野球チーム「ナポレオン」
Vol.26 1982.5月号掲載 
ワイワイガヤガヤこれが、ナポレオン

ナポレオンは昭和50年4月に節制された野球チーム。チームの自慢は結成以来6年間メンバーの移動がないことである。やめていく人もいなければ入ってくる人もいないという誠にチームワークの良いチームである。全員口達者で、試合中でも仲間をヤジっていじけさせてしまう。そして、野球以外の事でつき合いは「まったくない。」と言うチームのメンバーは全員幼馴染みということで息はピッタリ。

ナポレオンというチーム名の由来は「監督がナポレオンしか飲まないから」という説と、「我がチームに不可能はない」という説と両方ある。そして、年間15回ぐらいの試合は全部ぶっつけ本番で、今年の成績は6勝3敗とまあまあの成績。ただし、女性を見つける方の成績は上位ランク。この若さで監督以下14名の内13名までが既婚あるいはこの春ゴールインという好成績。そして、圧倒的に多いのが結婚前の大ホームランのようです。                 
窪田祐司さん(24才・遊家・監督兼サード)
チーム全員が口達者なんだけど、それでも監督に勝る者はいない。本人の自己ピーアールは「ナポレオンの花といわれている。(花は花でも毒花という声有り)バッティングも良いけど、守備の方も一番華麗ね、完璧。」
宮崎孝義さん(24才・高田・キャプテン兼キャッチャー)
牛を飼っていて、毎日牛たちと自主トレをやっているともっぱらの評判。足の速さはチーム一。市内でも3本の指に入るとのこと。彼の足の速さはともかく。覗きのプロでもある。何を覗くかは読者の想像におまかせ。
小沢義亘くん(24才・富部・ショート)
「幻の4番打者」という彼は、事故ばっかりやって試合に穴を開けるのは日常茶飯事。そして、彼だけ嫁の来てがないという事実は、今、彼を不幸のどん底におとしめている。
萩田正志さん(24才・各和・ピッチャー)
「市内一番のピッチャー。3本指に入る(全員爆笑)ライバルは小柳津君」と周りからのヤジ。本人曰く「女殺しの荻田!」これは絶対うそだ!
堀内章敏さん(24才・各和・キャッチャー)
どうしょうもないメンバーばかり揃っているチームのまとめ役えお一手に引き受けて苦労している。嫌いなものは、一休さんと新右衛門という変わり種。彼もこの5月には結婚にゴールイン。
大場勝義くん(24才・谷の口・レフト)
「こんど子どもが生まれたもんで家庭生活でホームラン。これで決まりでえ」とは、女性にあぶれている小沢さんの弁。大場さんはべろんべろんに酔って試合に臨み、怪我をしたという経歴の持ち主。
山崎孝好さん(24才・遊家・ファースト)
「初めファーストをやって人に取られ、セカンドへ来てもまた取られたもんで、何とかしてどっかに入れて貰おうと持ち場を探している。」野球の下手な口実は「お茶が忙しいもんで。」だそうな。
山崎信夫さん(24才・家代・ファースト)
「わし、身体が弱い」という彼は、いつも風に押されて塁に進めない。趣味が○○本集めと高尚な趣味をお持ちで、イギリス、スウェーデン、アメリカにはじまって、各国の○○本がいっぱい。
鈴木育利さん(24才・下垂木・セカンド)
野球より麻雀が好き。1年のうち363日は麻雀をしている。「麻雀ばっかしているもんでポジションなし。朝、早起きしますって、言え。人が呼びにいかなきゃ起きぁへんで。自分の力で行きますって言え。」と監督からのキツーィお叱り。
萩田育之さん(24才・各和・センター)
新婚ほやほやの荻田さんは、ただ今熱々の新婚生活を送っている。「生活は苦しくとも、愛があれば良い、と妻が言っている。」とおのろけを一言。
木村 敦さん(23才・吉岡・セカンド)
「年下でみんなからいじめられています。だけど、もうすぐパパになるから頑張っちゃう。のぶえ(妻)愛してるよ〜。」(どうもこのチームは女に弱いようだ、イモッ!)
小柳津育弘さん(23才・家代・センター)
人生の脱落者という声。「守備では誰にも負けません」しかし、人生に負けました。只今、失業中。職を探しています。
堀内一伸さん(23才・下垂木・ライト)
トンガの国から相撲をやめて、野球に転向。ド真面目な「この野球続けたいって書いて!お願い!」