掛川市バスケットボールクラブ
Vol.28 1982.7月号掲載 
メンバー:松井貞之さん・荒井誠治さん・桑原章さん・松井康行さん・青島達郎さん・鈴木泰久さん・小島克美さん・鈴木瑠美子さん・石井寛さん・松田信夫さん・萩原章治郎さん・川越好孝さん・榛葉秀夫さん
猛烈な練習風景にア然

水曜日の夜になると、西中の体育館から威勢のよい声と共に、軽やかに走り回る足音やボールの音が鳴り響く。練習風景を覗くとかなりハードであるが、完璧なくらいチームワークが取れている。掛川市バスケットボールクラブは、結成以来10年というキャリアを持ち、掛川でも1位を誇る優秀なチームである。ちなみに掛川市には1チームしかない。ワッハッハ!しかし、ここで笑ってはいけない。

掛川には1チームしかないが、東遠地区(掛川・小笠・菊川・大東・浜岡・浅羽・大須賀)には10チームが存在する。その中で、昨年は15勝1敗、今年は今日まで8勝1敗という。昨年は掛川市長杯、袋井市長杯、東遠地区リーグ戦、袋井市民大会に於いて、3回優勝、1回準優勝という手強いチームなのです。人間でたとえるなら、脂の乗りきった一番良いときである(うまそー)しかし、メンバーは「ここ2〜3年がいいとこじゃないかな、あとは下り坂を転げ落ちていく」と淋しいことをおっしゃる。掛川のたった一つの貴重なチームなんだからしっかりしてくりょ!

ほぼ全員がキャリア10年以上

メンバー全員が中・高校を通じての先輩後輩の間柄である。そして、ほぼ全員が10〜16年のキャリアを持つのでチームワークも良さもうなづける。とにかくバスケットボールが好きで好きでたまらないという人間集団だから、チームの雰囲気は独特のものがある。

部長曰く「若い子を養成していきたい気持ちはあるが、雰囲気の独特なものがあるから、新しい人が加わっても入り込む余地がないんじゃないかな。良い雰囲気なんだけどとにかく雰囲気が何とも言えない。今まで途中から入ってきた人は先輩後輩の間柄だから、すんなり溶けこめたけど、それに、素人とか少しやったくらいではついて行けないと思うよ。」今のメンバーであと15年くらい続けていきたいとも言う。もしバスケットをやめたら、淋しくてやりきれないと思うから、やめることは考えないそうです。(若い子が入ってくると年寄りは隅っこに追いやられちゃう危険性があるもんね。まだまだ現役で頑張りたいという気持ちが強いんだ、きっと。)

これがあるから楽しいんだ

試合が終わった後、必ず慰労会をやる。(試合以外の日でも、時々慰労会と称して一杯やっちゃうんだなぁ)夜遅くまでドンチャン騒ぎ。ここでもチームワークはバッチリ。(年を取るとそれが楽しみになるという声有り)そして、夏は練習が終わった後、必ず食べに行くものがある。それはかき氷だ。存分に汗をかいた後だから、スゴイ食欲(かき氷を食欲というべきか?)。山盛りのかき氷を一人平均4〜5杯平らげてしまう。これにはおったまげた。

掛川市にひとこと

「なぜ掛川に体育館がないんだぁ!東遠地区でも体育館がないのは掛川だけ。とにかく掛川には施設が何もない。郡のほうがよっぽど盛んだ。大東町へ行けばものすごい良い体育館がある。掛川は野球ばっかに力を入れている。ぜひ、体育館を作って下さい。そうすれば、バスケットも1チームだけにはならないはず。今、僕たちは西中の体育館を借りてるけど、市の体育館がないことを知らない人も多いと思う。掛川にバスケットボールチームが1チームしかないなんて淋しいなぁ」これがチーム全員の偽らざる気持ちである。