SILKY GENERATION
Vol.13 1981.4月号掲載 
Dr.石川雅弘
Bass.川崎浩司
Vo.米倉 栄
G.石原 浩
シルキーとの出会い

 シルキー・ジェネレーションの音を初めて聞いたのは、昨年6月8日に兵藤楽器店で行われたダブダブ予選会の時だった。ジュニア部門に出場していた彼等は、予選通過こそ出来なかったが、そのステージは他のバンドにはないハードさがあった。演奏について言えば、緻密さや正確さというよりも、ラフでワイルドなものを強調し、視覚的なテクニック(パフォーマンス)を追ってたように思えた。あれから6ヶ月たった今、スタジオで練習している彼等のサウンドは、以前にも増して力強くなり、強烈なロックンロールバンドに成長していた。

プロを目指して

 「やるからにはプロを目指してやりたいと思っている。」と、リードギターの石原君は強い口調で話し始めた。
「今、全員17才。今度高校3年生になるけど、活動はあと1年間はがんばる。その後はどうなるかわからないけど、たぶん掛川にはいないと思う。」
 コピー曲からオリジナルをやりはじめたと聞いたけど。
「今は8曲あります。これからもどんどんオリジナル曲をつくって行きたいと思う。作曲は僕が主なメロディを作り、みんなで細かい部分を編曲していく、作詞は米倉が全部やっています。」
 どんな活動していますか?
「静岡のライブハウスとか、近郊で開催されるコンサートが中心。」
 ライブハウスで演奏するというのはどんな感じがする?
「思っていたより期待外れだった。」
 どういう理由で?
「もっとカベが厚いのかと思った。なかなか出してくれなくて、オーディションでもあるのかなぁ、って思っていたんだけど、即OKだったから。」と米倉君。

オリジナルのハードロックで、みんなをアッ!と言わせたい。

 これからどんな活動をしていく予定ですか?
「自分らのオリジナル曲をもっと沢山作って、いろんな所へ出たい。今度は、浜松の日本楽器進出をねらっているんだけど…。」
ポプコンには出場しないの?
「ポプコンなんて出たってしょうがないよ。ほとんどフォークで、ハードロックなんて全然だめじゃん。いつのまにかポプコンはフォークってイメージになっている。」
 ファンはいるの?
「熱烈なファンは3名。他にはいないこともないけど、いろいろな人に聞いて貰いたいね。内輪ばっかりだと面白くないし…。」
 学校の方はどう?こういうバンドをやっていると、厳しいとおもうけど、規制なんかあるの?
「別にないね。初めは圧力あったけど、今じゃたいして言ってこない。規則は一応、エレキ禁止ってことになっている。どっちにしてみても学校の中じゃ出来ないので、練習場をみつけてやるしかない。」

 最後に、シルキージェネレーションとして、78%の読者に一言。
「若者みんなに聞いて欲しい。いろいろなところに出て活躍していきたいので、みんな応援して下さい。シルキーはガンバッテ演奏します。ヨロシク!。」