女性だけのツーリングクラブ
Vol.18 1981.9月号掲載 
二輪車の虜になって、昨年の暮れから、女性だけのツーリングクラブを作りたいと言っていた板倉さんの念願が叶って、ようやく3名集まり現在実現しつつあるクラブです。もっと会員が増えたら、列を組んで遠出をしたいそうだ。男子お断り、女性大歓迎。二輪車の免許を持っている人も、これから取りたいと思っている人。貴女も女性だけのツーリングクラブに入会しませんか?楽しいですよ!
板倉夕子さん(20才・宮脇)
浜松に女性だけのツーリングクラブがあり、格好良さに憧れたという板倉さん。去年の10月に免許を取って、即中古の二輪車(250cc)を18万円で購入。「カッコつけるためにカウリングとかボックスをつけたら6万円も余分にかかっちゃった。」そうだ。「お金が貯まったらエンジンガードなんかもつけて、やたらハデにしたい。」
◆通勤はいつもオートバイで?
近いもんで自転車!たまに乗っていくこともあるけど、近過ぎちゃって燃費が悪くて。
◆東名高速は走ったことありますか?
ある。スピードは出しても100k位。でも100k出すと恐い。本当は60k位が精一杯。
◆二輪の免許を取るのは難しかった?
まあ、難しかったですね。7時間は乗らなければいけないのを、女だもんで3時間余分に乗った。あとは講習を2時間聞けばOK。それで実地と試験をやって合格。
◆今まで一番遠くに行ったのは?
静岡です。あとは海に行ったり市内を走るだけ。近回り専門っていうところかな。
◆これからどうしたいと思う?
女の子を一杯集めて走りたい。それに浜松のクラブと連絡を取り合ってできれば一緒に走りたい。
佐藤春美さん(19才・西郷)
8月13日に免許が来たばかりで、二輪ドライバーほやほやの佐藤さん。佐藤さんは女らしさと男っぽさの両面を持ち合わせている女の子です。「自分で運転するのも最高だけど、どちらかというと後ろに乗って、自分だけいい気分を味わいたい。」そうです。反対に板倉さんは「車でも横に乗ったり、二輪車の後ろに乗るのは絶対キライ!自分で運転すれば自分のおもうようになるから。」と言っています。
◆自動車学校で難しかったこと、後輩へのアドバイスは?
8の字、クランクとかカーブするとき車体を倒すのが難しかった。車体を倒さないでハンドルだけで曲がろうとするとひっころんじゃう。最初の頃、それがうまくできなくて、よく倒れました。カーブで車体を傾けるときにはタンクに足をくっつけろってよく言われました。それから、二輪車に乗るにはある程度力がないと乗れません。倒れた車体を起こすのに力がいるんです。それから、足が地に着くこと。身体もある程度おおきくないとだめですね。

◆オートバイを買う予定は?
今のところない。人のを借りたり、後ろに乗せてもらったりしてテキトーにツーリングを楽しみたいと思います。