西山口青年団
Vol.42 1983.9月号掲載 
武田裕文くん(団長・22才)・鈴木貴子さん(副団長・20才)・松井一くん(19才)・杉山雅美くん(22才)・杉山友希夫くん(19才)・中山晃くん(18才)・黒田辰好くん(18才)・村松加津志くん(21才)・山崎忠志くん(18才)・榛葉幸治くん(18才)・足立桂也くん(20才)・杉山貴充くん(20才)・弓桁智宏くん(19才)他多数
新体制下で順調な成長株の青年団

 西山口青年団の団員から「うちの青年団は他の青年団とは違うから、どうしても取材してくれ〜」というハガキを2ヶ月間に渡って戴き、今回の取材となったのですが、大勢来てくれたのにも関わらず、話をしてくれたのは団長一人。他の人は写真だけ写ればいいのかな?

マンモス青年団になれるか?

 全国的に青年団は年々団員が減ってきている傾向にある。にもかかわらず、西山口は何故か年々増えて、現在53名も団員がいるそうです。結成されてから、ようやく3年目を迎えたばかりですが、昨年で一気に二倍にも膨れあがってしまったそうです。

 さて、この西山口にも青年団なるものが有るにはあったのですが、途中で潰れてしまったんですね。それが再び活動を開始したきっかけは、街の中で地区に青年団がない人達のために中央青年団というものがあるんだそうです。そこに西山口の人達がかなり所属して、「こんなにいるなら、いっそ地元に青年団を作っちゃおう」ということで、初代団長の山崎さんという人が中心となって結成されたのです。

 最高年齢が22才で、平均年齢も他の地区よりもずっと若い、女性団員が少ないのがちょっぴり淋しいが…。現状の青年団のあり方を考えながら、新しい体制の青年団を作りつつある西山口青年団です。

歴史が浅いから、どんな風にも作り変えられる

 全員が一葉に「他の青年団とは違う」ということを強調しているのですが、どの辺がどう違うのかを聞いてみました。「まずですね、他の青年団は歴史が有るわけですね。その歴史というのは、毎度ワンパターンでその殻から抜け出せれないでしょう。だけどうちの青年団は、まだ歴史が浅いから自分達のやりたいことが出来る。それから他の青年団は真面目な人ばっかりだから、年々団員が減っている。だけどうちの連中は、世に言うツッパッている連中も、真面目な連中も一緒になってやってる所が一番の違いじゃないでしょうか。」と、団長の武田くん。

 それでは、西山口青年団は一体どういったことをやっているのかというと、「体育祭、盆踊り、キャンプ等、そして、これからは地区の人達からも認められるような青年団にしていくこと」が目標だそうです。なんか、他の青年団とやっていることはあまり変わらないような気もするんだけど…。若さの塊みたいな連中が50名以上も集合しているんだから、青年団という既成概念から抜け出して、もっともっとデッカイことをやって欲しいな。期待しています。

公共施設をフル活用!

 西山口の青年達は、青年団を作ったおかげで大きな収穫を得た。それは、生涯学習センターや小・中学校の体育館やグランドも大いに利用できるようになったことだ。「生涯学習センターなんかも僕らの税金から作られているわけでしょ。だけど、青年団とかそういうのに所属していないと、ほとんど歌手の人達に使われるだけとか、見学する程度で、利用できないでしょ。青年団という名目が有れば、それらをフルに活用できるから、これからは自分達なりに有意義に利用していきたい。」と言うそうで、今後の活躍に乞うご期待!