトボールチームとの試合が有りました。女子とはいえ中々の強豪チームでフェニックスのチームもタジタジ。何とか勝ったようではありますが…。フェニックスだって強いんですよ。15勝2敗という好成績を誇っているのですから。

 この好成績の原因は何だと思いますか?試合中は相手チームではなく、味方のチームを野次ったり、罵ったりしながら足を引っ張り合うんだそうです。そりゃ酷いもんだそうです。相手チームのメンバーは、呆れかえって何も言わなくなっちゃうそうです。今回も、個々人の性格を書いてくれって言ったら、「スケベ、O脚、バカとかヘタの代名詞とか、見るだけで暑苦しい」とか、紙面ではとても書けない様な事が書いてあるんです。だけど、このチームは、そこからチームワークや活力が生まれてくるそうだから、いいんじゃないスかぁ。それにしても賑やかで楽しいチームで有る。



◆平野芳幸くん(22才・エース)
賞がもらえる試合になると必死に頑張るという平野くんは、野球ポジションと関係なくタバコはエコーを吸っています。

◆平野隆春くん
(23才・ファースト)
「一見サラリーマン風。ところがどっこいスパイク履かずに、地下足袋に鍬でソフトをしそうな面白人間。すらりと伸びたO脚で風を切る姿は何とも言えません。」と、ごくたまにファンもいます。

◆中山真考くん
(23才・セカンド)
巨人の篠塚選手の大ファンで、ユニフォームも篠塚という名前がはいっています。「肩が痛いから」と、他のポジションを拒否して篠塚選手と同じポジションを確保。えらそうに車もポルシェなんかを乗り回しています。

◆角皆孝之くん
(23才・レフト)
チームの中では野球の神様と崇められていますが、あくまでもチームの中だけです。因みに本人はともかく、彼のお姉さんが可愛いということですよ!

◆鈴木勇くん(
24才・センター)
チーム唯一の既婚者。お嫁さんもらった途端、練習は来ないし、根性もなくなったと評判が悪い。男の嫉妬っていやらしいですね、鈴木くん。

◆山本訓士くん
(21才・セカンド)
このチームでは珍しく物静かな人であります。野球の上手さは三本の指に入っています。もちろん下の方から数えて…。

◆石川和史くん
23才・監督兼ピッチャー)
他のメンバーからは「ピッチャーが悪い」「早く降りろ!」と言われているが必死にピッチャーの座にしがみついている。

◆石川勉己くん
(23才・レフト)
メンバー一のひょうきん者。顔はなかなk渋くていい男なんですが、人間って顔だけではわからないものなんですね。

◆渥美春夫くん
(27才・センター)
野球よりもゲートボールが得意という渥美君は、老人クラブに混じって一緒にゲームをやっています。今度、審判員の資格も取りました。

◆石川貢くん
20才・補欠・スコアラー)
石川和史くんの弟さんで、一番若いので、いつも皆からからかわれています。只今無職で、仕事は職探し。

◆松本立身くん
(年齢不詳・ライト)
年齢は上位から1〜2番を争っていますが、打率は下位の方で争っているようです。笑い方が実に面白い。小鳥が鳴いているみたい…。

◆堀川和司くん
(25才・キャッチャー)
今日は残念ながら来ておりませんが、中山くんと並んで今年はまだ一本も打ってません。明日から補欠にさせられそうな雰囲気です。