ツーリングクラブ「の」の会
Vol.21 1981.12月号掲載 
最近ライダーがやたらに増えている。バイクが注目され始めた理由は、ただカッコイイだけじゃない。荷物がどっさり積めるバイクに乗ってびゅーんと目的地に走って行けるツーリングは気軽で、経費と時間そしてそこから得られる楽しみの大きさを考えたら、乗用車より安上がりになるからだ。

「の」の会は3年前に安全運転と運転技術向上のために結成されたKAWASAKIに乗っている者だけのツーリングクラブ。集合マフラーやセパレートハンドルや極度の改造は禁止している。月に一度はツーリングを兼ねてミーティング(と言っても酒を飲んでワイワイ騒ぐのが目的)を行っている。
ツーリングは月2〜3回の時もあるし、夜走ることもあってまちまち。誰でもメンバーになることが出来ますが今会員が男性ばかりなので、女性の会員を特に募集中とのこと。

会長の佐藤秋夫さん 二輪車とは16才で原付免許を取って以来のおつきあい。いまではどこに行くにもナナハンをお伴に連れて行く。「相性ピッタシ、夫婦みたいなもんです。」明るく楽しいモータースポーツを普及しようと日夜頑張っている佐藤さんですが、鼻の下をながくして「まだ、独身なので女性の方よろしく!」と一言。                

副会長の山崎宜之さん ナナハンを乗り始めて8ヶ月。今ではその魅力の虜になって走り回っているが、いまだに恐いそうである。恐いと言いつつもなぜか曲がりくねった山道が好きでまっすぐの道は好きではないという。まがりくねった危険な道を選んでひたすら走り続けている山崎さん。街でこの人を見つけたら危険ですので除けて下さい。人柄は温厚で優しい人ですが、ひとたび山道に入ると性格が急変する。

鈴木孝三さん しょっちゅう転倒ばかりしているのでみんなと一緒に走りたくないという鈴木さん。しかし、「七転び八起き」転んでも転んでもめげずに頑張っています。九州〜青森まで行っているので、今度は皆で北海道に行きたいそうです。そして、最終目的は「オートバイで日本一周をしたい」と、転倒ばかりしている割に、夢は大きい。

村松孝弘さん 16才の時から、自動二輪の免許を取ってナナハンを乗り回していたそうですが、2年前には事故で入院。その時にナナハンも潰れてパー。その後は家族に反対もあって乗用車にに乗り換えたが、やはりナナハンの良さが忘れられなくて再び昨年暮れから乗るようになった。今でも家族から大反対をされているが、やっぱりやめられないと言う。今では安全運転で無事故です。

堀内正明さん ナナハンに乗り始めて1年という堀内さんは、TXという、メンバーの中では一番古い形式のオートバイに乗っています。仲間からはバカにされながらも、バタバタという雑音?を出しながら走っている。耳障りだと言う人と、いい音だと言う人と賛否両論。早く皆と同じ4気筒のオートバイに乗り換えたいそうですが、「ローンを払い終わったのは僕だけだに〜」と、他のメンバーにはちくりと応える言葉でありました。

堀内徹也さん
経験、年齢共に一番浅い堀内君二十歳。いままでダックスで我慢していたそうですが、念願かなって自動二輪の免許をこの3月に取得。カワサキのZ400DIに乗っているが、早く大型免許をとってナナハンに乗りたいそうである。「まだド素人ですが、先輩達を見習ってセーフティクラブの名のもとに、安全に努め、早く皆のようになりたいです。」と応えたあたりは純情そのもの。

会長/佐藤秋夫(24才)Z750FXII・副会長/山崎宣之(24才)GSX750E・村松孝弘(24才)Z750F・鈴木孝三(25才)Z750LTD・堀内正明(24才)TX-750・堀内徹也(20才)Z400BI・山田義則(25才)RZ350・豊田訓嗣(24才)GX750・渡辺覚(24才)XJ400・亀沢圭二(23才)XJ650SP・村松宏(25才)DT250M・平井裕幸(24才)CB750F